表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊媒師募集  作者: たまこ
89/1194

第八章 霊媒師弥生-21

なのに____

というか、やっぱりと言うべきか、


「ぶはっ!ひひひひひ!ちょ!『うらめし……(数秒溜めてからの)や』って、なんだよ!俺、現場で、幽霊が、リアルに、『うらめしや』って、言うの、初めて、聞いた、ぶはーーーーっ!本当にいるんだな!あははははは!」


空気を読まず人の気持ちに疎い社長の、失礼極まりない馬鹿笑いに僕はなんだか幽霊に対して申し訳ない気持ちになった。


「ちょっと!笑いすぎです!」


とりあえずヒーヒー笑い続ける社長の手を引っ張り幽霊から遠ざけた、次の瞬間。


ガラ……ガラガラガラ……!!

ドーンッッ!!


突然の爆音とともに壁が崩れ、隣の病室が丸見えになった。

さっきまで社長が立っていた場所だ。

偶然、僕が手を引いたタイミングだったから、幸い社長にケガはない。

これって……この幽霊の仕業なんだろうか……?


ガラスの割れた窓枠から入り込む月明かりに、うっすらと巻立つ埃が浮かび上がっている。

そんなチープな煙幕の中、相変わらず手首をだらりと落とした幽霊が、『うらめしや』と呟いていた。

ただ、さっきまでと違っているのはその顔だ。

無表情から一変、耳まで届く裂けた口をまるで弓のように歪ませて、笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ