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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第三章 波乱万丈な二度目の異世界
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獣神の歪

「………………………なにそれ?」



まさかの一言目がそれだった。



…………………そうだよ!分かってたよ!どーせ分かんないだろうなぁって、思ってたし!

け、決して前置きとして言った言葉に期待した訳じゃ無いよ?……うん。


「……いや、そのね。確かにいきなり"獣神の歪"だなんて言われて、その反応をするのはまぁ仕方のない事だろう。……うん。きっとそうだ」


やべぇ泣きたい。分かってた事だったけどやっぱり地味に傷つく。


「で、その"獣神の歪"って結局何だ?」


「んー。その名前自体は最近ステータスの称号の所に載ってたんだけど。分かりやすく言うと、"矛盾"……即ちこの世界にとっては、今のところ存在する筈の無い者、それが今の俺であり、"獣神の歪"であると言えるのかなぁ」


「……なるほど、その言葉の意味は分かったけど、結局の所その"矛盾"って、結局は?」


「そうだな。まずクレハに一つ聞くが"神"ってなんだと思う?」


「そうだなぁ。"概念"を持っていて、この世界を造り上げた存在ですかね?まぁ、私の様に"生物"の枠を越えて半神になるのも居るけど、それでもなお、圧倒的な力を持つ存在だと思っているな」


うん。クレハが言った事は大体正しい。てか、クレハって、半神に成ってたんだ。


「じゃあさ、"獣神"については?」


「えっと、確か、獣神キュウビ―――"八百万"の概念を持つ獣の神で、本来の名前が不明であり、その上、表舞台に出たのは数える程しかない謎の多い神の一柱だった筈」


「ザッツ、ラーイト。その通りだ。確かに獣神は謎が多い。けど、一つだけとても不思議な事が有るんだ。―――それは獣神の概念だ」


そう言うと案の定クレハの頭にははてなマークが、浮かんでいた。まあまあ、待ちたまえ。今からこの俺が説明してやろうではないか。

……口に出してないとはいえなんだかとても恥ずかしい。まぁ、いっか。


「そもそも、この世界にいる神々の概念は"世界"、"魔法"、"八百万"、"大海"、"天空"、"創造"、"運命"、"知識"、"技能"、"豊穣"、"医療"、"罪"、"調停"、"時"、"空間"の計十五個、十柱が確認されている。……しかしだ――――――獣神の概念の"八百万"って何?」


辺りが沈黙に包まれてしまった。


「ご、ごほん。とにかくだ、獣神キュウビの概念は曖昧過ぎる(・・・・・)んだよ」


「……曖昧、か。確かに他の概念に比べると、意味が分かりにくいな」


まあ、その通りだ。八百万なんて言葉はぶっちゃけ日本でしか通じないだろうしな。


「で、本題なんだが、そもそも"八百万"って概念自体は、存在しない!それだけは断言出来る!あいつの概念はそんな曖昧じゃない!」


「……色々と言いたいけど、何でクソ師匠はそんな事を知っているんだ?一体、獣神キュウビとどんな関わりがあったんだ?」


「あーそりゃあ、一応俺、元神様だったし。概念は"始源"な」


「……………………………………………………………え、こんなんが」


「いや、ちょっと待って!普通そこは驚愕してる所でしょ!なに、嘘だろって感じに戦慄してるの!泣くよ!いい加減泣くよ!」


もうなにこの子、とことん俺の心をへし折って来てるじゃん。

……なんかもういいや。こうなりゃ自棄だ。


「俺が神に成った経緯だけど、どーせ一から説明すると、長くなるから簡略して言うと、魂だけで異世界に行った→獣神と会う→眷族になって概念と体貰う→神に成っちゃった→色々と世界を満喫→なんだかんだで死んじゃった→魂だけで元の世界に帰る→駄神によって召喚される→今ここ。分かった?」


「……もう一回お願い」


「……了解」


もう一回説明してやった。


「つまりだ。俺はこの世界には存在する筈の無い。完璧なイレギュラー。ある意味ではもう一人の獣神って訳だから"獣神の歪"って言うわけだ」



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