この能力があれば、あら不思議。ぼっちになりません
どうやら、冬の間は更新時刻が不定期になりそうです。
零は雪国の民なんです。交通が雪によって限定されてしまい、移動手段が限られてしまうので。
どうか、ご了承の程を宜しくお願い致します。
m(__)m
観戦していた生徒達は、ぶっちゃけ引くくらい熱狂していた。
まあ、当然だろう。この世界でもかなり有名で力を持つ人物が女性になったりする臨時教師に倒されたのだから。……やべぇ、結局の所、これどうしよう。
"一心同体"自体は、制限時間とかも無く、任意で解除出来るからなぁ。ん~……
よし、今すぐ解除は面倒な事になりそうだしこのままにしておくか。あ、そうだ。
「五方封殺結界・解除」
そう唱えるとエルザの体に幾重にも巻かれていた鎖が儚い音と共に砕け散っていった。
「……ぷっはぁ……はぁ、はぁ」
「おーい。大丈夫かエルザ?」
「大丈夫な訳あるか!なんなんだあの反則級な技は!吐け!今すぐ、その姿の事も含めて吐いて貰おうか!」
エルザが首もとを掴んで俺の体を揺らす。
「うわっ、ちょっと、待って。この姿の時、一本下駄だから、バランス取りづらいんだから!」
「判った。じゃあ、来い」
「は、話を聞いてぇぇぇえええ!」
俺はそのまま、エルザに連れていかれた。
後日聞いた話だが、その時のエルザは若い女性を拐っている様にしか見えなかったという。……この容姿が綺麗で良かった。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
「で、どういう事か話して貰おうじゃないか」
「あ!もしかして、さっきの戦いで負けたことを根に持ってたりしちゃいます?」
「し、してなんかいるか!というか、その容姿で女性らしい行為をするのを技の止めろ!……正直、お前が女性にしか見えないのだが……」
「女性らしい?そんなのしていたか?」
「む、無自覚だと!い、いや、よく考えれば普段のあいつの一動作も……」
?どうしたんだあいつ。あ!綺羅から通信来てる。何々……お!無事、乃々と合流できたか!これで、心配事が一つ消えたぞ。いやぁ、良かった。
「あ、そうそう、ここしばらくはこの姿で居るつもりだから」
「なっ!どういうことだ!ま、まさか本当にそんな趣味が……」
「いや!違うから!そんな趣味なんて持ち合わせていないから!理由あるから!お願い!話だけでも聞いてぇぇぇえええ!」
俺が必死に懇願した結果、エルザは渋々といった感じで、話を聞いてくれる事になった。
「いや、実はね最近、この学園にちょいちょい不審者が不法侵入していると聞いてね。それも、かなりの実力者」
「ちょっと待て」
「どうした?何処か変な所でも合ったか?」
いきなり不審者の話は物騒だったかな?……けどなぁ。
「不審者の事もあるが、まず、何処からその情報を聞き付けたんだ!そんな噂、聞いたこともないぞ!」
「あっれぇ?おかしいなぁ。結構前から話題になっていたんだけど」
「なに!というか、いい加減、何処からその情報を手に入れた!」
「えっと、すまん。俺も橋渡しに聞いたものだから。確か、情報の発信源はこの都市のボス猫のゴエモン親分から、らしいけど……」
「ちょっと待て。色々と突っ込みどころが多すぎる。というか、ボス猫のゴエモン親分って誰だ?というか、猫?猫なのか?お前、情報は猫から仕入れたのか?」
「え、うん」
煮干しをあげたら、快く教えてくれました。あと、ゴエモン親分にも会ってみたけどむっちゃいい猫だった。漢だった。
「というか、お前、猫と話していたのか!?」
「まあ、そうだけど、猫に限らず、動物だったら何でも話せるけど……知らなかった?」
「知らなかったに決まっているだろうが!初耳だ!」
あ、ついでに言っておくがこれはスキルではなく、本能的な物である。まあ、獣の神って書いて獣神って読むからな。お陰で、情報が集めやすいし、ぽっちになりにくい。……悲しくなんかないから。
「で、本題に戻るけど、兎に角!例の不審者はさっきの試合を必然的に見ていたって事だ。それだったら、俺の今の姿を真の姿的なものにして、俺の実力を誤解されておくべきかと思ってな。という訳で―――これからはこんな口調で私は接するから宜しくね」
「……お前、本当にそんな趣味は無いんだよな?」
エルザの目はかなり本気で私を心配する目であった。
そんなの不本意ですね。全く。




