綺羅
どうも!
お盆なので里帰りしていたので投稿が遅れてしまいました。
ヤバいですよもう。遠いし、暑いし、といっても満喫しているんですけどね。皆さんはお盆をどう過ごしましたか?
辺りが光に包まれ、光が止むと発生源に一人の少女が佇んでおり、その側にはレオンとリーブラが倒れていた。
「安心してください。死んではいません。……これでもまだ敵対行動を続けますか?」
その言葉に私――フィオリアは戸惑いを隠せずにいた。
『死んではいない』とその人形は言った。確かにその通りでレオンとリーブラは気絶こそしているものの、死んではいない。
しかし何故殺さなかったのか。かつての大戦では、かの人形達は正しく冷酷無比という言葉が似合うただただ敵対する者を殲滅するような存在でしたからね。
……見下されて情けをかけられているのか。それとも別の意図があるのか考えれば考える程謎が深まっていか。
「……一体あなたの目的はなんなんですか」
とにかく時間を稼がなければと思い、慎重に言葉を紡いでいきます。時間さえ稼げばさっきの爆発音に気付いて星導十二精霊達が駆けつけてくれるでしょう。……確実に勝てるかと聞かれたら肯定は出来ないですけど。
「……えっ、何で言わないといけないんですか」
……なんなんですかこの人形は、明らかに戸惑っていますよ。しかし意外な反応です。まさか感情のような物でも有るのでしょうか?……ちょっと反応がイラつきましたが。
「もう我慢できん。邪神の尖兵がぁ!くらえ!」
我慢の切れた精霊王が濃密な魔力を拳に纏わせて人形を殴り付けました。
轟音と共に地面が大きく陥没する音が響き渡たらせました。これで少しはダメージを与えられたでしょう。
精霊王はそのまま動きません。砂埃が晴れると、そこには細い左腕で精霊王の一撃を受け止めていました。
―――化け物。直感的にそう思いました。かつての大戦ではあの一撃で何体もの人形達を粉砕した一撃であったのに……。
「敵対行動を確認。ライトウェポン解放―――剛星の一撃」
人形の右腕に巨大なガンドレットのような武装が顕現し、精霊王目掛けて放たれました。
「精霊王!」
ガキィン!
金属と金属がぶつかり合う音が響きました。そこには、剣でその剛腕を受け止めたシュンさんがいました。
「いい加減テンパっているのやめろ!」
……………………………え?
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瞬side
フィオリア達の所に向かっているときに知っている魔力を感じたので急いでみれば案の定精霊王にとどめを刺そうとしていたので何とか受け止める事ができた。
一気に弾き飛ばすとそこには、銀髪の金銀妖瞳を持つ"機甲族"の少女がいた。……うん、さっき咄嗟にあいつだと思って言ったけどビンゴだー。
「も、もしかしてマスター……です…か」
「ああ、今は稲葉瞬って名前だけどな。三百年ぶりだな。元気にしてたか?"綺羅"っておわっ!」
するとその機甲族の少女――綺羅は目元に大粒な涙を浮かべながらいきなり抱きついてきた。
「………ただいま」
「ひぐっ……ひぐっ……おかえりなさいマスター……うぇええええん」
まったく、こんなに泣きじゃくって。まあ、しょうがないか……ヤバい涙が込み上げてきた。
「……あのーなにがどうなっているんですか」
佇む精霊王、気絶しているレオンとリーブラ、精霊王の前で抱き合いながら泣いている瞬と綺羅。その光景を見た者の心の声が届いたのは一時間たった後である。
……………
………
…
「で、どういうことか説明して下さい」
結局あの後目が覚めた白姫と黒姫を筆頭にこの場は治められ、尋問兼説教をフィオリアにされていた。……俺と綺羅?勿論正座ですけどなにか?
「いや、その、ね?感動の再会だったとしか言えないんですけど」
「それはどうでもいいです」
「いや、どうでも良く―――「黙って下さい」――― はい」
「それよりも問題はあなたです綺羅さん」
フィオリアの視線に早くも綺羅は押し潰されそうになっていた。
「えっと……その…あの」
駄目だこりゃあ、しかしこれが綺羅の本性だ。
「フィオリア。質問なら俺にしてくれ、綺羅は無理だから」
「わかりました。しかし再開時のシュンさんの言葉や綺羅さんの怯えるような態度、一体どうしたんですか?」
「ええと、綺羅はな、簡単に言うと極度の人見知りなんだ」
それから俺は綺羅が、ここに来た時に恐らく綺羅が思ったことを代弁する。
つまりは綺羅が俺を求めてここに転移するとまわりには、フィオリア達五人が居た。そして綺羅の人見知りが発動。テンパっていると、レオンとリーブラが襲い掛かって来たので自動迎撃をしてしまい俺との再会になったと言うわけだ。……やっぱ凄い人見知りだな。
説明が終わると、皆固まっていた。……綺羅に至っては無言で頷いているし。
「そういやスコル。さっき小太刀の事について言おうとしたよな?」
「ええ~確かに言おうとしていたけど、もしかして綺羅ちゃんと関係しているのぉ?」
「さすがスコル、鋭いな。ま、その通りだな。―――さて皆、もう一つの話をさせて貰うぞ」
……あれ、よく考えたら俺が話の主導権握ってる。




