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初めての異世界生活は無人島から  作者: MOZ
第1章 初めての異世界無人島生活
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異世界生活 15日目午後part1

さあ!今回から街編です!

サブタイも無人島生活から異世界生活に変更しました。

日数がおかしくなるのでこの先は無人島に戻っても異世界生活のままにする予定です。

おお、景色が変わったな。ここは…どこだ?もしかして屋根の上?


考えてみれば突然街中に転移なんてしたら怪しまれること間違いないだろうから、いろんなことを考えた結果、人目につかない屋根の上ってことなのか。まあいいや。とりあえず降りよう。



なんとか降りられたけど今度からは降りることも考えて転移するように爺さんに言わないとダメだな。


なんだか裏路地は暗くてゴミも落ちていて汚いな。とっとと大通りに出るか。


お、おお!人がたくさんいるぞ!

店も出店があったり行商人が歩いていたり、いろんな人がいるんだな。色々買い物したいけどとりあえず持ってきたやつを売って金作らないといけないか。


とりあえずどこに行けば売れるか誰かに聞いてみないとな。

ちょうどいいし、ここの串焼きの出店のおっちゃんに聞くか


「あの、すいません薬草とかを持っているんですがどこに行けば売れるか教えてくれませんか?」


「Я говорю этого ребенка что-нибудь?」


お、おう。言葉が通じないやんけ。どうしよ。


[実績が解除されました。スキル『翻訳』lv5を取得しました。]


便利なのあるんじゃねぇか。あるならとっとと出せよな。もう一回同じこと言うのか。


「ああ、すいません。こっちの言葉でしたね。薬草とかを持っているんですがどこに行けば売れるか教えてくれませんか?」


「なんだよ坊主、この国の人間じゃないのか。薬草を売りたいって?

うーん本当は商業ギルドの方がいいんだけど坊主の格好じゃ門前払い受けそうだから冒険者ギルドかな。この通りをまっすぐ行ったところにあるぞ。」


何?俺の格好がそんなにおかしいのか?ちょっと薄汚れていて毛皮を着ているだけじゃんか。

…怪しさの塊だな。俺なら店に入れたくないな。まあこう言っていることだし冒険者ギルドに行くか。もともと行きたかったからな。


「ありがとうございます。お金が出来たら改めて買いにきますね。」


「はっはっは。近頃の子供と比べると礼儀正しい小僧だな。ほれ一本やろう。」


「ありがとうございます!それじゃあ行ってきます!」


なんて優しいおっちゃんなんだ。金が出来たら必ず買いに来よう。


それにしてもこの串焼きすげえいい匂いしてやがる。ずっと味付けは塩だけでスパイスもその辺の草だからな。もう我慢できん俺は食うぞ!


………

…ああ、俺はこれを食ってはいけなかった。これを食ってしまったらもう無人島のゴミみたいな飯が食えなくなってしまうのに。


く、くそぉ…無駄に濃い味付け、よくわからないけどいろんなスパイスを効かせた香り。だが、それがいいんだ。うますぎる。もう俺ここに住みたい。


半泣きで歩いていたらそれっぽいところついたな。食うのに夢中で途中の道何も見てなかったな。

『翻訳』のおかげなのかな?よくわからない文字が書いてあるけど読めるな。


どうやらここが冒険者ギルドみたいだな。シンボルは馬車に剣か。

戦って冒険しろ的な意味なのかな?


早速入るか。西部劇に出てきそうな扉だな。


うお!中は熱気でムンムンとしていんな。なんだかこの建物の中、酒臭いな。みんなデカイ声で喋っているから俺が入ってきたことに気づいていないな。


絡まれたら面倒だし奥の方にある受付にとっとと行くか。

受付に渋いおっさんいるけど話しかけるのはもちろん美人のお姉さんの方で。


「ん?坊や、どうしたの?」


「あのーすいません。素材の買取をしてもらいたいんですけど」


うひょお、近くで見るとこれまた可愛いね。本当にこの街に住みたいや。


「素材の買取?もしかして今坊やが背負っているやつ?」


「はい、そうです。ここで買い取ってもらえるということできたんです。見てもらえませんか?」


うーん。こんな綺麗なお姉さんに坊やとか言われるとドキッとするね。まあ今はそんなこと考えてないで持っているやつ全部売っちゃおうか。


「ええ、ここで買い取れるわよ。今査定しちゃうけど坊やはギルドに所属しているのかしら?もししていないと手数料かかっちゃうけど」


「え、そうなんですか?じゃあ今の僕でもギルドに入れますか?」


手数料かかるくらいならギルドに入るわ。元々入る気でもいたしね。


「うーん。一応年齢制限あるんだけど坊や歳はいくつ?5歳なら入れるんだけど」


…バカにしていんのか?さすがにこの大きさで5歳以下はないだろ。

あ、でも5歳以下って言ったら抱っこしてくれるかな?だったらぼくちゃん5ちゃいでちゅ、バブー。


「え、えーと10歳ですけど…」


「え?」


「…え?」


なんで明らか困ったような顔していんだよ。そんな困惑することでもないだろ。

ちょ…隣の渋いおっさんに助け求めないでよ。


「すまないね坊や。失礼だけれど君は小人族だったりするのかね?」


「…いえ、違いますけど。……普通の人間です。」


おっさんに坊やとか言われても嬉しかないんだよ。ひっこめおっさん。

というか小人族ってなんだよ。この世界そんなのまでいんのか?是非とも会いたいね。


あ、普通の人間って言ったけど、あの爺さんのせいでもしかしたら違うかもごめんね?


「ふむ………。む!そうかそういうことか。」


ん?なんかわかったっぽいぞこのおっさん。


「待たせてすまないね。どうやら君が10歳というのは本当のようだ。この国ではラファスト年で記録しているんだが、君はどうやらネファール年を使っているようだね」


ん?どういうこっちゃ?

おっさんがお姉さんに説明しているのを聞いていたけど、どうやらラファスト年とネファール年は数え方が違うらしい。

ラファスト年は一年の370日に1歳の歳をとる考えだけどネファール年は誕生日が生まれた日とそこから半年後にもう1歳のカウントを取るらしい。


というか一年は370日なのか。若干多いな。というかなんでこんな問題が起きるのかいまいちわからん。


「登録には本来銅貨5枚かかるのだけどこちらの不手際で待たせてしまったから特別に無料で良いですよ」


お、おう。なんか知らんがラッキー。この国のおっさんはいい奴多いな。


「えーとありがとうございます。ところでギルドに入った時のメリットとデメリット教えてもらえますか?」


「ええ、良いですよ。大事なことですからね。説明すると長くなるのでこの紙を読んでもらいたいのですが文字は読めますかな?」


「たぶん読めると思います。少し時間とらせてもらってもいいですか?」


「ええ、かまいませんよ。その間に持ち込んでもらった分を査定しておきましょう。」


じゃあ査定している間に読んじゃうか。『翻訳』のおかげで問題なく読めそうだな。うーん色々書いてあるけどだいたいまとめるとこんな感じかな。


メリット

冒険者カードは身分証の代わりになる。

冒険者ギルドに加盟している国では出入国が楽になる。

冒険者ギルドで依頼、解体、買取を行える。

冒険者ギルド内での宿泊と飲み食いが少し安くなる。


デメリット

低ランクの場合半年以内に依頼をこなしていないと冒険者カードの登録が抹消される。

緊急時の招集には応じなければならない。

犯罪行為を犯した場合冒険者ギルドの利用ができなくなる上、通常より罪が重くなる場合がある。


こんな具合か。後は冒険者として正しく振るまえとかあるけどそこらへんはどうでもいいね。特にデメリットで困りそうにないし、メリットが大きいから入るとするか。


「決めました。冒険者ギルドに入ります」


「ありがとうございます。それでは早速登録したいと思います。この水晶に手をおいてください。」


なんでおっさんしかいないんだよ。可愛いお姉さんとお話ししたかったのに。

それにしても登録方法が異世界っぽい感じがするな。この水晶に手をかざすんだったっけか。


〔スキル『隠蔽』が発動しました。……スキルが看破されました。『神の恩恵』が発動されました。……ステータス情報は変更された状態で公開されます。偽ステータス情報を公開します。〕


お?お?何が起きた?

ステータス情報隠蔽したらダメじゃね?いいのか?


「ふむ、通常通りステータスが映されましたね。………こ、これは!」


やっばいよ、何か問題起きただろ。あのジジイろくなことしねえな本当に。


「ダイルさんどうしたんですか?……こ、このステータスって!!」


「見てしまいましたか…。ええ、この子のレベルと筋力値と魔力値は異常です。登録するならばそれ相応の覚悟が必要でしょう」


ん?そっちか!てっきり隠蔽してあった種族の方かと思っていたけどそっちは問題ないのね。


しかし俺のレベルと筋力値と魔力値は異常だって?これは…ついに来たか、俺強えの時が!


今まであの無人島で苦労したのはあの無人島にいるやつらが強すぎただけだったのか。これから始まるのか…俺の時代が!




「こ、この子弱すぎます。」


へ?


「ええ、私もこの仕事を始めて長いですが、こんなにステータスが低い子は初めて見ました。」


え?ちょっと?


「この子、うちの3歳の姪っ子より弱いです。半分もないくらいです」


お、おい?


「この子をギルドに入れるにあたって簡単に死ぬようなことがあってはいけません。このような弱い子供をギルドに入れた挙句、死なせたとあってはギルドの面目も立ちません」


…………


「は、はい!私の知り合いの冒険者チームに少しの間、彼を鍛えるようにお願いしてみます!優しい人たちなのできっと頼まれてくれるはずです!」


………


「それはいい考えです。駆け出しの冒険者を支えるのは先輩冒険者の義務のようなものですからね。早速頼んできてください。その間に私は登録と査定の終わった素材を換金して彼に渡しておきます。」


……


「はい!今すぐ行ってきます!」



「大丈夫ですよ。今が弱くったって鍛えればきっと強くなれますから。我々冒険者に任せなさい。さあ登録を終わらせてしまいましょう」


あ、はい…




アッキーめ。無人島から出たらチート的な強さがあると思ったか?

人生そんなに甘くないんだよ!そんな甘いことを考えているようだから3歳児以下なんだよ!


ちなみに年齢がおかしいのは成長速度は地球の人間と同じだけれど一年が違うのでこうなりました。

この星の一年は370日、1日は48時間。つまり地球の時間に直すと一年が740日になるわけです。これは2年と10日になりますね。

つまり異世界での2歳なら地球の4歳というわけですね。


というかアッキーもともと素材を売るために登録しただけなのにあまりの弱さにそのこと忘れて特訓することになりましたね。



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