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泥中のおたまじゃくし  作者: しらたき
3/3

焦り

"あいつ"が自殺する約2ヶ月前、私たちは麻雀で集まることがなくなった。


別に仲違いを起こしたわけではない。私と松木が就職活動を本格的に始めたことにより、4人の予定が合わなくなったのだ。


正確に言うと、就職活動を通して焦る気持ちが強くなり、麻雀をしたいと思えなくなっていたのである。


面接で会う就活生は皆、留学経験や部活での入賞など、輝かしい"何か"を持っていた。


私には自信を持って話せることはあるだろうか。

唯一の自慢である"四暗刻をあがったこと"では、他の就活生たちとは到底太刀打ちすることはできない。


私の中には、"何かしなければ"という感情が渦巻いていた。麻雀以外の、なにかこう、将来役に立ちそうなもの。


私は次第に"あいつ"と会う回数が減っていった。

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