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悪役令嬢、断罪への手引き  作者: 翠雨
第一章 王立学園生活の始まり
6/19

閉話 面白いあいつ

他キャラsideって、如何しても短くなってしまいますね。


拙い作品ですが、観閲ありがとうございます。

side クロステア・シレフィア・グレステラ(仮)


俺はクロノ・シレイル・グレステラ、一応公爵令息って奴だ。


血が繋がった親に愛され、正当に教育を施されてきた一応公爵令息。

何時もは女装なんかをして王太子殿下の婚約者なんてのをやっている。

最近の悩みは、王太子殿下がいつまで経っても断罪してくれねぇので男として要られる時間が減っていること。


年に一度の建国祭じゃあ、英傑様に毎年早く断罪して欲しいです、なんて柄にもなく祈ったりしてる。


そんなことを考えると何時も憂鬱になるのだが、今日は自分でわかるほど機嫌が良い。


思い当たるのは昨日まで行っていたレイデル辺境伯家の次女、ラヴ・ユトリア・レイデルの事だった。

本当に良い拾い物をしたと思う。夏休み明けから王立学園にあいつが来ると思うと、自然と口角が上がった。


ラヴは何というか、とても面白い奴だった。

基本的にレイデル家の人間は皆面白い。流石は、建国から今の時代まで同じように英雄を生み出し続けている家系だ。

長男スィルファイス・テアル・レイデルは何時もはふにゃふにゃとした笑みを始終浮かべている、少し天然な奴だ。

長女のハレイ・ストレ・レイデルはおっとりとしているが、腹ん中は真っ黒の腹黒だ。こいつとは馬が合わねぇ。

一目で俺が男だって気づきやがったし。


今でこそ良い拾い物をしたと思っているが、最初のあいつへの感想は失望だった。

スィルファイスやハレイの妹だと言うことで俺は結構あいつに期待していた。

だが、あいつは所作が王太子殿下の婚約者である俺と比べても遜色が無い程に綺麗な事以外は対して他の奴と変わらなかった。


最初はがっかりしたね、レイデル家もそんなものかなんて思った。

でも、あいつの近くに行けばいくほど違和感を感じたんだ。


あいつは社交界の麗花と呼ばれた母親と瓜二つで、父親と殆ど同じ色を持っていた。


涼やかな印象を与えるアーモンド型の瞳は赤の次に珍しい、角度によって色の変わる赤みがかった銀をしていて、髪は母親の純銀から徐々に黒く魔力に染まっていた。

体型も凹凸が少なめなものの括れた腰に長い手足のシルエットは美しかった。


だが、とても勿体ねぇい事にあいつにはドレスが驚くほどに似合わなかった。

いや、ドレス自体はあいつの体型や色彩、顔立ちを最大限活かすような作りになっていたのだが、何かがとても不自然だったのだ。何かがあいつの魅力を消しているような気がした。

こればかりは雰囲気としか言い様がねぇのだろうが、あいつには驚くほどに女服が似合わなかった。


面白かったのは雰囲気だけではない。


あいつは令嬢としても可笑しかった。

刺繍や編み物の話題を出すと首を傾げ、男のような、令嬢らしくねぇ喋り方をした。


俺が杉林に逃げ込んだときにもあいつが助けに来た。

なんと、俺が火属性魔法を使ってつけた炎を水の蒸発で感知したらしい。

普通、水属性の探知魔法なんて水源を調べたりするだけのものだ。

それで、人を探そうなんて常人の考える事じゃない。


正直言って、あいつに俺が男だってばれたときに感じたのは、国家機密が漏れたことに対する焦りなんかじゃ無かった。

むしろ、これであいつを手に入れる事が出来ると喜んだ。


あぁ、面白い。

とても愉しくなってきたなぁ。

あいつは一応女で有るわけだし女心がわからない俺が女に嫌われるために役立って貰おう。


あぁ、でも、レイデル家の次女として入学させるのは駄目だ。

レイデル家なんてとてつもなく目立つし、何しろあいつは女服が似合わない。

そうだ、俺の遠縁ということにしよう。それなら魔力量にも説明がつくし、遠縁のシロワネア侯爵家は大使の一家だ。家族構成は知られていない。

名前はそうだなぁ、ラヴィウス・ユトア・シロワネアなんて如何だろう?


自然と口角が上がる。

俺は夜通しあいつの設定を考えたのだった。

補足

幻影魔法の魔法石には持ち主の所に必ず戻ってくる追跡魔法も付与されているので、第二話と第四話に登場する紅玉は同じ物です。


次回から遂に王立学園生活が始まります。

拙い作品ですが、これからもよろしくお願いいたします。

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