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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第四章 物語は再び綴られ始める
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仙と妖を極めし者

寒波襲来。諸に被害を受けた……。寒い。

「―――取り敢えず無手ってのも不味いな、部分装着・天満の錫杖!」


一心同体・烏天狗には、成ったものの、今回は武器となる魔銃形態の黒姫も持ってなかったので、万華武装ユニークウェポンの中からこの姿に合いそうな武器を顕現させる。


「さぁ!準備完了だ!どっからでも掛かってこい!」


気合いは満タンだ!


「……なぁ、お前ってそんな趣味があったのか……友として悲しいぞ……」


ピシッ


……何故だろうか今、とてつもなく大切な物に罅が入った音がしたんだが……あ、目頭に涙が込み上げてくる。


「ち、違うもん!た、偶々!偶々なんだから!お願い!信じてぇえええ!」


頼むからエルザよ信じてくれ。違うんだ。俺は悪くないんだ。だから頼む。


「というか、一体何をしたんだお前は」


「……簡単に言うと精霊と同化したような物かな。……まぁ、俺が獣人族だった事もあって、獣の因子が組合わされて、堕天使的なものじゃなくて"烏"天狗になったんだろうな」


「後半の情報はどちらかと言うと要らなかったが成る程。同化か……まぁ、お前だしな。よし、続きをやるぞ」


「うん」


そうだ。続きだ。続きをするんだ。ここまで来たら思う存分、憂さ晴らしをしてやる。この姿の力を見せてやる!行くぞ!黒姫!


『おう!』


「仙妖術・幻想の樹海!」


一度気合いを入れ直して、錫杖を地面につけ、この姿の力である"仙術"と"妖術"を掛け合わせた"仙妖術・幻想の樹海"を発動させる。

すると、辺りに霧が立ち込め、足元から大樹が森を創るように一斉に生い茂ってり、たちまち辺りが樹海へと化した。


「仙妖術・影分身!」


さらに発動。この場に立つ俺の姿が五人へと増加した。


「「「「「行くぞ!」」」」」


五人の俺が同時にエルザへと挑みかかる。


「カオストルネード!」


豪快な音と共にエルザの魔法が俺達諸とも樹海を凪ぎ払っていく。次々と木々が悲鳴を上げるかの様に折れていく音が響く。


「はぁ、はぁ。どうだ……――――っ!」


「「「「「残念でした~!」」」」」


魔法が通りすぎた後の森には傷一つ付いておらず、また、俺達も健在だった。


「何が起きたんだ!私の魔法はしっかりと発動したはずだ!」


「あぁ。確かに魔法は発動したよ。しっかりとね。けど、今この場所は俺達のホームグラウンドなんだな―――おい!俺!配置に着いたか!」


「あぁ。着いたぞ」「とーちゃく」「何時でもオッケー」「やってやらぁ」



さっきまで霧に紛れていた俺達が今度はエルザ囲む様に現れた。


「残念だなエルザ。今回は俺の勝ちだ!」


「「「「「"仙妖術・五方封殺結界"!」」」」」


「なっ!か、体がっ!」


俺達の立ち位置を結ぶように光の線が結ばれ、五方星が出来上がると同時に五方から鎖が放たれ、エルザをがんじがらめに封殺した。


「「「「「俺達の勝利だ」」」」」


―――勝負が決した。










五方封殺結界……結界が発動した際に範囲に居たもの全てを封殺する仙妖術の奥義。効果が永続な上、術者にしか解除できない。発動したら勝ち確。

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