やっと授業が……始まらない!
今回は短めです。
「―――と、言うわけで今回は何故、各種族ごとに得意不得意としている力が違うのかと、言うことについてを始めるよー。……という訳でエルザ、板書は頼んだ!あと、今はモフるな!気持ちいいじゃないか!」
―――気持ちいいんかい!?
どうやら、このクラス。結束力が強いようだ。
あれから俺はよくよく考えるとチョークが掴めないのに気付いたので、俺の代わりとして板書をしてもらうためにエルザを呼んだ。
いやー、あっさりOKが貰えて良かった。
やっぱこの姿じゃあ物凄く生活面において不便だな。てか、チョークまずかった。
……そういや、なんか、副理事長と少しだけ話してたけど何だったんだろうな?ま、いっか♪俺には特に関係なさそうだし。(実際は仕事をほっぽりだそうとしたエルザを止めようとした副理事長が理不尽な逆ギレ―――またの名をOHANASIとも言う―――を受けていただけである。物凄い関係している)
「て言うかお前らもどうしたんだよ。そんな、全てを諦めた様な目をしてよ。俺がエルザ呼んでる間に何があったんだ?」
―――否。正確には瞬がいたときからこうだったが、本人は知らない。
「まぁ、そうあせるなイナバ。―――一教育者として、言えるのはこいつらも複雑な時期なだけだろう」
「あっ、成る程な!さっすがエルザ♪」
「まぁな。これでも一応、長く教育者として立っていたからな。……それに、これでも生徒達の良き理解者でもあるしな」
―――ものすっげぇどや顔だな。
子狐はそう思っていた。
―――流石じゃねぇよ。理解者だったらこのワケわからん教師をどうにかしろよ理解者!?
理解される側はどうやら、理解されていなかったようだ。
「なんだ?皆していきなり、不満そうな顔をしてよぉ。どうした?エルザがなんか気にさわるようなことでもしたのか?」
「はぁ!?何を言うんだ!気にさわるようなことをしているのはお前だろう!」
「なんだと!そもそもギルド創設時だってお前は―――
「あ、あれは、仕方無いだろう!というか、あの話は関係無いだろう!?」
「おー!逃げんのか?自分に不利になったら逃げるんか?」
「なっにぉおおお!そもそもお前だって―――
大の大人(?)が二人係りで揉み合っている姿は端から見ると、動物と戯れる女性にしか見えなかった。……言い合っている言葉はあれだが。
「いい加減、授業を始めてぇぇぇええええ!」
誰かが自らの……いや、傍観者である皆の心を代弁するかのように人知れず叫んだ。
ちなみにこの後二人は胸騒ぎがして様子を見に来た副理事長の手によって一時間程説教を受けたという。……あと、副理事長の株が人知れず上がったという。




