対面!精霊王!
何とか三日以内に投稿できた。……まじでぎりぎりだけど。
「さて!精霊王とやらに対面しますか!」
そう言って俺は目の前にある豪華絢爛な巨大な扉に手を掛ける。
すると、その大きさに似合わず音もなくすんなりと開いていく。……どうでもいいことだけど、異世界の王の間の扉ってなんかデカイ割にはすんなりと音もなく開くんだよなぁ。……なんか異世界の特殊なテクノロジーでもあるのではないかと思ってしまう。
扉が開くとそこには、髭を蓄えたマッチョが輝く鎧を着て、目の前にいる人達?とはなしていた。
一人、二人、三人……一人一人数えて見ると合計で、十一人いた。側近かなんかか?確かに一人一人が相当な力を秘めているが。
「ぬぬっ!何奴!」
早速気付いたのか、ヒゲマッチョが俺を睨んで来た。周りをみると、傍らにいた人達がそれぞれ武器を構えて、此方を囲むように得物を構えていた。
「おい精霊王。これはまた派手な挨拶だなぁ」
早速アイリスがキレかかっていた。……いやアイリス、それはないよ。一応王なんだから。むしろ無抵抗だったらアウトだろ。
……しかもこっちはアポなしの電撃訪問なんだし。
「な!あ、あなた様はまさかアイリス様ですか!邪神に捕らえられたと聞いておったのですが。おい!お前達武器下げろ!アイリス様だ!」
アイリスに精霊王が気付き、側近の人達をなだめていた。
「で、そこのヒゲマッチョが精霊王?」
ピシャリと空気が凍った。
「ん?みんなどうした?まあ、いっか」
「まあ、いっかじゃねぇ!我がヒゲマッチョとは、どういう事だ!」
「え、だってそのまんまじゃん。あ、ほれ、ジェミニとかいう奴等からお前に渡せってさ」
なぜ精霊王がキレているかは、わからないが、興味がないので軽く無視して、さっさとジェミニから半ば無理やりに託された指輪を精霊王に投げる。
「な!これは、ジェミニの指輪!貴様どこでこれを!」
一々感情の起伏が激しい。……しかし何処から説明するべきだろうか。とりあえずものすごく驚いているし全部説明するかついでに女神解放についても。フィオリア達も驚いた顔で、俺を見て来ているし。
「いや、これは迷宮でな――――
―――って感じで半ば無理やりに託されて、説明はお前に聞けばいいとかいってお前に丸投げして笑顔で逝って行ってその後にボスを倒して」
ちょうど話を終えると、辺りがしんと静まりかえっていた。
「……なるほどな。……お前、名を何と言う」
「稲葉瞬だ。まあ、女神からの依頼を今果たしている途中の者だ」
「なるほど。稲葉瞬か、面白い男だ。さて、改めて、私が精霊王エクスシードだ。稲葉殿。これ我に届けてくれて、誠に感謝している。さっきの非礼も、詫びとこう」
どうやら話が分かりそうな人だ。
「いやいいよ。むしろ王としては、あの事は正しい判断だと思うしよ。顔を上げてくれ」
「……優しいのだな。 さて、こんどは此方が説明する番だな」
そう言って精霊王は約束通りにジェミニの話をしてくれた。
――――一時間後
ようやく精霊王の長ったらしい話が終わった。
いや、本当に長い。途中から関係のない話がちょいちょい挟んできたので厄介だった。
で、簡単に要約すると、あの指輪はジェミニが精霊王から与えられたものらしく、やはりジェミニはこのヒゲマッチョもとい精霊王の部下の一人だったらしいのだが、三百年前の大戦以降行方がわからなくなっていたらしい。
そして邪神に魔物にさせられて迷宮にいたところを俺が倒したと、……あれ?俺何気に人殺しもとい精霊殺ししてない?……まあ、なにも言われなかったし言わないでおこう。うん。心の中にそっとしまおう。
「にしても、精霊王の側近が十三人って多くないか?」
「ああ、それは少し違う。ジェミニ兄弟は二人で一つの者と数えるから正確には十二人だ。と言っても、こいつらは側近と言うより代表と表した方が適切なんだがな」
代表?側近とかではないのか。
「じゃあこいつらは何の代表なんだ?」
「こいつらは"星導十二精霊"と言う。まあ、名前からわかるように、十二星座の星座である、羊・山羊・蟹・蠍・射手・魚・水瓶・双子・乙女・獅子・天秤・牡牛からとっているから、簡単に言えば星座の代表と言った所だな。こいつらもそれぞれに秀でた所があるのだ。……まあ、ちょうど双子が欠けてしまったがな」
「そう簡単には双子の代わりとなる実力者はいなかったのか」
「まあ、実力者はいた。しかし双子の証を与えるには、双子の精霊であることが絶対条件だからな」
思ったより星導十二精霊の選出基準が緩いのではないかと一瞬思ってしまった。てか、それが正解だと思う。……あ!またどうでもいいことだけど今の俺の格好浴衣だから丸腰じゃん!
「解放ノ武装・装着」
俺の身体が黒い粒子に包まれ、黒いロングコートと漆黒の片手剣、そして俺自らが創った白と黒の双銃が顕現した。(なお、浴衣は無限収納にしまわれている)
すると、やはり皆は俺の格好がいきなり変化したので、フィオリア以外の全員が此方を注目していた。
「お、お主、その姿は」
「いや、済まない良く考えたら俺、丸腰だったからな武装した」
「その腰に差している金属はなんだ?」
まさかこれに注目するとは、精霊王は、ただ者ではないのかと思ってしまう。
「ああ、これか。これは俺が創った武器で"双生の魔銃"って言うんだ」
ほれ、と銃を抜いて精霊王に見せるとその顔が驚愕に覆われていた。……そこまでの物だったっけ?
「い、いいか?落ち着いて聞けのだ」
「あ、ああ、落ち着いてるけどどうした?」
「……いや、その双生の魔銃にはな―――精霊が宿っているしかも双子の精霊がな」
「…………………………………………………………はい!?」




