冒険者は暇人が多い?
やっぱ戦闘シーンを書くのは苦手でした。
階段を下りるとギルドはさっきの騒ぎなど無かったかのように賑わっていた。
しかし俺と千草が下りて来たのを見つけると、この場にいた殆どの冒険者達が俺らに群がってきた。と言っても殆どが勧誘だったので全部丁重にお断りしていると、優雅な雰囲気を纏った金髪のイケメンが俺の目の前に来た。
「へぇ、貴方がSSSランクですか?どうやらギルドはこんな弱そうな青年を最高ランクにするとはギルドも廃りましたね」
何故か俺の前に来た金髪は、ギルドを批判し始めた。……やるなら他所でしてくれないかなぁ。邪魔だし。
取り敢えず俺は、さっさと追い返す事にした。
「おい、そこの金髪ー。どうでも良いこと喚くんだったら他所でしてくれないかなぁ。俺はこう見えても忙しいんだよ」
「何!金髪だと、この俺、SSランク"魔剣"のイシュタルを知っていてその態度か!」
「へー、金髪ってSSランクで、二つ名持ちだったんだ。いや、ごめんごめん、余りにさっきの態度が幼稚過ぎて雑魚って思ってたわ。いや、ごめんごめん」
あ、やべ、つい本音を言ってしまったまあ、後悔も反省もしてないんだけど。
一方で俺の言葉を受けた金髪は、顔を真っ赤にしていた。
「え、マジで、今の言葉をまさか真に受けちゃったりしちゃったの。SSランクなのに?」
「五月蝿い!五月蝿い!五月蝿い!……黙れ雑魚が、どうせギルマスのこねとまぐれで、SSSランクになったんだろ!この雑魚―――がぁ!?」
しかし金髪の言葉は最後まで綴られなかった。金髪の首に、千草がナイフを押し当てていた。
「ご主人様が雑魚とは、これはまた、面白い戯れ言を喚く低脳な猿がまだ、この世に存在していたとは……ご主人様。こな猿を処分してきて良いでしょうか」
「いやいやいや!まて、落ち着け千草!殺すな!……………そ、そうだ。模擬戦だ、そこの金髪と俺が戦って俺が実力を見せれば良いんじゃないかな?な?な?」
俺の言葉にさっきまで、殺る気だった千草は少し考えるよえな態度を取った後、金髪を解放した。
「良いでしょう。……しかしご主人様。やるからには徹底的に"恐怖"と"絶望"を刻み込んでください。……わかりましたか?」
「イエス・マム」
そう答えることしか出来なかった。……だうまて千草の笑顔が怖いし。
………………
…………
……
それから俺は、ギルド地下にある、修練場と言うところで、金髪と対面していた。回りを見渡すと、ギャラリーが沢山いた。……あ!ライノの野郎も居やがる!てか、今時の冒険者って案外暇人が多いのか?
「で、本当にやるの?どうなっても知らんぞ、俺は」
「ああ、貴様は、曲がりなりにもSSSランクなんだろう、だから貴様を倒して私がSSSランクになる!」
そう言って唐突に鞘から剣を抜くと斬りかかって来た。いきなりかよ!
「はぁ、"解放の武装"、"黒一文字"」
早速斬りかかって来たので、解放の武装を装着して、黒一文字で迎撃する。
「甘い!吸収しろ!魔剣アドム!」
すると、黒一文字を金髪が持っている剣が吸収してしまった。なるほど、だから"魔剣"って二つ名だったんだな。
「しかし、残念だな」
「どういうことだ?」
「そのまんまだよ。お前はその魔剣アドムを使いこなしていないからだ。そもそもその魔剣をもっと使いこなせれば、より高みを目指せるっていうのに」
「なんで、貴様が知っている!」
「そんな事簡単だわ……だってその魔剣作ったの俺だし」
シンと辺りが静まりかえる。いや、ライノだけは爆笑していた。
「くはははははっ!なんだ、やっぱりてめぇの作品だったんかよ!こりゃあ面白い!」
「おい、笑うな全く、おい金髪、そろそろ終いにするぞ」
「く、くそっ」
「まあ、焦るなってアドムを持ってるってことはアドムに認められたって事だろ?あとでアドバイスでもしてやるよ。さていくぞ!」
俺は剣を構える。
「"玉砕刺突"」
俺は、直線上に相手に突っ込んで行き、金髪の眼前で剣を止める。
しかし、留まることを知らない圧力が 金髪をはね飛ばし、修練場の壁に強く金髪を打ち付けた。頭でも強く打ったのか、金髪は気絶していた。
「俺の勝ちだ!」
俺は高らかに宣言しておく。その瞬間、会場から歓声が響き渡る。……あ、恐怖と絶望刻み込むの忘れてた。どうしよう。




