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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第二章 ようやく始まる冒険
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世界の常識?変えてやる!

「うおっ、危なっ!」


……現在俺は、星導十二精霊のリーダーであるレオンの剣撃を一心不乱に捌いていた。


「どうしたのですか?そちらから攻撃を仕掛けてきませんが?」


そう言いながら顔色一つ変えずに攻撃してくるのが妙に腹にたつのは、気のせいだろうか。


「だったら行かせてもらうよ!"螺旋旋舞"!」


そう言って俺は、螺旋旋舞を繰り出す。正直この技は、近接戦闘だと、攻撃と同時に防御も何気無く使えるから使い勝手が良い。

螺旋旋舞を繰り出すとレオンは後に大きく跳んで回避した。


「……なるほど。オリジナルスキルですか。……しかしその技。まるで何百年も賭けて極めた技に見えるのは気のせいでしょうか?」


どうやらこの世界では自己流の技をオリジナルスキルとするようだ。……しかし何百年も賭けて極めた?確かに思い付くままに創った剣舞で思ったよりもしっくり来たが、剣の才でもあったのかな?


そんなどうでもいいことを考えていると、ふと、白姫と黒姫が、リーブラと戦っているのが見えた。どうやら本気を出していないものの、少し劣勢を強いられているようだ。……さて、二人の顔を立てる為にも、少しだけ頑張って行きますか。


「おや、雰囲気が変わりましたね。ようやく本気を出させて頂けるんですか?」


「その通りだ!いくぞ!"仙術秘眼"開眼!」


すると、俺の黒い瞳が鮮やかな琥珀色の物に変わっていく。


============================================

仙術秘眼

エクストラスキル・仙術の秘術の一つ。瞳の色が変化し、大気中の魔力を吸収し、仙力へと変化、そして自分に還元することができる。なお、これと逆のことも可能である。

============================================


ふむ。始めて使ったが特に違和感がない。まあ、使いやすいし、

いっか。

と言うわけで早速攻撃に移る。


「とりあえずまずは、これだ!"夜叉車"!」


その瞬間、俺の拳に仙力が渦を巻くように集まり、前に突き出すと、放たれた暴虐の嵐が目の前を更地にしていた。


「あ、やっべ、手加減したやつだったんだけどなぁ」


そう呟くとレオンが魔法での攻撃を仕掛けてきたので、全て仙力を込めた拳で、破壊する。さらに、副産物のような物で、動体視力がかなり良くなったから出来た芸当である。


「手加減って、あなたの底が知れませんね。でもあちらはどうでしょうか?」


そう言ってレオンはあちらで戦っている三人の事を言ってきた。


「余裕だな。だったらあっちを見てみろよ」


「どういう事ですか?」


怪訝な表情で、レオンがあちらの戦いを見た。―――するとそこには、仙術・・を使ってリーブラを圧倒している二人の姿があった。


「残念だったな。どうやらリーブラの重力操作は、自然の力を扱う仙術とは、相性が悪かったようだな」


「どういう事ですか!なんであなたがリーブラの能力を知っているのですか!それに何故二人が仙術を!まさかステータスを偽装していたのですか!」


「さぁ?どうだろうねぇ」


ちょっとさっきの涼しげな顔にイラついていたので少し皮肉を効かせて答えて見る。種を明かせば、白姫と黒姫は仙術のスキルを持っていない。―――では何故あの二人は仙術を使えたか、それは二人のオリジナルスキルの"接続コネクト"の能力だ。


=============================================

接続コネクト(接続者:白姫・黒姫・瞬)

この世に二つとしてないオリジナルスキル。互いに信頼を持った相手を接続者とし、その者と、エクストラスキル・スキル・MPを共有することが出来る。

=============================================


要するに今のあの二人は俺のエクストラスキルの"仙術"を共有しているのでおもいっきり仙術をぶっぱなしていると言うことだ。……にしてもリーブラはリーブラですごい。いくら劣勢になったといっても攻撃を仕掛けずに防御に専念しているだけで、殆どの二人の仙術による攻撃を二枚盾で防いでいるんだしなぁ。あ、今こっちに吹っ飛ばされてきた。


「おーい二人共ー大丈夫だったかー」


こっちに向かってくる二人に手を振る。


「ええ、大丈夫ですよ。しかしなかなか強いですね。魔銃を使った攻撃も防いでいましたしね」


「そうそう、あいつには、殆どの攻撃が防がれるのがやっかいだ!」


まじかよ、リーブラは強い方とは思っていたが魔銃による攻撃まで防ぎきるのか。


「こりゃ長期戦になりそうだな。時間制限とかあんの?」


「残念ながらどちらかが倒れるまで続けさせてもらいますよ」


「マジっすか。……しょうがない白姫、黒姫"あれ"やるぞ」


「本当にやるんですか?」


「そうだぞシュン。自分から手を明かして良いのか?」


二人の言うことは最もだ。恐らくこれは、世界の常識をも変えてしまう。けど、俺は、俺の意思を曲げない。


「良いだろ。どーせこれ使ったら直ぐにばれるだろうし……いくぞ!」


「「はい!」」


「なんですか?奥の手と言った所でしょえか?良いでしょう受けて立ちましょう。良いですよね?リーブラ」


「良いでしょう。何よりあなたがこれまでにないほど楽しそうですから」


どうやらあちらさんは、乗ってくれるようだ。

そして俺達は、詠唱を始める。


「「「我ら、心を一つにせし者達なり」」」


「片や自由、何者にも縛られない者」

俺の体が漆黒の光に包まれる。


「片や天、陽の力を象徴する者」

白姫の体が蒼い光に包まれる。


「片や魔、陰の力を象徴する者なり」

黒姫の体が紅い光に包まれる。


「「「我らは相対する力三つの力を一つに合わせよう」」」


「「「一心同体いっしんどうたい天魔てんま!」」」


その瞬間、この世界の常識を変える力が動いた。


瞬の仙術込みの動体視力は、もはや時間が止まっているぜ!(キリッ)て言う領域です。

我ながらまじパネェと、思いました。

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