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「願わくは」の副読本  作者: 十八 十二
2/5

おしら様

「願わくは」メインヒロインのシラこと、おしら様は、東北地方で信仰あつい神様です。

 ご神体は桑に布を被せた物が多く、さらに貫頭衣を着せます。女と馬、男と女、男と馬など二対一対で祀ります。

 農耕神で専門は養蚕です。

 

 神棚からおしら様のご神体を出して新しい布を着せてあげたり、少女が背に乗せて遊ばせたり(オセンダク)、イタコや巫女を読んで経を唱え、おしら様を手に持って遊ばせる行事オシラアソビがあります。とにかく子供と遊びたがります。

 

 ジブリの千と千尋の隠しで映画出演を果たしています。頭に盃を乗せた大根のようなキャラクターです。


 おしら様信仰には多数の禁忌が存在します。

 動物の肉卵を食べていは行けない。一回拝んだら信仰をやめたら駄目、などです。

 ベジタリアンで寂しがり屋ということです。


 「願わくは」でも書きましたが、馬娘婚姻譚という由来譚があります。

 以下あらすじ。


 ある農家の家に娘いた。娘は家畜として飼っていた馬と恋に落ちた。それを知った父親は激怒、馬を殺し娘の前で首を落とした。娘は嘆きながら首に跨がると首は天を駆けて行った。


 ツッコミどころしかありませんが、面白い話です。

 こういった話は異類婚姻譚として世界各地の神話にあり、話も似通ったものが多くあります。

 

 「願わくは」では、一切喋らない純白の女の子として登場します。

 これはおしら様が蚕の神だからです。

 蚕を見たことがあるでしょうか。成虫なら虫嫌いな方でも十分触れる、愛くるしい姿をしています。しかし蚕は長年人間に飼われた結果、飛行能力を失しなってしました。さらに口もありません。

 蚕は幼虫から成虫になった瞬間から物を一切食べず、生殖のみに生きるのです。


 以上の情報から、蚕の見た目と口がいないという特徴を引っ張ってきて「シラ」というキャラクターにしました。

 ただシラには口がついていますので、喋ろうと思えば喋ることは出来ますが、訳あって喋りません。


 神力は分かりやすく、指先から生糸を出して、弓矢にしたり布を作ったりする能力です。

 自由に操作できる範囲は手の届く範囲まで、それ以降は操作性は格段に落ちます。せいぜいちょっと曲げる程度です。


 会いに行かれるなら、秋田県湯沢市の白山神社がお勧めです。

 神社の側に大きなしだれ桜あり、白山信仰とおしら様を重ねて大切に育てられているそうです。

 画像でしか見たことないのですが、私も一度は行きたいというか、行かなきゃいけない神社です。 是非、桜の時期にお参りしたいです。

 

 他には、岩手県遠野市にある伝承園がいいと思います。

 ネットで調べた所、たくさんのおしら様のご神体が奉られているそうです。きっとおしら様に関することがたくさん展示されていると思います。

 物語が進まないうちに行って、キャラをさらに生き生きとさせたいです。

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