いつの間にか話は大きくなっていく
「"シャイニングスピア"」
すると、俺に向かって十メートルはありそうな数十本程の光の槍が一斉に此方を向かって飛んできた。
「くっそ、殺す気か!」
何とか剣を使って、一部の槍を切り落としながら強引に回避する。
「白姫!黒姫!大丈夫か!」
「ええ!」
「ああ!」
俺は、相手を見据えながら一緒に戦っている二人の方へ、声をかける。
「私を前にしてお喋りとは、余裕ですね!」
そう言いながら相手は魔法主体の攻撃スタイルから、剣主体の攻撃スタイルに替えて斬りつけてきた。
……どうしてこうなった。
俺は、相手の攻撃を防ぎながら少し前の出来事をどう回避すれば良かったかと、後悔していた。
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事態は白姫と黒姫のステータスを見た後へと、遡って行く。
俺は、二人のステータスを見て呆然としていた。
「なあ、これって色々とおかしくないか?てか、なんで俺のオリジナルスキルの一つをこの二人は持っているんだ」
「そうなのか。となると、"接続"か"魔力属性無限化"のどちらかを持っているのか?」
「ああ、そうだ」
まさしく精霊王が言った通り、俺は"魔力属性無限化"のオリジナルスキルを持っている。
まあ、普通に考えて"精霊魔法:鋼"は明らかに精霊族特有のスキルのようだし、そう考えると消去法で『俺は"接続"か"魔力属性無限化"を持っている』と言う結論にたどり着くからな。
と言っても三卓だったと言うのもあると言うのもあったが。
しかしさっきの言葉は迂闊だった。今度からは気をつけよう。
閑話休題。
しかし二人が魔力属性無限化のオリジナルスキルを持っている理由は、大体分かる。
恐らくだが、双生の魔銃を創る際に俺は、双銃が魔力に耐えられる物にするために自分の魔力を固めて創った魔力結晶を使用していた。
しかし今考えるとこれが原因だったと良く分かる。
そもそも俺自体の魔力の属性がわからないのだ。ステータスには、無限化と書かれていたが、俺はそれは少しだけ違うと思う。表現するとしたら"何にでも変化できる魔力"と、言うのが正しいかも知れない。
そして俺はその魔力結晶を使って二人を創った。だからこのスキルを得たのだろう。
とりあえず俺は皆にスキルのことは、言わずに仮定を話した。もちろん二人にはあの後、念話で、全て伝えたが。
「とりあえずその話は終わりにして、この二人が星導十二精霊の双子になることについては、いいのか?」
「ああ、私は構わないが、星導十二精霊のリーダーとして、お前は賛成か。レオン」
すると、茶髪でホストのような格好をしたイケメンが出てきた。……この世界にもこんな服装があったんだな。
「私は賛成といえば、賛成ですが、一つだけ条件があります」
「なんだ。言ってみよ」
「私が彼女達と、戦う事です」
なんかヤバい事を言ってきた。しかし周りは特に文句を言わない。まあ、俺が戦うわけではないし良いか。
しかし俺の安い考えは、直ぐに駄目になる、
「なら、シュンさんと、一緒に戦うと、いうことならば、良いでしょう」
「そうだな。私達は武具精霊。使い手がいるからこそ、真の能力を発揮できるしな!」
え!マジですか!俺、巻き込まれんの!てか、俺の意思は!そうだ、レオンさん!断れ!断るんだぁ!
「良いでしょう。私もシュン様とは、一度手合わせを、したかったので」
良いんかい!しかしそんな俺の心の叫びを無視して、話はどんどん大きくなって行く。
「では、私も一緒に戦いましょう」
そう言いながら銀色の丸い大盾を左右に携えたメイドさんが乱入してきた。
「リーブラか。では、このメンバーで戦うということで、良いでしょうか。精霊王様。精霊神様」
「ああ、良いだろう。フィオリア様もアイリス様もよろしいですか?」
「ええ、構いませんよ」
「ああ、面白いそうだし良いだろ」
「では、此方に訓練場があるのでどうぞ此方に」
そう言ってレオンが皆を引き連れて行く。……皆、結構軽い感じだな。まあ、上があれだとなぁ。
そう思い、仲良く談笑している精霊王と、精霊神の二人を見る。……暢気なもんだ。これで良いのか精霊族。
そして訓練場とやらに到着した。
「では、私は審判を行わせて頂きます」
どうやらフィオリアが、審判をするようだ。それはそれで、不安ではあるが。
そして俺達と、レオン達が、お互いに向かい合う。
「そういえば自己紹介がまだでしたね。私はレオン。星導十二精霊のリーダーであり、獅子を司るものです」
「私はリーブラ。天秤を司っています」
「え、俺達もやった方が良いですか?」
「いえ、構いませんよ」
どうやら自己紹介は不要のようだ。
「白姫、黒姫、いくぞ!」
「「はい!」」
「では、双方構えて下さい。………始め!」
こうして戦いは始まり、冒頭へと戻る。
……俺ってただ巻き込まれただけじゃん。
ようやく二十話に行きました。これも、いつも読んで下さる皆様のお蔭です。
次回。久々に戦います。




