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霊媒師募集  作者: たまこ
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第十四章 霊媒師 ジャッキー-97

再び目を覚ましたのは、そこから2時間後の午前8時。

床で寝落ちした僕と水渦みうずさんには、黒十字様の毛布が掛けられていて、テーブルの上にはコンビニの袋が置かれていた。


「あ、起きたか、おはよう。2人もゴハン食べるだろ? コンビニで適当に買ってきたから好きなの食べてよ。飲み物もあるからさ」


開けたままのカーテン。

窓から入り込む朝の光が、乱雑な部屋と黒十字様の姿を照らしていた。


クローゼットから出た黒十字様は、立ち上がると長身で、伸ばしっぱなしの長髪を後ろでひとつに結んでいた。

目の下のクマは昨日のままだけど、切れ長の目に通る鼻筋、細い顎。

細身の身体と相まって、全体的に中性的な雰囲気だ。

てか、ちょ、黒十字様、改めて見たら美形じゃないですか。

同じオタクでもピンクバンダー氏やムーンラビット氏とは全然タイプが違う。


「志村さんに付いてきてもらって、俺、コンビニまで行ってきたんだ。いつもなら外に出ようと決心してから玄関出るまで、少なくとも半日はかかるのに、今朝は30分で外に出れてさ、最短記録だよ。へへ、頑張っただろ? さぁ、食べて! 俺のオゴリだからさ!」


近所のコンビニに行くのだって、黒十字様にしたら大変な事だろうに。

だがその顔は明るかった。


「早寝早起き、野菜多めで腹八分、部屋を片付け掃除洗濯、適度な運動、週2回からのアルバイト、夜更かし禁止、ネットは1日1時間……これはちょっと交渉しないとだな。

俺、志村さんと約束したんだ。結果を焦るんじゃなくて、ゆっくり確実に頑張るって。K市のボランティア団体にも連絡する、カッコつけないで助けてもらうんだ」


そう言って笑う黒十字様は、なんだがとても穏やかだった。

昨日、怒鳴り散らしていた険のある顔とは、まるで違って見えた。







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