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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第二章 ようやく始まる冒険
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双生の誕生

―――精霊が宿っているしかも双子の精霊が。


いきなりそんな事を精霊王が言いやがった。……え、いやマジでこれどゆこと。双生の魔銃に精霊が宿っているだってしかも双子の精霊がと……。


「え、なんで?精霊が宿っているって……なんでだぁあああああああ!!!! いやマジでなんでだよ。一応精霊って精霊族に分類されているよね!けど、ぶっちゃけこの銃は、創ってからずっと目を離していないんだけど!」


「いや、そう言われてもなぁ、どっかで目を離した時があったのではないか?」


そんな馬鹿なと思ったが一応いままでの事を振り返ってみる。考える考える考える………あ。


「うんゴメン。あったわ。これを創った時にに早速装着して寝落ちしてたわ。うん」


普通にあった。……しかも創って早速。周りを見るとフィオリアとアイリスや精霊王そして十二星導精霊の皆さんまで、俺をとても哀れな者を見るような目(実際そう見ている)で見ていた。


「……で、宿っているとしても今のところ全く精霊っぽい事とか予兆とかも無かったんだが」


若干露骨になってしまったが、こういう時は話を反らすしかない。と、俺の中の独自な謎理論が、そう結論付けた。なので即座に実行した。……これで良いだろう。……多分。


「はぁ、まあ良い。今のところその銃とやらには、確かに精霊が宿ってはいるものの、実際には自我とかが全くないからな。精霊と言うよりは妖精と言った方が適切だからな今のところは"不活性状態"に在るとも言える」


「"不活性状態"?まあ、名前からしてそれとなく意味はわかった。―――じゃあ、"活性化状態"にしてくれ。有るんだろ。活性化させる方法が」


「ほう、なるほど。確かにその方法はある。しかしそれを知ってどうする?」


精霊王は俺を試すように問いかけて来る。……いや試している。しかしその姿を見ると滑稽に思えてくる。


「どうするかだって?そんなの決まっている。俺が興味・・を持った。ただそれだけだ」


「なるほど。『興味を持った』か、まさかそんな理由で、その双子の精霊を活性化させようとするとはこりゃ一本取られたわ」


「まあな」


「って!んな訳ないわ!馬鹿か!馬鹿なのか!?そんな理由で精霊王に不活性状態の精霊を活性化状態にさせようとするのかお前は!しかも、なんで自慢気に肯定しているんだ!」


暑苦しい。良いじゃないか。これが、俺なんだし。その後精霊王は一人で、何やらブツブツと言っていたが、俺を見て「もういいや。うん」と疲れた表情をしていた。


「はぁ、もうなんかこれ以上言ってもいたちごっこにしかならないようだしな。わかった。活性化させてやる」


「生まれたら赤ちゃんで、一から育てるって感じには、ならないよな?」


「安心しろ。活性化させて生まれる精霊には、ある程度の常識は我が与えておく。では、やるぞ。それを差し出してくれ」


大人しく双銃を差し出すと、精霊王が何かを唱えるようにして呟いていた。すると、双銃は光に包まれると、俺から離れて浮かび上がり、俺と精霊王の間程の位置で留まっていた。そしてそれと同時に白姫は蒼い光に、黒姫は紅い光になっていき、どんどん光が眩しく、大きくなっていくのを感じた。


そして光が強くなり辺り一面が光に覆い尽くすと、次第に光が収束していった。そしてこれがのちに世界を騒がす者達の一人、いや二人の誕生であった。


そして光が止むと、双生の魔銃があった所には、二人の美少女がいた。―――一人は蒼い瞳と白い髪を持ち、蒼い着物に身を包んだ冷静そうな美少女。一人は紅い瞳と黒い髪を持ち、紅い着物に身を包んだ勝ち気そうな美少女がそこにはいた。


「……も、もしかして"白姫"と"黒姫"なのか」


「ええ、シュンと一緒に迷宮を攻略した姉の白姫と―――」


「―――シュンの仲間で妹の黒姫だ」


目の前の美少女達がそう答えた。


「……なあ、精霊王これ、現実だよね?」


「あ、ああ、現実だ」


なるほど。………オーケイオーケイ。俺の名前は稲葉瞬。15歳で、学校で弁当を食べようとしたら異世界転移。その後一週間程で迷宮を攻略してたった今精霊を活性化させたらそこには、絶世の美少女が二人。……これってつまり、あれだよな。


「異世界の美少女の仲間キターーーー!!!」


ついに俺に異世界初の美少女の仲間ができた。



ようやく主人公に仲間が出来ました。良かったこれで主人公がぼっちじゃなくなる……。


……主に零のせいですけど。

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