獣神キュウビってすごい
「―――なんで"解放の剣"いや、俺の能力を知っていたんだ」
これが最後の質問だ。この事についてはずっと疑問に思っていた。
「……どういう事ですか。シュンさん」
「だってフィオリアと初めて念話したときにさ、俺はどうやって女神達を解放するかを聞いたらさ、こう言ったよな。まだその剣を鑑定していないのかと、つまりフィオリアは、俺の剣を知っていたって事だよな」
「なるほど、どうやらシュンさんの目は、誤魔化せないようですね。確かに私はその剣を知っていました。しかしシュンさんの能力については本当になにも知りません」
つまりフィオリアは俺の剣については知っていて、能力については知らなかったと言うことだろう。
「もしかしてだけどさ、フィオリアがこの剣を知っていたのってさ―――フィオリアだけが無事だったことと、関係しているのか」
「それについては私も知りたいな」
アイリスも賛同してくれた。まあ、他の女神達が捕まったっていうのにフィオリアだけが無事って言うのも変な話では、あるのだが。
「ええ、シュンさんの言う通り、三百年前の大戦の終局で私も他の女神達同様あの時邪神に捕まりました。しかし私が、無事だったのは、シュンさんが持っている剣、解放の剣を持った者―――獣神キュウビに解放して貰ったからです」
「獣神キュウビって大戦以降姿を見せなくなった神様か」
―――獣神キュウビ、俺の持っている神器、プロテクションブレスを創った本人であり、大戦以降ずっと姿を見せなくなった謎の多い神。と言うのが俺の獣神キュウビに対する印象の様な物だ。
「どういうことなんだ!あのキュウビがフィオリアを解放したって、もしかしてシュンがあいつの創った神器を持っているのにも関係あるのか!それにあいつがいなくなったってどういうことなんだ!」
なんかすごいアイリスが取り乱していた。例のキュウビと過去になにかあったのだろうか。
「まあまあ、アイリス落ち着けって。その神様となんかあったのか?」
「ああ、済まない。取り乱していた。まあ、あいつとの話は追々話すとして、フィオリア、あいつがいなくなったってどういうことだ」
「順番に話していくと、あの時キュウビは私を解放した後、キュウビは私にその神器を渡すとその神器をいずれ起きるであろう勇者召喚の時に勇者でない者がいたらそれを渡して邪神の下へ行き、その数時間後、邪神の進行は終わりました。しかしかの神は、それ以来姿を見せていません」
まさかの大戦を終わらせたのが、獣神キュウビだった。てか、どこまで読んでいたんだ。
「え、嘘だろ。あいつは邪神と相討ちになったとでもいうのかよ!どうなんだよ!」
それは、悲痛の叫びだった。
「……すみません。判りません。しかしキュウビが率いていた眷族も、それぞれに混乱を引き起こしていましたから。しかしキュウビはこう最後に言っていました―――『これは布石だ』となので、キュウビの事ですからもしかしたら生きているかも知れないという思いもあったので……」
なんかすごい言い方だが、それだけ他の神々からも信頼されていたという事なのだろう。
「まあ、話はわかった。しかしすごいんだなぁその神様は」
「まあ、そうだな。あいつがそう言ったんなら大丈夫だな」
どうやらうまく話が収まった様だ。
「それは、そうとしてフィオリア、ここって精霊界って言ってなかったか?」
「ええ、その通りですが、そのような事を聞いてどうしたのですか?」
「いやなに、精霊王とやらに用事があってな。会わせてくれないか」
「それは、構いませんが……」
明らかに困惑している。それもそうだろういきなり精霊王に会わせろなんて言われてハイそうですかと、即答したのならば、それこそ神様失格だ。
「安心してくれ、ただ渡したい物があるだけだからな」
―――渡したい物。迷宮で、ジェミニという奴等に精霊王に渡してくれと言われ、託された指輪。
「まあ、良いでしょう。では、行きましょうか」
そして俺はジェミニのお願いを果たすために精霊王の下に行くのであった。
申し訳ありません。かなり投稿が遅れてしまいました。
数日前に一回書いたのですが色々あって消えちゃったので……。
……とりあえず零が機械音痴で豆腐メンタルだったとだけいっておきます。




