お先真っ暗……え、不味くね!?
すみません。インフルにかかってしまいました。
なので、ここしばらくは更新が遅くなりそうです。どうかご了承のほどよろしくお願い致します。
皆さんも気をつけて下さいね。
……事態は刻一刻と悪化していくばかりであった。
「ちょっ!乃々ちゃん!?なんでゴーレムを錬成しちゃっているんですか!?どどどどうしましょうか、え、エルザさん!」
泣き続ける少女―――乃々の周りには今現在、箱から漏れだしている黒い瘴気が染み付いたような色をしたゴーレムが次々と産み出されていた。
なるほど。少なくとも普通のものよりかは明らかに高性能のようだな。
……しかし。この綺羅といった種族不明の女。さっきから挙動不審すぎるだろう!逆にこっちが不安になるわ!というか、少なくともそちらの方が私より強いだろう!
……そうこうしていると、ゴーレム達が私達に向かって攻撃を加えてきた。
巨腕から放たれる一撃。これだけでも下手な城壁だったら吹き飛ばせるだろう。
「はぁっ!」
私はその一撃を避けると同時に跳躍すると、ゴーレムの頭の上へと降り立つ。
「やはり、愚鈍な特性だけは変わらないようだな。"火炎付与"」
火属性魔法・火炎付与この魔法は自身に火属性を付けることかを出来、同系統の魔法の威力が上がり、物理攻撃にも効果がついてくる魔法だ。
と言っても、一昔前までは魔法の威力を上げる程度の魔法と捉えていたが、この魔法には一つの"隠し効果"である、"攻撃力上昇"がある。なので今回はそれを利用し、思いっきり殴り付けると派手な炎と共にゴーレムは砕けていった。
「やはり、ゴーレムにはこれが一番だな。まぁ、やはり魔法の方が高火力を出せるのが残念だ」
本当に残念だ。
それから手当たり次第にゴーレムを粉砕していき、数分と経たないうちに粗方のゴーレムは粉砕されていった。
「うわぁ、魔法をメインに使っているとお聞きしていましたが、あんな嬉々として乃々さんのゴーレムを砕いてしまうとは……」
「そういうお前もあっさりとこいつらを倒していたがな」
やはり、今も地面の上でで白目剥いている馬鹿の側にいるだけあってなかなかの手際のよさであった。……少し妬いてしまうな。
「しかし、あの子を泣き止ませるとか、どうするつもりなんだ?言っとくが私に育児経験なんて無いからな」
「……そうですね。出来ればマスターの怪我をどうにか出来れば泣き止むと思うんですけどね。あ、あとこのゴーレムですが、突発的に産み出されたものなので、あと数分たったら新しいのが出てきますよ」
あいつの怪我をどうにかする……か、ふむ。今のあいつの怪我の具合を考えると。……うん。駄目だ。私と綺羅ではどうあがいてもあいつが助かるビジョンが全くもって見えない。
「よし!諦めよう。こいつのお先はもう真っ暗だ」
「ええぇ!?そんなこと言わないで下さいよ!?」
「いや、だってなぁ、幾つかの骨が砕け、後頭部を執拗以上に叩かれた挙げ句、そこから大量出血しているんだぞ?そして私達は他人を回復させる術がない……確実に詰んだな。こいつが」
「……」
「……目をそらすな」
どうやらこいつが事切れるか助けが来るかのようだな。




