完全攻略!
7/5一部修正
なんとか赤い悪魔との死闘を終えて出てきた扉を通り抜けると、青々とした草原が、広がっており中心地には、さっき戦った奴程の大きさの結晶があった。
「……ここが…最深部……なのか」
正直俺は、金銀財宝といった類いの物があると、思っていたので、ある意味中心地に巨大な結晶しかない殺風景な部屋に別の意味で、衝撃を受けていた。
しかし巨大な結晶に近づいて見ると、そのような落胆は、驚愕へと、変化した。
「嘘だろ!……なんなんだこれは!」
結晶の中には、深紅の瞳と、短髪の燃えるような赤い髪をもった20代程の女の人が囚われていた。
その女は、美しかった。恐らくこの世界に来て最初に出会ったフィオリアと、並ぶ程の美しさであろう。
―――しかし何故に彼女は、こんなことに?と、考えていると一つの仮説が生まれた。
まさかまさかまさか!!!
その仮説がもし正しければ、この出来事は、今後の俺の運命を左右する。
俺は、急いでフィオリアとの念話を始める。すると、直ぐに反応があった。
『あ、久しぶりですねシュンさん。迷宮探索の方でなんかあったのですか?』
「ああ、大有りだ。その前にフィオリア。もしかしてだが、赤眼赤髪の女神っているか?いや、いたんだろう?」
『なんでシュンさんが、その事を!確かにいましたが、彼女は邪神に封印されたんじゃあ』
「やはりか、今俺は丁度迷宮を攻略して、最深部にいるんだが、その件の女神が今目の前で、結晶に封印されているんだよ。……やはり仮説は、正しかったのか」
『えええええぇぇぇぇぇ!!!どういうことですかシュンさん!ていうか、今幾つかとんでもないことをさらりと、言いましたよね!どういうことですか!迷宮攻略とか、女神発見って、あと仮説ってなんですか!』
なんかすげぇ驚いてる。まあ、無理もないか。
「ま、まあ落ち着け。とりあえず仮説から説明させてくれないか」
『……すいません。取り乱してしまいました。それで仮説とは?』
「ああ、簡単に結論を言わせて貰うと、この迷宮と言うか恐らく全ての迷宮は、邪神が作り上げた物だろう。そしてその迷宮を維持するために、捕らえた女神達を"迷宮の核"と、したのだろう」
『え、ちょっと待ってください。何故いきなりそんな結論に至るんですか。なんで、いきなり邪神が出てきたのですか!』
「そりぁ、辻褄が合うからな。一つ一つ説明させて貰うが、まず疑問点が多過ぎる。
一つ、この迷宮は、どうやって維持しているか。
二つ、邪神との戦いが終わってから何故唐突に女神さえ知らないもんが、出現したか。
三つ、この封印されている女の人は誰だ。
以上のことを辻褄が合うように半ば強引に繋げると、この仮説へと、至る訳だ」
『な、成る程!確かに辻褄が合いますね。……しかしその女の人を確認させてくれませんか?まだ、女神と決まった訳でもないので』
「ん、いいよ」
まあ、確かに今のところこの女の人が囚われている女神かは、確認していない。妥当な判断だ。
『では、少しあなたの視覚を借りますね』
そう言うと、ふいに寒気が襲ってきたような感覚が一瞬来た。数十秒程過ぎるとまた、同じような感覚が来た。終わったのだろうか?
『間違いありません彼女は、囚われている女神達の一柱で、間違いありません!……シュンさんどうかお願いします。彼女を解放して下さい!』
「あぁ、そのつもりだから、安心してくれ。それよりも、確認したいんだが、仮に彼女を解放したら、どうすりゃいいんだ?彼女を連れながら迷宮を逆戻りなんて俺は、御免なんだが」
『それについてはご安心を、今、転移魔方陣を送りますので、彼女を解放したら、そこに飛び込んで下さい。安全なとある場所に転移しますので』
すると、どこからともなく魔方陣が現れた。
「わかった。………だが今気付いたんだが、もしこの女神を解放したら、一応は迷宮の核を抜き出すことと、同じ行為だから迷宮が崩壊するんじゃない?」
『………あ』
どうやら、フィオリアも同じ事に気付いたらしい。
『ど、どうするんですか!もし迷宮がいきなり崩壊したら……』
そう、もしこのまま女神を解放したら、いま、迷宮の中にいる人が、生き埋めになって大量の死者がでて、迷宮や地上が阿鼻叫喚の地獄になってしまうだろう。
「まあ、その点は、抜かりなしだ。恐らく解放してから数秒のタイムラグが生じるだろうから、解放した瞬間に俺の全魔力を、込めて、核の結晶の代わりを作る。恐らく数年は、持つだろうから安心してくれ」
『本当ですか!頼みますよ!』
「あぁ、そろそろ始めるから、念話を切るぞ」
『わかりました。どうか、無理だけは、しないでください』
そうして念話が、切れた。……さて、始めるとするか。
まず、俺は、新たに生まれた魔力操作の派生技能の"魔力鑑定"で、魔力の質を調べ、"魔力属性無限化"で、いつでも結晶を作り出せるように、魔力の性質を変化する。
「出来る限りの事は、やってみましょうか!」
そうして、解放の剣を結晶の前でぬくと、大きく跳んで結晶に剣を突き刺して、能力を発動する。
「"解放"」
その瞬間、剣を中心に結晶に罅が、入っていき、やがて大きくなっていく。―――ここからは、時間との戦いだ。
パリィン!と、音がしたと同時に、俺は剣をぬくと、手を伸ばして、中にいた女神を少し強引に抜き出すと、結晶があった場所に、手をついてありったけの魔力を込めていく。
解放した瞬間は、大きく迷宮が揺れたものの、魔力を流していくと次第に安定していき。溢れた魔力はそのまま結晶へと、変化していった。
―――なんとかうまくいった。俺はその場で、座り込みながらそう思った。迷宮が揺れた時は流石に焦ってしまったが、なんとか冷静に対処できた。ふと、横で倒れている女神をみてみる。衰弱とかもしていないようで安心した。
「さて、うかうかしてられないしさっさと、行くか!」
俺は剣を収納して女神を背負うと、魔方陣の上に立った。その瞬間、魔方陣からでる光に包まれて、光が止むと知らない建物の中にいた。そして目の前に見知った人物がいた。
「よう。こうして会うのは、久しぶりだなフィオリア。依頼の一部達成したぜ!」
背負っていた女神をその場に寝かせると、目の前にいるフィオリアと、対面する。
「本当に、解放してくれるなんて、ありがとうございます。」
そう言いながらフィオリアは、涙ぐみながらも笑顔を向けてきた。
「どういたしましてっていってもあと、三人解放しないと、いけないんだがな。―――さて、感動の所悪いんだが、すまん。俺もう限界だわ」
そうして、瞬は、怪我、疲労、魔力切れなどで、意識を失った。
シュン・イナバ
lv.135
HP 10260/10260
MP 18650/18650
EXP 1062354
NEXT 10520
ATX 4658
VIT 3624
AGL 6851
DEX 2894
INT 5986
《オリジナルスキル》万華武装(解放ノ武装・???new)・創造(構築・物質変換)・闇夜剣舞(螺旋旋舞・黒一文字・玉砕刺突・乱れ桜吹雪new)・魔力属性無限化
《エクストラスキル》仙術new(縮地・天歩new・夜叉車new・天衝new・仙術秘眼new)・完全鑑定new・完全偽装new
《スキル》スキル補助・念話・無限収納・言語理解・剣術・気配の極意new(気配感知・気配操作new・気配遮断new)・魔力操作(魔力感知・魔力放射・魔力鑑定)
《加護》運命と創造の女神の加護
《神器》プロテクションブレス
《称号》異世界人・解放者・女神の依頼を受けた者・覚醒者・創造を現実にする者・無限の可能性・オルン迷宮攻略者new・有言実行new・人間を越えた者new
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
???side
「オルン迷宮の攻略による事象を確認。再起動へと、移ります」
ふと、視界の片隅に映る計測計を確認する。
―――大戦終結から三百年か、もう時間がない。これが、最後の希望というやつだろうか。
自分らしくないと、少し自分を嘲笑してしまう。
―――果たして私との接触は、吉と出るか凶と出るか。
全ての真実を知る者が三百年の時を流れて遂に動きだした。
と、いう訳で無事第一章を完結する事が出来ました。
最後に出てきた人物が、出てくるのは、もう少し先にする予定です。
いやぁ、なんだかんだで、第一章まで書くことができて、よかった。
寝落ちして起きたら、ほとんど書けていたものが、消えたとかいうことも、結構あったので、本当に嬉しいです。(^-^)
次回からは、閑話として、勇者サイドと主人公の過去について、書こうと思っております。
次回の投稿は一週間後の予定です。
最後に、いつも見てくださってありがとうございます。まだまだ拙い所もありますが、これからもよろしくお願いします。 感想なども、ありましたら是非書いて下さい!誤字脱字のご報告でも構いません。




