転生?!そんな馬鹿な?!
はい、気分転換作です。
ネタに走っていますが大丈夫です。
ん...体の節々が痛いな...
ここはどこだ?
...というか“俺は誰だ?”
俺はそんな事を考えながら目を開けた...
「!~~~!」
「~~!」
「~た!~~だわ!」
「ああ。」
やっとまともに聴こえてきたな...
「...おかえりなさい、シャルン」
シャ...ルン...?
うぅ...頭が...
「ど、どうしたの?シャルン」
「頭が...」
「頭が痛いの?!だ、誰かシャルンを...!」
どんどん意識が消えていく...
「待っ~置いて~ない~!」
死ぬのかな...もう泣きたい...
「おね~いだか~!」
...てか俺女の声出てたような...
そして再び意識を失った...
...................
...成程、そういう事か。
俺はあの後意識を手放した。だが数日後意識が戻ったと同時に記憶が戻って来たようだ...
俺...いえ、私はシャイデル・キーフ・フェルト。ローニン公爵家の長女で14歳...って俺は元男だぞ?!ふざけるな!
ガタッ!
「っ~...!」
「あ、意識を取り戻したのですか、お嬢様」
「え、ええ。今さっき起きたところよ」
た、確かこんな口調だった筈...だが
「良かったです。あ、奥様を呼んできますね」
「ええ、お願いするわ」
...これで良かっただろうか...いつかボロ出そうだな、確実に。
コンコン!
「どうぞ」
キイィ...
「シャルン?」
「お母様」
体を布団から出そうとした。
「あ、大丈夫よ。そのままで良いわ」
「有難うございます」
相変わらずお母様は美しいな...歳結構いってる筈だけど全くそんな事を考えさせないレベルで。
「...?どうしたかしら?」
「い、いえ。当たり前ですがやはりお母様はお美しいですね」
「...ありがとう、シャルン。...ねぇシャルン?」
「何でしょうか、お母様」
「嬉しい話と悲しい話どっちを先に聞きたいかしら...?」
...え?いきなりですか?
「そうですね...」
...ここはまあ悲しい話が妥当だよな。
「...悲しい話からお願いします」
「分かったわ...」
え?急にお母様の顔が悲しそうな表情になったのだが?ど、どんな悲しい話があるの?!
動揺を隠しながら聞こうとする。
「...実はレーベ皇太子が婚約を破棄して来たの...」
え?そんな俺に取ってどうでも良いこと...と思ったのだが体が涙を流し始めた...
「ひっく...うぅ...」
どうやら体の感情はまだこのシャルンのままなんだな...
「泣かないで、シャルン...」
「で、でも...」
「...泣くのを止めないと嬉しい話を教えないわよ?」
あ、涙が止まった。
「...ん。じゃあ...」
さて、朗報とは何かな?
「...ルーシ=リューリク国へ。ロマイエ家に嫁ぎに行くのよ」
...え?
「ええ?!」
「驚いた?」
「も、勿論です」
確かルーシ=リューリク帝国って新興国で、人も沢山いた筈...そこに嫁ぐって...しかも皇族に...
「な、何故この様な事に...?」
「実は私の親族にルーシ=リューリク帝国の人が居てね?その人が貴女が婚約破棄された事を知って、薦めたそうなのよ」
「...」
「後は貴女の気持ちだけど...」
「...分かりました、嫁ぎに行きます」
「...そう、良かったわ。嫁ぎに行く日は六日後ね」
「分かりました」
「ん、じゃあ失礼するわね」
「はい、お母様」
ヒュー...パタン
「...ルーシ=リューリク帝国ね」
どんな事が起きるか楽しみだ。
...あ、ルーシ=リューリク帝国の言語って何だ?
文化も知らないしな...
...よし、勉強だな!
...というか、嫁ぐ人誰だ?
ご意見、ご感想よろしくお願いします。