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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第五章 忘れたい事は誰にもある 前編
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俺がこんなんに成ったワケ

……筆が進まない


あっ、もちろん比喩だよ。


3/21誤字訂正。狂人ども→教師

……うん。これは酷いね。

「―――んで、今ごろ思ったんだけど、クレハどこ行ったん?帰ったん?」


はぁ、ようやくエルザから解放されたよ。

正直言って、撫でられる側って結構大変なんだよ?毛並みが乱れたりしてさ。……まぁ、気持ちよかったし良しとしよう。うん。まさか、エルザにモフラーの才能が有ったとはな。

で、本題だけど、あいつどこ行ったんだ?ここに暦がいないということは、元の所に戻ったんだと分かるけど、クレハには暦を迎えに行かせてから一度も会っていないんだが……。


「……あぁ、クレハでしたら、暦に騒動の粗方を教えてもらった後、母親と姉の待つ故郷にも危機が迫っているとか何とか言って慌てて帰って行きましたよ。……その癖、後で来いとなげやりに言って……全く、白々しいですね」


千草さん。千草さんや。言葉の端に棘が有ったんですが。……なんなの、一応"良識"が有るだけでやっぱり俺の身内には"常識"が一切無いんじゃないか?……だとしたら、俺、結構ショックなんですけど……。

てか、あいつ、あそこ(・・・)に行ったってことは……うん。やっぱあいつ人外だわ。


「そうかぁー。まぁ、今すぐは無理としても、この後、特に行く宛もないし、良いんじゃね?」


俺の一存に皆は不承不承ながらも納得してくれた。……というか。


「……エルザ。なんで、お前も賛成してんの?」


「なんだ?不満か?別に良いではないか?この都市から出てはいけないと言った制約は無いしな。……何より、お前と一緒だったら飽きん」


「……そっすか」


あ、もう、いいや。エルザだしね。


はぁ、これで、女の割合がまた多くなった。

男女の比率が1:6って、これどーよ。肩身が狭いってレベルじゃないんだけど。


「そーいえば、なんで、瞬って、狐さんになっちったの?」


―――唐突にこの沈黙を破ったのは、乃々でだった。


「……ん?あー、そういや、そうだったな。さぁ?何でだろうな?」


その瞬間、瞬以外の全員がずっこけた。


「おい待て。知らないのか!?」


「え、うん。多分だけど、あいつも予想外だと思うぞ」


「……獣神様でも予想外って、一体どうしたらそうなるんだ」


いや~。だって、真実だしなぁ。嘘のつきようがないし。


―――それに、真面目な話、本当にこの現象については訳の分からないことが多い。

……その癖、いままでの能力は全て、問題なく使える癖に元にだけは戻れないという仕様。……全く違う何でこんなんに成っちまったんだ?


「まぁ、仮説は二つほど思い付いたし、時間経過の様子見ってことで良いんじゃね?」


すると、急に全員が有り得ないと言った顔で俺を凝視してきた。……うおっ!?なんだなんだ!?


「……ど、どしたの?なんか、悪い事でも言っちゃった?」


「……いや、だって、え、その、ふ、二つも思い付いたんですか?」


「そそ、まぁ、どちらも時間経過を待つしかない感じだから安心してくれ」


「「「「「「(へー)そ、そうか(ですか)(だったら)」」」」」」


失礼な。これでも、戦闘系とかよりも生産系の方が得意なんだぞ。全く。

俺はどんな感じに思われているのやら。


「そうか。なら、お前はこのままでも特に影響は無いわけだな」


「まぁ、体が代わっただけだしな」


「そうか」


……何故だろうか。悪寒がする。


「―――では、また、暫くの間は教師を任せられそうだな」


それをエルザは、とても、それはそれはとても良い笑顔で言い放ちやがった。


……うん。完全に忘れてた。あったなぁ、そんな約束。

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