主人公死す(仮)
遅くなってずみまぜんでじだぁぁぁぁ・゜・(つД`)・゜・
―――失敗した。
―――自然と意識が遠退いていく中、ふと、そう思った。
足元はすでに覚束ない。強い吐き気もある。と、いうか、さっきまでトイレで吐いていた。
………ははっ……まさ、か、こんな様になっちゃうなんてな。なんとも情けないや。
足が絡んでしまい、廊下で転んでしまう。……もう、起き上がる体力も残されてないようだった。
―――視界がどんどんフェードアウトしていくと同時にここ最近の出来事が次々に甦ってくる。
―――召喚されてから直ぐに記憶が無いまま、迷宮を攻略させられた。
―――羞恥に染まりながらも記憶が甦り、その後直ぐの綺羅との再会。
―――体力の消耗などによる気絶と、千草との再会。
―――ちょっと面倒な弟子との邂逅をしてから正体をばらしたりもした。
―――そして黒歴史の発掘と旧友との再会。そして理不尽。
―――旧友との戦いと二回目の羞恥。
―――不審者を倒したあと、仲間である魔王とも再会した。
―――その後、かけがえのない娘との再会と言う名の死。
―――気がついたら終わってた事件。
―――なにもしていないのに変わっていた体。
―――馬車馬のように働かされる教師生活。
等々、様々な出来事がまず、頭の中を駆け巡っていく。これが走馬灯か……。
しかしだ……
「後、半、………なんか釈然とし……な、い」
最期にそう、呟くと同時に、意識が暗転した。
………………
…………
……
「―――で、ご主人様はいまいちな台詞を残して倒れたって訳ですね」
「ごめんなさい。傷痕掘り返さないで下さい。一応、マジで大変だったんですから!」
「けど、まさか、倒れなさった原因が食中毒とはなんとも………」
「……うぐっ」
はい。という訳で俺、生きてました。現在、千草に看病されていると同時に、説教まがいのことを受けています。
え?何で倒れたかって?そりゃあ、簡単。
―――チョコレートを食べたからです。
今、『はぁ?』と思ったそこの君、怒らないから手を挙げなさい。……皆さん正直で嬉しいです。
で、まともな話、何処でチョコレートを食べたとかはとかは置いといて、皆さん狐って分類上イヌ科なんですよ。一部の方はもうわかったでしょうか。そうです。他の獣人族よりも獣寄りな俺にはチョコレートは猛毒だったんです。
いや~。毒とかには耐性があるから大丈夫だと思ったんにこれはダメだったよ。ま、と言うことはこの調子じゃあ、玉葱もダメそうだな。……今日まで玉葱を食べなかったというのは本当にすげぇと思っています。はい。
という訳で、今回の俺は療養に精を出すことにした。
……いや~盲点だった。




