さて、行きますか
ステータス書くのに一時間以上かかった。
「よお、人神様。盗み聞きとは、どういう真似でございますか?」
俺は少し皮肉を込めて挨拶をする。
「しょうがないよ。どっかの誰かさんが面白そうなお話をすると聞いたからね」
「黙れ。レミリアさん呼ぶぞ。―――プロテクションブレス解放」
俺は解放の力を腕輪に集めて言葉を放つ。すると、透明だった宝玉の色が琥珀色へと変化したそれにより腕輪が本来の姿へと戻って行き、三百年前の俺が持っていたアイテムを全て取り出せるようになった。
「えーっとを確かこれだったっけ?」
途端に人神もといクロードが焦り始める。
「ちょっ、ちょっと待って!いや、待って下さい!お願いします!ここしばらく仕事サボってた事が彼女にばれたら僕は死ねよ!殺されちゃうよ!」
さっきの堂々とした態度とオーラはたちまち霧散し、おもいっきりクロードの素が顔を出した。……まわりはどうかだって?開いた口が塞がっていないね。うん。
「あ、ごめんもう伝えちゃったわ。すぐ来るって。ざまぁ」
「え、嘘、嘘だよね。本当!謝まりますから!―――召喚の際に君だと見極めるためにフィオリアを使って時間取らせてしまって申し訳ありませんでした!国王に協力してもらって、あのとき転移石を渡してもらって早速オルン迷宮に転移させてしまって申し訳ありませんでした!君が寝ている間に耳元で悪口言って申し訳ありませんでした!盗み聞きして申し訳ありませんでした!だから……だから……レミリアだけは、呼ばないで下さい!」
見事に精練された土下座を繰り広げ、今までのことを懺悔し始めるクロード。まあ、懺悔の内容は予想道理だ。……寝ている間の事についてはよーくお話したくなってきたが。……そしてクロードよ。そこまでレミリアさんが怖いのか。……もう手遅れだけど。
「にしても、クロード。この世界にまた呼んでくれた事には感謝するが正直、異世界からの侵略者が来るのは時間の問題だぞ」
「え、ちょっと待って。時間の問題って、さっきの封印したとかいう話って事実だったの!?」
「そうだよ!?」
え、こいつ俺のお話信じてなかったん。嘘だろそんなに俺が信用できないというのか!……やばい、地味にショックだわ。
「いや、だっていくら封印って言っても耐久値はあるに決まってんだろ馬鹿かお前は。ついでに言えば後一、二年が限界だよ」
「いや、だって「漸く見つけましたよクロード様」
クロードが言い訳をしようとした調度良いタイミングでクロードの眷族兼保護者の天使族(クロードが産み出した使徒の役目を担う種族)レミリアさんが登場した。
「よお、レミリア!……お疲れ様です」
「なんで、二言目がそれなんですか!他にありませんでしたか!」
「え、えーっとこんに――今日もご機嫌麗しゅうお姿ですね!」
やばい、あの目は本気だ殺られる。
「……まあ、良いでしょう三百年ぶりですね生きていたんですか。連絡はありがとうございました。では私たちはこれで」
「あ、ちょっと待って。そういやクロード。国王に勇者の説明をさせる時に脚色しただろ。魔人族と仲が悪いぃ?魔王を倒せぇ?……俺に喧嘩売ってんのか?」
それは純粋な怒りを孕んだ声だった。自分でもこんな声がでたのは以外だった。
「だ、大丈夫、全部脚色です!」
「じゃあ何で魔人族の王である魔人王ではなくて魔物の王てある魔王って言わせたんだ?」
「じ、実はその、最近魔物の動きが無駄に活発なので、魔王を討伐しようという話が……」
「……まあ、腐っても最高神だから確かに人間の政治とかには介入は出来ないからな。しかしお前。俺の他に召喚された奴らの誤解は解いたのか?」
「………あ」「おい」
さいですか。始めから期待はしていないが。やっぱこいつの頭の仲お花畑じゃないのか?
「そういや最後に質問しても良いぞ。物によるが」
「じゃあ一つだけ―――さっきの話はどこまでが嘘でどこまでが本当なの?正直この手は何回もやられたからね」
なかなか鋭い所を突いてくる。………お花畑なのに。と言っても答えは決まってる。
「さぁどうでしょうか。俺を出し抜くにはまだまだなんだなぁ~」
それに対してクロードは笑みで返した。
「それじゃあ僕はおいとまさせて貰うよ。……『瞬』それが君の名だったんだね。フィオリア達も色々と迷惑かけたね。じゃ、行くよレミリア」
「……全く貴方は。お邪魔しました」
そう言い残して嵐のような神は帰っていった。
……さて、こちらもそろそろ動きますか。
「綺羅。空間転移門の準備をしてくれ目的地は言わなくてもわかるだろ?」
「は、はい!わかりました!」
「え、ちょっと待って下さい!もう出ていくのですか!」
「ああ、さっき言った通り後一、二年で月の封印が解ける。その前にある程度力を取り戻さないといけないしな。安心してくれ、あと数ヶ月で他の女神は自動的に解放される筈だ」
「……わかりました。御武運を」
「マスター空間転移門の準備が整いました」
「よし!白姫、黒姫、行くぞ!」
「あ、はい!」「ああ!」
「ありがとなフィオリア達!さて行くか人間族の国、オルステイン王国へ!」
そして俺達の二度目の異世界生活が幕を開けた。
「あ、すみません!ちょっと座標を間違えてしまいました」
「えっ」
そのまま俺達は転移した。
……………
………
…
「そういえばアイリス。シュンさんの知識にはなにがあったのですか?」
「……正体不明だとよ。本当に面白い奴だなあいつは」
シュン・イナバ
lv.152
HP 12583/12583
MP 20932/20932
EXP 1254786
NEXT 48761
ATX 6245
VIT 4963
AGL 8124
DEX 18520
INT 6824
《オリジナルスキル》万華武装(解放ノ武装・一心同体)創造(構築・物質変換)・極夜剣舞new(螺旋旋舞・黒一文字・玉砕刺突・乱れ桜吹雪・暴虐の嵐new・破界斬new・星割りnew・一刀竜断new)・魔力属性無限化・生産の覇者new・月の紋章new
《エクストラスキル》仙術(縮地・天歩・夜叉車・天衝・仙術秘眼)完全鑑定・完全偽装
《スキル》スキル補助・念話・無限収納・言語理解・剣術・気配の極意(気配感知・気配操作・気配遮断)・魔力の極意new(魔力感知・魔力操作・魔力放射・魔力鑑定・魔力防御new)
《加護》運命と創造の女神の加護・技能と知識の女神の加護new
《神器》プロテクションブレス
《称号》異世界人・解放者・女神から依頼を受けた者・覚醒者・想像を現実にする者・無限の可能性・オルン迷宮攻略者・有言実行・人間を越えた者・再臨した者new・???new
第二章完結しました!
いつもみて頂いてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします!




