・発狂とは
クトゥルフTRPGの醍醐味はやはりなんといってもSAN値システム、発狂システムではないのでしょうか。一部では『発狂してからが本番』とまで言われるほど、CoCTRPGにおいて発狂は身近なものです。
発狂には3種類あります。一時的発狂と不定の発狂、永続的な発狂です。これらはそれぞれ、発狂の仕方と発狂期間に差があります。
まず一時的発狂ですが、これは一度にSAN値が5減ったときの発狂です。
一度にSAN値が5減ったとき、《アイデア》を振っていただきます。この技能判定で成功してしまうともれなく一時的に発狂してしまいます。
SAN値が減るというのはショッキングな現場に居合わせたということ。そりゃあ正気も失うでしょう。しかし《アイデア》ロールで失敗すれば所謂現実逃避によって発狂を免れることができます。しかし成功してしまうと、目の前の出来事を正確に理解してしまったということになり、めでたく発狂してしまいます。
尚、一時的狂気は【1D10+4】戦闘ラウンド続くとされていますが1Rで大体10~15秒ほどですので、3~5分間発狂し続けることになります。発狂内容はだいたい以下のとおり
1 気絶あるいは金切り声の発作
2 パニック状態で逃げ出す
3 肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出
4 早口でぶつぶつ言う意味不明の会話あるいは多弁症
5 その場から動けなくなるほどの恐怖症
6 殺人癖あるいは自殺癖
7 幻覚あるいは妄想
8 周囲の者の動作や発言を反復する
9 異常食欲
10 混迷
次に不定の発狂ですが、これは1時間以内に現在のSAN値の1/5以上を失ったときの発狂です。ショックが重なりづつければいづれ爆発するでしょう。この状態はだいたい1D6ヶ月も続きますので、不定の発狂に陥ればシナリオ中は延々と発狂し続けることになります。発狂内容のサンプルは以下のとおり
1 健忘症
2 激しい恐怖症
3 幻覚
4 奇妙な性的嗜好
5 フェティッシュ
6 制御不能のチック、震え。会話や文章での人との交流が不可能になる
7 心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは四肢の機能障害
8 短時間の心因反応。
9 一時的偏執狂
10 強迫観念にとりつかれた行動
最後に永久的発狂ですが、これはSAN値が0の状態、つまり狂人です。当然、ゲームオーバーとなってしまいます。