運命と創造の女神との邂逅
かなり短くなってしまいました。
すいません。
12/8漸く修正しました。
「あなた達は召喚されました」
どこからともなく女の人の声が聞こえた。
「どういうこと」「なんなんだこれは」
クラスの皆は、ほとんどがパニックになっていた。
てか、これって異世界召喚的な奴ですね。周りを見渡してみると、他にも数人の人がにやけていた。……やはりいたか!隠れオタ!
「まずは話を、聞いてください。私は、運命と創造の女神フィオリアと申します。今あなた達は召喚されています」
それから女神といくつか言葉を交えたが、重要なことを箇条書きにすると、
・まず召喚される世界の名は、ルーティア
・文明のレベルは、中世ヨーロッパ程
・召喚先は、ランバルト王国
・この世界は、五つの大陸で構成されている。
・人間以外の種族もいる。
という感じで、思っていたより女神は、丁寧に細かく言ってくれた。
「他に質問があれば言ってください」
女神がそう言った。
俺的には、「帰ることは出来るのか」というテンプレであり、あまり意味の無い気もする質問をするかと思ったけど、するような奴が居なかったのが意外であったものの、よくみると皆、上手く整理出来ていない感じだった。
なら俺がこの質問をしてみよう。……暇だし。
「すいません女神様、俺達は元の世界に戻ることは出来ますか?」
言ってやった。はたしてどう出てくるのか。
個人的には帰れないが六割、帰れるが二割程で、後の二割は自力で帰る位の割合だと考えている。……今まで読んできたラノベとかネット小説による、適当な考え方に基づいているが。
「残念ですが、今私はなんとかこの召喚に入って来れる力しかなく、この召喚魔法は地上の人間が作ったものなのでわかりません」
女神の言葉は説得力があったが、俺の中では何かが引っ掛かった。てか、やっぱ、帰れないパターンの確率が高くなってきているんですけど。
その言葉を聞いて皆の中では不安が広がっていた。
まぁ、女神でも干渉するのがやっと、という感じだしね。
「しかし、あなた達には私からそれぞれにあった特別な能力の種を授けました力の使い方は召喚先等で聞いて下さい」
やったね。チート……かは、分からんが、強くはなったかな?
「ではそろそろ時間です。どうか御武運を」
こうして俺達は光に包まれて俺も召喚されると思ったが俺だけが、まだ白い空間に残っていた。
「……いや、なんでだよ!」
ついつい女神に突っ込んでしまった。なんで!?
「ようやく素が出ましたね」
なんか女神が笑っている。知るか!偉そうな人に媚びたりするのは日本人の必須スキル何だぞ!……多分。ソースは父。
「あっ本当だ!……じゃなくて、なんで俺はここに残っているだ」
なんか面倒になってきたので敬語止めよう。うん。
「まあまあ落ち着いて下さい。あなたにはやって欲しい事があるのです」
「やって欲しい事?」
なんか嫌な予感しかしない。よりにもよってなんで俺なんだよ。もっと適任が居た筈だろうに。
「ええそうです。あなたには、ルーティアに捕らわれている五大女神を助けて欲しいのですよ」
女神は上機嫌にヤバイことを言ってきた。
「いや、なんでだよ!」
なんか魔王倒すとかより大変そうな事を頼まれた。……マジでワケわからん。
後1回で大体落ち着きます。