所詮、機械は機械か……
なんの予告もなかった気がしますが、第三章開始です!
思い付くままに書いている訳じゃないですよ……(多分)
リクエストや意見があったら是非送って下さい!(少しだけ他力本願)
人間族の国、オルステイン王国。
現在俺達は、綺羅の転移によって王国の入口付近に転移した。
……ふむ。転移直前に綺羅が座標を間違えたと言っていたが、目の前に王国はしっかりとある。……うん、国を囲う城壁は三百年前と変わっていない。やっぱ、円形のままなんだなー。……にしてもあれ?なんか小さいけど少しずつ大きくなっているような……。
そこで俺は気付いてしまった。―――国を見通すことができるという異常に。
「ま、まさか」
そして下を見ることによって確信した。
「き、綺羅さぁあああああん!座標がいくら間違っているにしてもよりによって転移先じゃなくて上下の座標を間違えるのは、なしでしょぉぉぉぉおおおおおおお!?」
そう、現在俺達はオルステイン王国の目の前で上空一万メートルから紐なしバンジーを人生で始めて強制的にしていた。
「す、すみませんマスター。大戦の時の傷は直したのですが、そのときに結構なエネルギーを使ってしまって、そのあと迷宮の張り込みやさっきの戦闘のせいで……」
「……せいで?」
「……エネルギー切れです。という訳で後は頼みましたマスター。―――強制睡眠機能発動」
そう言い残すと綺羅は、強制睡眠機能が発動したことにより、生物でいう気絶に似た状況に陥って閉まった。
「綺羅ぁぁぁああああ返事しろぉぉぉぉおおおおおおお!」
そう言いながら何度もただの骸?を揺さぶるが返事もないし、目も覚まさない。何でだよ!自分のエネルギー管理くらいしろよ!絶対テンパったさっきの戦闘で残りのエネルギーの殆ど使っただろこいつ!
「……白姫、黒姫。天魔に成ったとき煌翼出せたじゃん。今出せる?」
それは淡い最後の希望でもあった。あのときの新しい技が今も使えるとなれば、たとえ俺と綺羅を持ち上げられなくても、支えながら減速位は出来るだろうという考えだった。
「あ、すみません。あと二十分で実装だそうです」
「実装…実装って……なんなんだよぉ!」
やばい、涙出てきた。
「じゃあ一蓮托生だな。シュン!後は任せた」
「……取り敢えず国に入れたら呼んでください」
そう言い残して二人は武具形態へと変化して勝手に腰のホルダーへと安置する。
「裏切り者ぉぉぉおおおおお!」
恨む!もう、この世の理不尽を恨む!なんなのこの状況!世界はそこまで俺の二度目の異世界生活を止めたいんですか!
だから今、金属人形抱えて上空から紐なしバンジーっていうほぼ自殺のような真似させてんの!この世界で俺に恨みを持っている奴の仕業かなんかですか!……いや、良く考えたら恨み買うような真似いくつか心当たりが……。
そんな事を考えていると通常の倍の速さで地面が近づいて来ている。……やるか。
まず、綺羅の懐を探って"無銘の小太刀"を探しだす。……決してやましい事のためじゃないよ?……ホントダヨ。イキルタメダヨ。
何とか見つけると小太刀を抜き、綺羅に突き刺す。
「久々だがしょうがない。―――封印・綺羅」
すると差し込み口から吸い込まれる様にして綺羅吸い込まれていき、そこには、金の細工が施された銀色の刀が、あった。
「綺羅も自分の力でこの状態を解放出来ればいいのになぁま、何名かはもう出来ているだろ。さて」
ブレスと同じ紋章が施された鞘に刀を入れると、仙術・天歩を発動し、空中を駆けて行き、数分後には無事に地上へと降り立った。
「ふう、何とか無事だった。……にしても帰って来たんだなこの世界に」
しばらく感慨に更けた後、行動を開始する。
「ん~回りを見る限り、初夏って所だな」
辺りには新緑が青々と生い茂っており、夏の訪れを表していた。
「折角だし格好も変えるか……確かいつもの格好があったような」
そして探すこと五分。漸く目的の組み合わせを見つけ、直ぐに着替える。……そこの君、今俺が路上で裸になったと想像していないかい?しかし大丈夫!プロテクションブレスには、衣服を取り出す際、既に選んだ服を着た状態にするという素晴らしい機能があるのだぁぁぁああああ!
と、言うわけで現在俺は、黒いズボンに白い半袖を来ており、その上にフードつきの薄手の黒いパーカーを羽織っていた。うん、我ながら日本に居たときの格好と一切変わっていない。おもいっきりラフだ。……よくこの服持ってたな俺。
「目立たないよな?……ま、いっか」
心の中で自己完結すると、刀の紐を伸ばして結び、方がけバックのように刀(綺羅)を背負い、白姫と黒姫を身に付けると意気揚々に検問所へと歩いていった。
……………
………
…
「お前を逮捕する!」
「……………………………………………………………はい!?」




