幕間クラスメイトのその後と追憶
どうも!一週間ぶりです!
すみません。予約投稿をミスしてしまい、投稿が、大幅に遅れてしまいました。
誠に申し訳ございません。
時を遡り、瞬が迷宮へと転移した頃、瞬以外のクラスメイト達が再び王の間へと、呼び出されていた。
「いったいどうしたんです?それに稲葉は、どうしたんです?」
そう言うのは、今現在クラスの暫定的な代表となっている岩下正輝である。
それもそうだろう。今現在、彼等は、瞬を除いてそれぞれの部屋へと、案内されようとした時にいきなり王の間へと戻って来るように命令されたのだから。
チラリと、岩下は周りにいるクラスメイト達を見る。どうやら皆、彼と同じように困惑しているようだった。
「実はな、たった今、シュン・イナバにかかっていた封印を解こうとしたら、彼が強制転移してしまったのだ」
「どういうことですか!稲葉の奴が強制転移したって!」
今の発言は、まさしく彼等にとって寝耳に水のような発言だっただろう。それは、無理もない。いきなりクラスメイトがいなくなったと、聞いて「はい、そうですか」と納得できるような奴は、いないであろう。
「とりあえず、此方からも、説明させてくれないか」
それから国王は、説明を始めた。瞬のステータスは、封印されていた事、しかしその事も、想定済みで、彼にその封印を解くための 解封石を渡して割ってもらったら彼は、躊躇なく割り、光に包まれたと、思ったらいなくなっており、宮廷魔導師に調べさせた所、魔族の独特の魔力痕が、残っていたことから瞬は、魔族の罠にはまってしまい、追跡は、不可能ということを話した。
本来の反応では皆がパニックに陥り、混乱していただろう。そして国王達も、それを覚悟していた。しかしかえってきた答えは、以外なものだった。
「……そうですか。すみません。これからの事を皆で話したいので、どこか場所を案内してくれませんか」
「あ、ああ、わかった。それならば食堂を使えばいい。おい、案内してやってくれ!」
そして彼等は、メイドに案内されて王の間を後にした。
彼等が、予想以上に静かだったことは、とてもショックだったからと、片付けられた。
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食堂に着いたクラスメイト達は、それぞれ思い思いの場所に座ってから、話し合いを始めた。
「一応、静かに話したいという理由で、人払いは、してもらったが、誰か結界系の能力を持っている奴はいるか?いるんだったらできれば、食堂に防音の結界とか張れないかな?」
すると、何人かがその力を持っていたので、結界は、直ぐに張ることができた。
「さて、早速稲葉の事について話したいんだが、どうせあいつは、大丈夫だろう。………って、誰も否定しないんだな」
「そりゃあそうでしょう、だって彼がここに来てからの行動は、徹頭徹尾おかしいしね」
そう言うのは、なんだかんだで腐れ縁で、彼と長く付き合ってきた鈴町琴美である。
「まあ、そうだな。むしろ俺は、あいつが何を企んでいるかを知りたいな。……しかし今あいつがいなくなったのは、痛いな」
同意同意とばかしに、クラスメイト達も、首を縦に振る。
そもそも瞬は知らないが、彼はクラスでは、さまざまな言い方があった。オタク、マイペース、唯我独尊、策略家、ペテン師、何でも屋、お人好し、あまのじゃくなどといったさまざまな呼ばれ方をしているが、彼の力を知っているクラスメイト達は、最後に決まってこう言う。「彼が敵でなくてよかった」と。
彼がそう言われるようになったのは、高校生活が、はじまって、三ヶ月程たった時である。
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その頃の彼に対しては、皆、今程に友好的では、なかった。精々挨拶をしたら返す程度の仲で、まともに彼とはなすのは、鈴町位だった。
そんな彼が、何故クラスメイト達から一目置かれるようになったかというと、とある出来事が原因である。
それは、夏真っ盛りの、七月の頃である。
彼等が、通う高校では、文化祭が夏休みの前にあるという、少し変わった高校であった。
そんな中で始まる文化祭、入学から三ヶ月程たったので、基本的には、互いを理解しあってきたころに、やって来た文化祭である。当然クラスは、ここぞとばかりに、団結し、良い方向へと、話もまとまり、無難に喫茶店をやることになった。
しかし団結していたのは、始めの頃だけだった。いくら三ヶ月たったとは言え、クラスの中でも幾つかの、グループに分かれており、そのグループが繋がっただけなので、情報や意見にも少しずつ違いが生まれる。
それが原因となり、ここ数日は、言い争いが続いていた。
「このままでは、駄目だな。しかしどうすりゃいいんだ」
そう悩んでいるのは、委員長だったので、中立の立場にいた岩下である。
同じ中立の立場にいた友人達にも、相談をしてみるものの、なかなか良い案が、でずにいた。
「あっ、教科書忘れた」
ふと、玄関に差し掛かったところで、そのようなことを、思い出した。彼はまだ学校の中にいたので、引き返して教室へ、戻っていく。
教室に入ろうと、した瞬間に中から声が聞こえてきた。
「ねぇ、稲葉、話があるんだけど」
彼はとっさに扉を開くのをやめ、聞き耳を立ててしまう。
(あの声は、鈴町!しかも、教室で稲葉と二人っきりってことは、まさか!)
そもそもクラスでも稲葉という人物は、謎が多かった。その中でも不思議だったのは、鈴町との関係である。本人曰くただの腐れ縁だといっているが、それでも稲葉は、疑惑や嫉妬の眼で見られていた。(ぶっちゃけ稲葉自身は、気付いていない)
「んーなんか用?」
彼ののんびりとした口調が響いてくる。
「ええ、早速だけど、ここ数日クラスで起きている無駄な言い争いを治めるための案を作ってくれない」
それを聞いた岩下は、当たり前だが、混乱していた。
(どういうことだ。あの言い争いを、終わらせるだと! そんな事ができるのか)
そして、彼はより、聞き耳を立てる。
「え~あるけど面倒なんだけど」
(なに言っているんだこいつは、面倒じゃないだろ!)彼の中で、怒りが込み上げてきた。
「アイス一本」
「やってやろう。いや、絶対にやってやる!」
(安っ!アイス一本で買収された!チョロいチョロ過ぎるだろ!)彼の中で込み上げてきた怒りが急激に収まっていった。
「よっしゃそうとなれば、さっさと帰って作ってくるわ、アイス忘れるなよ!じゃあな!」
「はいはい。忘れないから。じゃあね」
そのまま彼は、隠れていた岩下に気付かずに、さっさと、帰ってしまった。
「さて、そろそろでてきたらどうかな岩下?」
「なんだ、ばれてたのか。にしてもあいつは、なんなんだ?」
「あれが彼の良いところかな?」
確かに彼が、直ぐに代案を作ると、いったのは凄い。
「しかしなんで、疑問系なんだ?」
「それは、彼がアイスに釣られたのと同じで、欲望に忠実でね。どうせその代案の自分の仕事を何気なく少なくしようとするからだよ」
「おいおい、良いのかそれで」
「まあ、対価としては、妥当でしょ。……まあ、しっかりと仕事をさせるけどね♪」
なんか一瞬彼女の暗い所を見てしまった気がした。
「そ、そうか。しかしあいつは、なんで代案を頼まれるまで出さなかったんだ?」
「まあ、基本的に彼は、頼まれたりしないと動かないからね。それに性格は、あれだけど、なかなか信用できるしね。さて、そろそろ時間だし私も帰るよ。じゃあね!」
「ああ、じゃあな」
次の日、鈴町が代案を提示した。どうやら直接渡すつもりはないらしい。肝心のそいつは、堂々と寝ているのが腑に落ちない。
「なぁ、鈴町。もうこの代案を作ったのが、稲葉ってこと言わないか?」
「なんで?」
「なんか、あの寝顔を見たらイラッときたからだな」
「……確かにそうだね。むしろなんで、思い付かなかったんだろう。よし、バラそう!おーい皆、実はこの代案はね――――」
早速、バラしていた。余程鬱憤でも貯まっていたのだろうか。
「けど、仮に稲葉が代案を作ったとしても、証拠とかない?」
「なら、彼に直接聞けばいいよ。ちょうど寝ているからね」
どういうことだろう?クラスの皆も、首をかしげていた。
「おーい稲葉。今回は、何を企んでいたの?」
……普通に聞いていた。そんなのに騙されるような奴は、いないだろ。いくらなんでも。
「んーなんやぁまあ、一番楽できそぉな仕事に着いたくらぃやぁ~」
やっぱ居たよここに。と、言うか口調が変わっている。
「ほらね。さて、稲葉♪あっちでOHA☆NA☆SIしようか♪」
「あーうん。………ちょっ、まってやだ、良いじゃん一晩で作ったんだよ!楽して良いじゃん。ね!ね!」
「問答無用♪」
「いやぁぁぁぁぁぁあああああ!」
その日から俺達の稲葉への評価は、大幅に上がった。……鈴町の、評価が少し下がったが。
やっぱり、名前の表記の、部分に『・』が入っていないのは、おかしいと思ったので、明日あたりに、全体的に修正します。
次からは、第二章です。これからも読んで頂けると、うれしいです。
次の投稿は、三日後の19時の予定です。




