身内襲来!
ちょっと短いです。
「―――さてと、これからどうしょっか?」
影分身達の半数を使って、学園を襲撃してきた不審者達をあっという間に捕縛し、集めさせたものの、ヤタ(シュン)はこいつらをどうしようか悩んでいた。
「……なあ、イナバ……いや、ヤタ。学園を襲撃してきた者共を迅速に捕縛してくれたのは、素直に助かるんだがな……―――やりすぎだ」
「あー、やっぱり?」
確かにエルザの言うとおりで、襲撃者達の状態はどれも凄まじいものばかりであった。
幻覚を見せられ狂っている者、必要以上に怯えている者、見るも無惨にボロボロにされた者………等々。
「……………うん。ちょっと頑張りすぎたかな?」
それに、さっき教室で尋問したやつもあのあと速攻で沈めちゃったしね。
「頑張りすぎだ!この、馬鹿!」
「アッ、ハイ、すみませんでした」
うわ、怖い。
流石、殲滅の魔導姫と呼ばれ、恐れられただけはある。
「……にしてもどうやって、こいつらはこの学園に侵入出来たんだろうね?この学園って、登録者以外は関係者の同行か許可証がないと入れないんじゃあ無いんだっけ?許可証でも発行してあげたの?」
「……恐らく、予め許可証を手に入れたのだろうな。心当たりは……一つだけある」
「え?あるの?」
「ああ、恐らくは、お前の前任だった教師の物を使ったんだろう。行方不明になっていたが……」
「いやいやいや!そんな事聞いていないよ!なんで言わなかったの!?」
「いや。聞かれなかったし」
「そんな理由で!?」
うわー、それ先に教えて欲しかったよ。
あー、けど確かにそれだったら、半ば強引に私を臨時教師にねじ込んだんだ辻褄もあうね。
多分だけど、新しい教師が来るまでの学園の戦力強化と穴埋めに私を使ったんだろうしね。
にしても、何か忘れている様な……。
「…………う、ううん」
あ!ボロボロにした人達の内の一人が目覚めた。ん?あ、女の人だったから傷が軽かったんだろうね。……まあ、顔面を殴らなかっただけですけど。
「………ふっ、突入部隊が全滅か……もう、全てが終わったな」
周りで倒れていたお仲間達を見てどうやら、女の人は諦めた様です。にしても『全てが終わった』……あれ?何かが頭に引っ掛かって……
「あ!そっかぁ!思い出した!魔王が来るんだったね!」
「はぁ!魔王!?な ん で 言わなかったんだ!!!」
「まぁ、大丈夫かなって思ったし」
「大丈夫って、お前………………あぁ。大丈夫だったなお前は」
「それじゃあ、さっさと城壁の方に行こっか」
「そうだな。お前達!こいつらを頼んだ!」
さて、それじゃあ、さっさと暦を引き入れて黒幕をぶちのめしに行こうか。
……あ、結局あいつら誰だったんだろ?




