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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第四章 物語は再び綴られ始める
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歯車は回り始める

とある海域のはるか上空にて、一連の騒動の首謀者は騒動の結末を見ていた。


「―――――っ!なんで!なんで!全世界・・・の主要都市に放った筈の屍獣キメラが全て倒されているんですか!」


そう、わめき散らすも、ここには誰もいない。端から見れば、滑稽とも言える光景であった。


「あぁ、忌々しい!忌々しいですよ!"獣神"!貴方はいつまでも私の邪魔ばかりする!死してなお!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!なんで!―――「知るか。駄々こねてるんじゃねぇよ。子供か?」―――な、ん……で―――――――っ!」


「よう!今回の首謀者……いや―――――時と空間の女神様(・・・・・・・・・)


「……お前は、誰だ」


「おっ!冷静さを取り戻すのが早いな。てっきり、もっと慌てるかと思った」


「質問に答えろ」


やれやれ、強引だな。やっぱ、こいつとは反りが合わねぇ。

まぁ、今回は精一杯、道化・・を演じさせて貰おう。


「そうだなぁ。人神様並みの土下座して、泣いて嘆願してくれたら考えなくもないよ」


というか、クロード並みの土下座は見たことねぇ。日に日に洗礼されてっているからな。あのショタ神。


「な、めた、真似を!」


「うん。嘗めてるけど何か?」


「――――――――――――死ね」


突如としてデネフが斬りかかってきた。

あいつの得物は長剣と短剣の二刀流だ。しかも手数が多いんだろうな。


「よっ!ほいさ!とぉっ!」


取り敢えず、紙一重で避ける。


うおっ!あっぶねぇな、おい。一応は瞬の体なんだぞ!……無断で借りた、というよりハイジャックしたと言った方が良いかもしれないけど。

………あいつと会ったときどうしよ。


「よそ見をするなぁぁぁああああ!」


「…………あ」


ここぞとばかりに長剣を振りかぶってくる。

体を右に捻るようにして回避するも、長剣の先の部分が歪む。

不意に背後からの危険を察知したので、今まで使っていた空歩を解除して"落ちる"事によって背後からの現れたら長剣の先を回避する。


「うわぁ、その武器チートすぎるだろ。パワーバランス考えろよ。俺は通りすがりの一般ピーポーなんだけどなぁ」


「一般人は空を歩かないし、この攻撃を軽々と避けることができるか!」


あ、はい。ごもっともで。

……まぁ、こんなことにしている場合じゃないってのも分かってる。さっさと目的を果たすか。


「そろそろ帰りたいんで、さっさと終わらせて貰うわ」


「……何をふざけた事をここにはもう、私の時空結界が張ってある。私が許可しない限り、お前はここに「解放」―――えっ」


パリンと音を立ててあっさりと結界が崩壊する。

さっすが解放の力!束縛系と結界系には無類の強さを誇るだけの事はあるな。

デネフは驚きの余り動きを止めてしまっている。……チャンス!

すかさず奴の背後にまわると、天衝をがら空きの背中に放ち、それと同時にスキルを発動する。


「"読み取り(ロード)"!続けての"複製コピー"!」


「かはっ!……何をした!」


デネフを殴ったばかりの俺の手には一冊の本があった。


「よしっ!回収成功!いやー、"知識インテリ"のスキルは凄いなー。これだけでお前の持ってる全ての情報(・・・・・)を手に入れられたんだからなぁ。アイリス様様だわー」


「……何故貴様がそのスキルを持っている!」


「え?何故って、加護貰っちゃったからな。まぁ、加護のパスを邪魔するのが有った感じだけどもう、取っ払えちゃったし。あ、じゃあ帰るわ、まったねー」


もう、用は済んだので、使い捨ての転移アイテムを使ってさっさと離脱する。


「待て!貴様は一体――――」



▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



「ふーん。こんな事するつもりだったのか。まぁ、今更知ったところで計画は変更されてると思うけど」


私は、早速手にいれた"デネフの知識"を読みながら酒で満たした杯を傾ける。くぅぅぅうううやっぱ、うめぇなひっさびさの酒は。

ここは要塞都市の時計塔。ここからの眺めは最高である。………下では未だにドンチャン騒ぎしているが、無礼講と言ったところだろう。……少々、気が抜け過ぎている気もするが。


「――――ん?なんだ?お前も酒飲みに来たのか?悪いが酒はやらんぞ、クロード」


「いやぁ、酷いなぁ一杯くらいくれても良いんじゃないのかな?キュウビ」


「黙れショタ神。てか、帰れ」


「いや!?それは酷すぎるでしょ!?昔のよしみでね?ね?」


「……はぁ、しゃあない。一杯だけだぞ」


「どうも」


新しく杯を出して酒を注いでやる。


「んで、なんか用か?………どうせならお前よりソロモンに会いたかったんだけど」


「いや、最後の言葉もバッチリ聞こえてるからね!?」


ちっ!この地獄耳が。


「……あかるさまに嫌な顔しないでよ……。で、僕が来た理由だけど、君に会いたかったからかな?」


「……すまん。ちょっと吐いてくる」


「ちょっとぉ!酔った、酔ったんだよね!きっとそうに決まってるよね?ねぇ?」


いつまでもショタ神で遊んでいるのも良いが、話が一向に進まないので、しょうがなく座る。


「はぁ、なんで、本当に、よりによって、お前が来たのかなぁ」


「ごめん。泣いて良い?良いよね?」


勝手に泣いてろ。


「けど、真面目な話、君はどこまで読んでいたの?今回の騒動だって、全ての魔王。否、君の眷族が鎮圧に協力してたようだけど、――――もしかして君が一度死んだのも、想定の内なの?」


なんだよ。お前でもこんな真面目な顔出来るじゃねぇかよ。


「さぁな。まぁ、一つ言えることは"やっと、始まった"それだけだな」


「…………ふぅん。そうか」


「そうだ」


―――――こうして月夜は更けていった。





ようやく四章終了です!

終わったぁぁぁぁあああ!というか、章を追う毎に話数が伸びていってる気が………うん。ま、いっか、良いよね?うん。


という訳で次回からは五章に突入です!

……しかし、ここまでの所、あまり瞬の見せ場が無いような気が……。取り敢えず、次の章では活躍してくれることを願いましょう。――――だって、零でも、こっからどうなるかノープランだからね!

案外これ、独断と偏見と直感で書いてるんですよ?


いつもこんなグダグダなものを見てくださっている皆様。これからも宜しくお願いします。


ではでは~♪


……あれ?最終回みたいな終わりかたに成っている気が………皆様!次もあるよ!あるからねぇぇぇえええ!?

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