無人島生活まだ1日目
3話目ですね。
とりあえず今日の投稿はここまでにしときます。
……多分
むっしゃむっしゃ。
さてヤシガニもどき食いながらさっきのことについて考えてみるか。
えーと、確か実績が解除されてスキルの『熱』を手に入れたって言っていたな。
ふむ…それじゃあ試しに。
「実績を確認」
うお!なんかとりあえずそれっぽいこと言ったら出てきた。何でも適当にやってみるべきだな。それではどれどれ…
実績一覧
異世界から転生した。『神の恩恵』を獲得
無人島にたどり着いた。スキル『生命力』を獲得
初めて火を起こした。スキル『熱』獲得
…無人島にたどり着いてはいないんだよなぁ。始めから居ただけなもので。
『神の恩恵』は多分神様と会ったことかな?よくわからんから保留だな。
スキルか…『生命力』に『熱』。他にはないのかな?
「スキル確認」
おお!やっぱ出てきた。中身は…なんだ他にはないのか『生命力』『熱』だけか。
両方ともlv1か。まあいいか。とりあえず使ってみようか。
「スキル発動『生命力』」
……何も起きないか。ま、まあ名前的に常時発動型のスキルなんだろうな…
う、うん。次に行こうか。
「スキル発動『熱』」
……変わんないだと?こ、これも…なわけないよな。
どうやって使うんだ?よくあるあれか?こう手に力を込めるような感じで……
おお!なんか手があったかくなってきた。これが力を感じるってやつなのか。よし!今ならいけるはずだ。
「『熱』発動!」
…なんも変わらないな。手はあったかいままだ。
……待てよ?
「『熱』解除」
あ、手が冷えてきた。え?もしかしてこれがスキル?
……なんとも使えねぇな。
俺の前世は末端冷え性だったけど今はそんな感じも全くないし。あ、もしかして『生命力』も発動はされていたのかも。
とりあえずもう一回発動して下痢直すか。腹に力を入れる感じでいいのかな。
治るまでに何時間かかるかわかんないけどやらないよりかはいいだろ。
そういえば日が少し傾いてきたけどまだまだ明るいな。これは確実におかしい。
大分疲れて眠くなってきたし。俺の予想ではこっちに来てから15時間くらい経っていると思うんだけど。
この世界って1日が何時間なんだろ。地球じゃないから1日が24時間じゃないってっいう可能性も十分あるんだよな。
まあどうでもいいからとりあえず食料と薪集めるか。
日中が長いっていうことは夜も長い可能性あるからな。暗くなるまでに大量に集めておくか。
さて食料だけどやっぱりタンパク質が欲しいな。この状況だと海あるしやっぱり魚なのかな。
全裸で森に入るのはさすがに危険すぎるな。草で服を作るまでは魚を捕ることにするか。
方法は釣りが一番いいんだろうけど、糸がないから無理そうだな。
しょうがないから銛でも作るか。異世界の海に飛び込むのはどんな危険があるかわからないから島の周り歩きながら陸上から銛でつけるいい場所探すか。
途中で長めの木の棒拾って形を整えながらっと…
いつまで歩いても砂浜だなぁ。岩場とかなら潮溜まりにいる獲物を採れるんだけどな。
このままだとせっかく火起こしたのに消えちまうよ。新しく薪足しておいたけど後1、2時間で戻っておきたいな。
時間もそこそこ経ってきたし一度戻って他の方法考えようかな。
よしそろそろ戻るか。
…ん?あそこに見えんのは……おお!待ちに待った岩場じゃんか!
近づいてみるといい感じの場所だな。じゃあ早速潮溜まりを…い、痛っ!
そういえば俺って今素足じゃんか!岩場とか危険だろ。さっきまでの俺何考えいてんだよ。
けどここまできたら引き返す訳にはいかねえな。一歩ずつゆっくりと…
やっぱり足の裏超痛い。スキルで痛み耐性みたいなのつかないかな。
あー…足いてえしいい感じの潮溜まりないし。もうやだお家帰りたい。お家ないけど。
はぁぁ全然いい感じのとこないじゃん。大分砂浜から離れたな。さてとここは…
お!ここ小魚いっぱいおるやんか!探せば大きいのも……あ!あいついい大きさだ!20cmくらいの地球にもいそうな感じの魚だな。
さて、じゃあここに来る道中作り上げたこの銛で早速捕まえるか。
確か生前読んだ『男が真の漢になるための108の奥義』の本で「木の銛を海にいる獲物に当てる際には銛に全体重を乗せて撃つべし」って書いてあったな。
他の本で理由調べたけど確か木の浮力のせいで獲物から銛の先がずれてしまわないようにってことだったよな。まあいざ実践だな。
えーとあの魚の進行方向の少し先の方で待ち構えて、銛をしっかり握りしめて間合いに入ったらところで一気に……突く!
……力入れすぎて外した。
あ、岩の隙間に隠れた。待てよ?これならこのナイフを伸ばして先に抜けないように返しをつけてから逃げ込まれた岩の隙間を適当に突けば…
あ、獲れた。
……木の銛いらねえな。ま、まあ食料ゲットだぜ。そういえば魚ばっかり見ていたけど岩にへばりついている貝とか海草も食えるな。
ふむ。拠点をこの近くに作るのもアリだな。とりあえず向こうで起こした火をこっちに持ってくるか。
ふう、けっこう離れていたな。火は…まだついているか。その辺の太めの木の棒に火をつけてと…
松明みたいに持っていけばなんとかなるかな。そういえばこれだけ動いているのにまだまだ動けんな。この体なかなか体力あるな。若いっていうだけなのか?まあいいかとっとと移動するか。
岩場を拠点にはできないから近くの砂浜だな。そういえばこっちって飲み水ないじゃん。
…長年社畜やっていたせいで考えるのが苦手になっているな。まあヤシの実もどきがあるから水分補給はとりあえず大丈夫か。
まだ日が沈むには時間かかりそうだな。とりあえず今獲った魚でも焼きながら今後の予定考えるか。
むっしゃむっしゃ。
えーと、この先夜を迎える前に必要なのは食料、薪、それに服と靴になりそうな素材かな。あとは鍋代わりのものも欲しいな。水沸騰させればあの川の水飲めるし、海水沸騰させれば塩も作れるし。あ、そういえば拠点なんだからテントみたいなのも作るか。本当俺なんも考えていなかったな。じゃあ食い終わったし色々採集行くか。
ふぅ……色々採集したけど鍋の代わりになりそうなのはないか。食料は心もとないけどまあ1日くらい食わなくても死なないか。とりあえず蔦手に入れたしこれと木の棒使ってテントっぽいの作るとしますか。薪集めで木の棒は長いのから短いのまで大量に集めたからな。
まずはこの長いのをぶっ刺してと…
さ、刺して…
……砂浜じゃあ無理だよな。てことは少し下がってヤシの木の下あたりか?
う、うーん大丈夫かなあ…
蛇とか毒蜘蛛とかいたら俺即死なんだよな。
いや待てよ?別にテントじゃなくていいんじゃないか?この大量の蔦使ってハンモック作るとか…
無人島でハンモックに揺られながら静かに寝る。な、なんて贅沢なんや。
しかも少し高めのところに作ればある程度は安全だろうし。
よし!ハンモック作ろう!えーと確かハンモックの作り方は『必見!おしゃれグッズの作り方〜これで君もモッテモテ〜』に載っていたな。題名と違って中身は本格的だったけど。
こうして交互に編んでいって…蔦足んないな。まあその辺にいくらでもあるから問題ないか。
……よしこんなもんだろ。初めてにしては上出来じゃないか?あとはこの辺のヤシの木に結びつけたら完成だな。
おお!乗っても大丈夫そうだな。こうして近くで火を起こしておいてハンモックで寝る。
す、素晴らしい。俺の理想の無人島ライフや。さて、やっと陽も落ちたし今日はこの辺でおしまいにして寝るとするか。明日から忙しくなるぞぉ。
背中いてえ…腕もいてぇ。蔦のハンモックだから身体中痛くて寝てらんねぇな。今何時だろ。夜中だけどわりかし寝たような気はすんだよな。
やっぱ地球じゃないし1日24時間じゃなくてその倍近くありそうだな。そのうち時計作って時間測るか。それにしても月明かりのおかげでかなり明るいな。
森の中とかは危険だけど砂浜とか浅瀬で色々集めるとするか。まずは燃料だな。火が消えてまた火を起こしするのは勘弁だわ。とりあえず蔦と木の棒使って背負い籠作るか。これがあれば薪の回収が楽だからな。
ふんふふ〜ん…よしできた。俺結構器用だな。こんなのもすぐできちゃうし、俺って天才じゃね?
ふむ、結構集まったな。これなら当分もつだろうし、この長いのなんかはテントも作る時に使えそうだな。
さて次はさすがに服作るか。特に靴がなくちゃ森にも入れないからな。この蔦を細かく編み込んで草鞋見たいの作るか。
いや蛇が怖いし長靴みたいにするか。
服はでかい葉っぱでなんとかするか。よっしゃ材料集めてパパッと作るか
おお!我ながらなかなかいい出来じゃん!
これなら森の探索もできそうだな。じゃあ夜が明けるまで一眠り…朝日登ってきたな。
じゃあ飯食って探索行くか!
異世界の森かぁ…一体何があんだろうなあ。あと実績もどんどん解除しなくちゃな。
よし。飲み水の確保もちゃんとしたいし川沿いを上がっていって湧き水のところに行くか。えーと、とりあえずの飲み水をヤシの実の中に入れたし、背負い籠もあるしこんなもんかな。じゃあ上流に向けてしゅっぱーつ!
スキルしょぼく無いかって?
…冷え性の人には有用でしょ?(笑)
これで1日目は終了です。2日目はどうなることやら。
主人公はテンション上がりすぎ&死ぬ前の絶望残業で多少ラリってます。
そのうち治ると思うんで気にしないでおいてください。