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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第四章 物語は再び綴られ始める
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自称、心が広い神様

今回は少し短いです。

「獣、神、キュウ、ビ、だと」


「ああ、そうさ。そのキュウビさんだ。お?もしかしてびびっちまったのか?お?お?」


「な、めるなぁぁぁああああ」


そう言うと奴の体?っぽい肉塊から無数の触手が生えてきた。

うん。これ、完全に煽りすぎたな。反省、反省。ま、どうせ今のところ(・・・・・)この体は瞬の奴のだし、あいつの意識が戻ったら後悔するのはあいつだ。

……うん。きっとそうだ。そういうことにしよう。


―――そんなどうでもいいこと(本人達にとってはある意味重要)を考えていると、一斉に触手が襲い掛かって来た。

……あれ?さっきよりもあいつ……えーっと、あ!そうそうオリエンテが激昂しているようだな。……まあ、今はどうでもいいか。


「はぁっ!」


掛け声と同時に大鎌で一気に触手を刈り取る。こういう相手の時には"斬る"じゃなくて"刈る"の方面に特化している鎌という武器は相性が良くて助かる。

……それに、スパスパと刈り取るって思ったよりも気持ちいいしな。


「―――………ちっ!数が多すぎる!流石にこれ全部を相手にするのはダルいな。根本から潰していくか。"黒焔火葬"」


掌を相手に向けた瞬間、大質量の黒焔放たれ、巨体に絡み付いていきオリエンテを焼いていく。


「あああぁぁぁあああああ、熱い!熱い!熱い!」


よし!これで暫くは時間を稼げるな。


「……確か、あっち方面に出てきたよな……お!いたいた!"影渡り"」


スポリという擬音が似合いそうな感じに俺は影を渡っていく。

あ!そうだ!出ていく先は確か……


「うーらーめーしーやー」


「いやぁぁぁあああああ!お願いですお願いですお願いです影に引き込むのを止めてください!お願いですお願いですお願いです私は機甲族だから、食べれません!だからやめてやめてやめてやめてやめてぇぇぇえええええええ!」


面白かったが、このままでは埒が空かないので綺羅の体を半分ほど引き込んだ位で止めてやった。うん。流石は私!心が広い(※主観)!


「よお!元気だったか?」


「あ!パパだけど!パパじゃない!」


「おお!乃々!久し振りだな!元気にしてたか?良い子にしてたか?」


「うん!してたー!」


成る程。周りに散々迷惑かけてたんだな。可愛いから許すけど。

だが、生憎と言うべきか、乃々以外の皆は気付いていない様だった。……まあ、乃々がかなり特殊なだけか。


「……あー。ごほん。初めましての方も久し振りな方も今晩は。獣神キュウビです。瞬の体を乗っt……げふんげふん……拝借して現在顕現してたりしてる神様だ!」


「「「「「えぇぇぇえええええええ!」」」」」


「時間がないんで勝手に言わせてもらうが今さっきまあのデカブツとやりあっていたんだが、取り敢えず黒焔点けてきたから後、数分は時間を稼げると思うぜ!で、本題だが、乃々、綺羅。お前達はこっちに協力してくれ。残りの面子は都市の中で暴れてる狂人共を始末してこい。はい!解散!いくぞ!二人とも!」


「おー!(いまいちよくわかっていない)」


「えっ、ちょ、え(話に着いていけてない)」


なんか他の奴等が言ってた気がするが、今は関係ねぇ。時間は有限なんだよ!


「よし、着いたぞ!」


「うわー、でっかーい」


「うわっ!間近で見るとより気持ち悪いですね。というか、獣神キュウビって、どういうことなんですか!えっと、マスター?」


「相変わらずあがり症だな、お前は。まあ、いい。手短に説明すると、もうすぐ焔が消えるから、消えたら一気に叩くのを手伝え!以上!」


「わかったー!」


「本当に短いですね!?まぁ、分かりました。しかし具体的にはどの様にして叩くんですか?」


「そりゃあ、こいつが新たに使えるようになった力をバンバン使っていくに限るだろ!……という訳で乃々、綺羅、"一心同体"しようぜ!」


「おー!」


「ノリが軽い!?」


その顔はまさに新しいゲームを買ったばかりの少年の様であった。

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