出発進行ー!
タグにもつけていた筈だ!"なんでもあり"と!……違ってたらゴメンネ。
「……よし、予想どうりだな!」
『いや!何処がですかっ!この姿は何なんですか!?』
「あー、それについては後で説明するから、取り敢えず乗せてくれない?自分の機能くらいはそれとなく判るだろ?」
『あっ、はい』
すると、胸元にある剥き出しの金色の半球から光が出てきた。
……うわぁ、UFOみたい。SFだな。あっ、こいつの存在自体がそれだった。
「おーい、呆けてるとこ悪いがさっさと乗ろうな。早いに越したことは無いだろうし」
さっきから、突然変わってしまった綺羅の姿を見て、呆けてる奴等を呼び戻し、さっさと促す。……だって、エルザに抱えられてるし。
皆が光に包まれると、どんどん半球に吸い込まれていった。……気が付くとコクピットであろうところにいた。
あ!操縦幹がある!この姿じゃあ扱えないけど、戻ったら今度、いじっておこう。しっかりと心のメモ帳にメモしておく。
「という訳で、綺羅……いや綺羅Mk.Ⅱよ!魔都パンデモニウムに向けて出発だ!」
『りょ、了解です!マスター!』
掛け声と同時にモニターに映っていた景色が切り替わる。おっ!下にさっきいた場所が見える!
まぁ、この巨体で地面から発車するよりかは地上への被害も無くなるしいいかな?
綺羅は背に生える……というよりも付いている先の方に幾つかの噴射口が纏まって取り付けられた翼で飛翔し始めた。……この翼って、どちらかと言うとオスプレイみたいだな。全方位に動くし。
「ふぅ、やっと落ち着ける。さて、早速だけど、何で綺羅がこうなったかについて説明するぞ」
「ねーねー!探検してきていーい?」
「あ、私も行きたいぞ!」
「ん?いいぞ。あ、すまんが千草、こいつらに付き添ってやってくれねぇか?」
「畏まりました。ご主人様」
「おう!頼む」
許可すると早速とばかりに乃々、黒姫、千草の三人は探検へと繰り出していった。
さて、残ったのは白姫にエルザかまぁ、妥当な面子だな。
「うーん。けど、何を説明したらいいか」
「なら、聞こう。私が聞きたいのは、"どうやって綺羅をこのようにしたのか?"と"何故、魔都パンデモニウムを目指すか"、だ」
「私も同じですね」
ほうほう。前者は予想していたけど後者は予想外だなぁ。
「前者については乃々のオリジナルスキルと死霊術の合わせ技としか言いようがないな。まぁ、簡単に言うと件のスキルは"生命の樹の系譜"ていう、オリジナルスキルで、あの時に出てきた三枚のカードがまさにそれだ。効果は、タロットカードの大アルカナ二十二枚に乗っ取った効果が一枚一枚に込められていると言うものなんだが、乃々の死霊術で、"材料"の一つとして捉えて使うことによって、より、性能の高いものを産み出せるようになったと言うわけだな。所謂、連想ゲームみたいなものでもある。力の大アルカナ=力の象徴=この世界で一番強いもの=竜って、感じにな。で、本来は魔方陣も要らなかったんだが、中身となる綺羅がいたから、今回は器を造ったと言う感じだ」
……ふぅ、言い切ったよ。疲れたー。
「……成る程。かなり、汎用性が高いだけでなく、強力なスキルだな」
「というか、バランスブレイカーでもありますね」
『というか、私に何かいってくださいよぉ…』
いや、だって、言ったら逃げてただろお前。
「で、後者なんだけど、魔神―――つまり、ソロモンに会うのが今回の目的だ」
「「『なっ!』」」
「……実は彼方さんが厄介なものの封印を解こうとしているらしくてな。今回はソロモンと一緒に"それ"の奪還或いは封印をするのが目的だ。……それにこの事態に関しては絶対に乗ってくる筈だ」
「……成る程。理由はわかった。いつものように突拍子も無い事だとな。それにしてても何故、"破壊"ではなく"奪還或いは封印"なんだ?お前と魔神様の二柱だったら難なくこなせそうだが?」
「……しようとしたさ、けど、出来なかった。それだけだ」
「……なに!?」
エルザが驚くのも無理はない。そもそも神が二柱もいて破壊出来ないということ事態の方がおかしい。
「で、それの名前は"禁書ゴエティア"俺とソロモンいや、正確にはキュウビも加えた三柱が作り出した―――史上最悪の本だ」




