盗賊の〇〇〇には負けない!2本目
「実はですね、今すごくお腹がすいているんです」盗賊を無視して己の願望を口にするっさん。「すごく、すごく、ホントーーーーに空腹なんですよ」しつこかった。(2日以上何も食べてないんだから仕方ないだろうが!)何かにツッコミを入れ、盗賊に一歩踏み出す。代わりに一歩下がる盗賊。攻守逆転し強気なおっさんは「あなたのお仲間はあと何人いるんですか?あなたたちの拠点はどこですか?食料は何がありますか?」略奪側に回った。
「く、くるなぁあああああ!」盗賊は腰につっていた鉈ような刃物を抜き、おっさんに向ける。「畜生!お前はいったい何なんだ!化け物め!」
「ま、まずは話し合いましょう。争いは何も生みませんよ!」刃物を向けられきょどるおっさん。(くっそう!こっちは丸腰だぞ!素手相手に刃物向けるとか卑怯だろう!)
「へっへっへ、その腰のはお飾りのようなだ!」大人しくしていれば悪いようにはしないぜ?」動揺しているおっさんを見て冷静になる盗賊。だてに場数は踏んでいなかった。的確に相手の弱みに付け入ろうとする。しかし…。
(そう言えば自分も剣持ってたわ…。)おっさんはあまり頭がよくなかった。(うるせぇ!)また少し冷静になるおっさん。先ほどから感情の起伏が激しい。忙しくはないのだろうか?だてに社畜はやっていないのだろう。(全国のサラリーマンに謝れ!)何かにツッコミを入れおっさんは腰の件を抜き放ち「試してみます?ここから先は、もう後戻りできませんよ?」調子に乗るおっさん。
「調子に乗るなああああ!」叫んだ盗賊は、鉈を大きく振りかぶりおっさんへ振りかざす。盗賊にツッコミを入れられたおっさんは、距離を詰めてきた盗賊にびびって大きく横に飛びのく。その速さたるや盗賊に突然消えたと思わせるほどであるが、勢いも十分にあった。ここが森の中では無ければ問題はなかったが、まさに森の中であったためそのまま木に激突し、1本目の木をへし折って2本目の木まで激突する。あまりの衝撃に気絶したおっさんは、そのまま木を背にしてずるずると倒れるのであった。
呆気にとられる盗賊は「は?」思わず間の抜けた声を出すのであった…。そして倒れてきた木に避ける間もなく押しつぶされる盗賊。相打ちで、いいのだろうか…?
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「おい、今の音は何の音だ?」「分からないです、頭」盗賊のアジトで今しがたおっさんが起こした惨劇?の音が届いた。「魔物が暴れているんでしょうか?」怯えを見せる配下に盗賊の頭は「この辺にあんなでけぇ音をたてられる魔物はいねぇよ!そんなあぶねー場所にアジトなんか構えられるか!馬鹿野郎!」怒鳴る。「だがあの音は気になるな。おい、様子を見てこい!」盗賊の頭に命令され配下たちは慌てて、音のしたほうへ走り出すのであった。
「くそう、人使いが荒いな。うちの頭は」「おい、大きな声で文句を言うな。聞こえたらどうするんだよ。まとめて殴られるのはごめんだぞ」「でもよぉ、あぶねーかもしれねーのに俺たちだけで見て来いってひどくねーか?一番強いの頭だろ?」「じゃあお前が頭に文句言えよ」「それは、なー…」そんな無駄口を叩きながら森を速足で移動する下っ端盗賊達は、件の場所と思われる場所に到着する。
「やべーなこれ。何があった」木に押しつぶされた者、あらぬ方向に手足が折れている者。尋常ならざる死に方をしている仲間を見つけ唖然とする。この惨状を作り出した何者かがまだ近くにいるかもしれない。そう思うと嫌な汗が流れることを自覚し、口数が減る盗賊達。「見回りに出てたやつだよな。こいつら」「おい!女が倒れてるぞ!しかも上物だ!」「「「おお!!」」」一瞬恐怖を忘れる盗賊達。性欲強すぎない?(うるせぇ!)何かにツッコミを入れ、すぐに冷静になる盗賊。「こいつがやったのか?」なわけねーだろ。それより生きてるのか?」「あぁ、息がある」「楽しんでいきたいところだが何があるかわからんから連れてくぞ」「仕方ねーな」「このでっけー剣はどうする?」「金になりそうだし持ってくぞ」「それもそうだな。うぉ!?重てぇ!なんだこれ!」
そうしておっさんを自分たちのアジトへ運ぶ盗賊達。果たしておっさんの貞操は守られるのか!
FF14のモンハンコラボと水着イベントで時間がなかなか取れんかったんや。