神様も神頼みはする
今年最後の投稿です。
結局、全ての授業を終え、さぁどこで昼メシを食べようかと思いながら職員室に戻ると、なんか理事長室に来いとエルザからの伝言があった。
「―――んで、何で俺を呼んだんだ?……モグモグ」
「……ここで、なんの躊躇も無く弁当を食べるのはお前だけだぞ」
少しというか、もう、完全に諦めたかのような口調だった。
弁当でも食えば?折角俺が朝一で作ったんだし。……暫くすると諦めたのかエルザも弁当を食べ始めた。
ついでに言えば、昨日いきなり作ってくれと言われたので本日の弁当は簡単に作れるそぼろ弁当である。
「んで、本当に何で俺を呼んだんだ?暇なのか?それともなんか問題でもあったか?俺はちゃんと授業をしてるぞ」
「そのお前の授業が問題なんだ」
ええぇ。なんか変な事したか俺、……うーん。仙術の使用ぐらいしか心当たりがない。
「仙術の使用って、そんなに不味かったのか?」
「残念ながら今、問題になっているのは、その事ではない。………後でその話については詳しく聞かせて貰うぞ」
うわっ!背筋が急に震えた!何だろう、本能がさっさと逃げろと言っている。
「じゃ、じゃあ、何が問題となっているんでしょうか」
「お前の授業の内容だ!なんなんだあの理論、魔力以外の力って!しかも九種類も確認しているって、何で先に私に教えてくれなかったんだ!親友だよな?な?」
「……ええぇ」
そう言われても、知っていたものばかりかと思っていたからなぁ。
「わかった、わかった。取り敢えず後で紙に書いたのを渡してやるから」
「いいか、絶対だぞ!絶対だからな!」
「へいへい。てか、そんなことのためだけに俺を呼んだのか?」
「ん?あぁ、そうだ。もうひとつあったんだった」
エルザは椅子に座り直してから咳払いをしてから本題とやらに入った。
「―――北方に骨を纏った見たこともない竜が目撃されたようだ。……お前だったらなにか知っているのではないか?」
「なっ!それって多分だけど乃々だ!」
「やはりか。しかしそのまま行くと……なるほど。それがお前の言っていた面倒なことか」
「うん。そう言うことです。はい」
つまりは乃々の姿はとても幼い。それならばその彼女がどうやってここまで来るのかは、必然的に限られる。
そう、死霊術を使って機動性に優れたものを産み出してそれに乗ってくるのが一番速い。
しかし、今の情報のように産み出されたものはどれも巨大であり、尚且つ結構強いのだ。そして、"それ"に乗ったまま。この都市に現れたりでもすれば絶対に大騒ぎになるからである。
「うーん。わかった。さっそけだけど綺羅に行って貰うよ。それですれ違ったら……頑張ってみる」
「結局、ここに来られたときの対策はないのか。はぁ、全く」
「い。いや、一応、四日後の夜だったらどうにか出来るけど……うん。その日に来ることを祈るしかないね。最悪」
「……完全に運任せだな」
「……ぐうの音も出ません」
綺羅!お前にすべて懸かっているんだ!マジで!
よいお年を!(´・ω・`)ノシ




