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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第一章 なんか壮大な事を頼まれました
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迷宮攻略!

ジェミニからの依頼を受けた後、俺は早速50層の部屋に……行かずに扉の目の前で、二日程休息を取っていた。


……だってしょうがないじゃん!あの後勢いで、行けるかと思ったけど、よく考えてみたらダメージは受けてたし、フィオリアから迷宮探索の為に渡されたのは、一ヶ月分の食料と水だけだよ!


要するに回復なしの縛り状態で、女神すら把握出来ていない迷宮を攻略って!……まあ、俺も今になって気付いたんだけどね。


と、まあこんな事を理由に俺は、ボス部屋の目の前で、万全の、体調になるまで、二日間も居たわけだ。(幸いにも、最終層に降りると広場と、扉しかなく、魔物がいなかったから)


―――そして今、俺は扉の前に、いる。


余裕だ。という訳ではない。俺も人間だから、怖いものは怖いし、痛いものは痛い。


けど、俺は今ここにいる。


他人が聞けば、安い言葉だと、言うだろう。しかし今の俺がここにいるのには多分、十分な理由だろう。


"多分"と、言ったがどっかの漫画の主人公なら、そうは、言わないだろう。けど、俺は、まだ「自分」と、言うものの「全て」を理解していないからだ。


俺は、自分の中で様々な事を整理すると、扉に、手をかけた。


大きな扉のわりに、音もなく開くのが、不気味だ。


こんなことに驚く自分を叱咤しながら、俺は部屋へと、入っていった。


中は、想像よりも明るかった。ある程度進むと、扉が音もなく閉まっていった。


そして俺の前にも、ボスが出てきた。


赤く光る二つの目、十メートルを越える赤い巨体、そして山羊のような頭と尻尾を、もち、その巨体の半分程の長さをした肉切り包丁のようなものをもった"赤い悪魔"が、いた。


「喰らえ!」


先手必勝とばかりに、白姫と黒姫で、攻撃する。


炎と雷を帯びた弾は、相手の心臓目掛けて飛んでいき見事に命中した。しかし弾は、少しめり込んだだけで、致命傷にはなっていないことが、一目でわかった。


「ガァアアアアアアア!!!」


と、相手が咆哮を上げたと思ったら、その瞬間に、その瞬間に俺にその巨体に似合わない速さで、近づいてきて、斬りかかってきた。


「なに!」


そう言いながらも、剣で攻撃を何とか防ぐ。しかし暫く拮抗したままでいると、ふいに、横から強い衝撃が、襲ってきた。


案の定両手は塞がっていたので、バキッという音と共に、吹っ飛ばされた。


「……くそ……油断してた……今のでアバラが何本か逝ったな」


そう言いながら直ぐに立ち上がると、腰に剣を当てて痛みを斬る。


これは、この剣の裏技のようなものだが、痛みがなくなるだけで、怪我自体は治らない。いわば、痛み止めのようなものだ。


俺は、痛みが収まると、同時に相手に、突撃する。


初めは、油断したが落ち着いてみると、避けれない程ではない。


紙一重で、攻撃を避けながら、少しずつダメージを、与えていく。


何十、何百と攻撃を、加えていく内に相手の動きが、鈍くなっていく。塵も積もればなんとやらだ。


―――ここで一気に決める!


剣に大量の魔力を込めて、ゼロ距離から技を放つ。


「"黒一文字"!」


ゼロ距離からの攻撃だ。避けることはできないし、大きなダメージは与えられたはずだ。


黒一文字の衝撃で相手は深い傷を負いながら吹き飛んだ。


「なんだ?」


相手を見るとなかなか倒れない。すると、相手の雰囲気が一瞬で変わった。


これは、ヤバイ!直感的にそう感じた。


すると、相手は、いきなり武器を投げ捨てると、赤黒い光に包まれ、こちらに狙いを定めた。


―――来る!そう感じた瞬間には、目の前の相手が消えていた。


と、同時に後ろから殺気を感じ、縮地を使って咄嗟に前へ回避する。


案の定俺のいた場所には、そいつがいて大きく腕を振りかざしており、クレーターが出来ていた。


しかしそれだけではなかった。


また消えたと思ったら、いきなり目の前に表れ、俺に一撃を加えてきた。


なんとか剣で防御は出来たが、それでも意識が飛びそうになる。そのまま俺は衝撃と共に、壁まで吹っ飛ばされた。


「くそっ……どうする。この剣で痛み止めは出来ても、あくまで応急処置にしか過ぎない。……待てよ」


ここにきて、一つの考えが浮かぶ。成功するかは、五分五分だ。


「けど、もう生きるか死ぬかって状況だし、やってやる!」


そう言って剣を自分にむけると、躊躇なく自分を刺した。


―――捉えた。


俺は、斬り分けで、とあるものを、刺したのを感じた。


そうして俺は、この剣本来の能力を発揮する。


「"解放"」


その能力を発動すると同時に俺は、剣を抜く。剣を刺した部分から漆黒の光が溢れてきて、次第に俺を包んで全身を覆っていった。


漆黒の光が弾けるとそこには、純白のラインが入った漆黒のロングコート、そして新しい装備として、不思議素材の指先が出ているタイプの手袋を装備しており、解放の剣と一緒に白姫と黒姫も携えていた。


俺は、直ぐにステータスを確認すると、一部スキルが統合または、昇華されており、新たなスキルも一つ身に付けていた。


「……名は、"解放ノ武装"か、確かにこの力には、ぴったりだな……いくぞ!」


俺は、一歩踏み出した瞬間相手の懐にいた。


「まずは、新能力を喰らいやがれ!"仙術:夜叉車"!」


これが俺が新たに手に入れたスキルの"仙術"だ。


すると、俺の拳を漆黒の竜巻が覆い、触れた所から相手を吹っ飛ばした。だが、俺の追撃は止まらない。


相手の足下に向かって白姫には、氷の魔力を黒姫には、闇の魔力を込めて相手を束縛するイメージを込めて放つ。


相手の足下が凍ると同時に闇による束縛が相手の動きを止める。


しかし相手も最後の力と、ばかりに強引に束縛を抜け出し、こちらに突っ込んで殴りかかって来た。


「いいぜ!その力比べやってやる!」


俺は、同じく拳を構える。


……つい調子に乗って相手と同じ力比べの態勢をしてしまったがぶっちゃけ解放ノ武装になったからといって、能力値が倍になるとかいう恩恵は、一切ない!


そもそも俺がこの状態になるために解放したのは、俺自身の限界・・である。


普段、人は、どんなに全力を出しても、70%程の力しか出せないと、いうことを聞いた事がある。だから俺は解放によって半ば強引に常時限界より上の力を出せるようにして、100%の力を出せるようにしているのだ。要するに自分の身体能力がかなり良くなって、無駄がなくなっただけともいえる。


もし剣で、自分を刺した時に限界を捉えられなかったら、あの時に死んでしまっていたというわけだ。


……さて、まじでどうしよう!普通にピンチだよ!てか、相手の目!あれは、絶対ヤバイ奴の目だよ!……っていっても身体能力が上がっただけだしなぁ。なんか手は……あっ、あった!


「やっぱ拳との戦いなしで。剣でいっとくわ」


そして俺は、今思いついた方法を実行する。……不安だらけだよそりゃあ!治癒力も上がって傷も治って来ているけど、多分今からやることを実行すると体の負担は半端ないだろう。……こうなりゃ自棄だ!


若干涙目になりながらもしっかりと相手を見据えて飛び掛かって実行する。


「"奥義・乱れ桜吹雪"!」


全身に魔力を込めながらただ一心不乱に相手を斬り続けていく。


「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」


斬る斬る斬る斬る斬るただただ斬り続ける。 一撃一撃が濃密な力を込めており、相手を圧倒していく。


丁度、五十連目の斬撃を加えた所で遂に相手は倒れた。


「……か、勝った!迷宮攻略完了だ!」


遂に倒した。最後のは、かなり危ない賭けだったが俺は、勝ったのだ!


暫く感慨に更けていると、奥の所に新しい扉が出てきた。


「……体は、ぼろぼろだけど、おちおちしていられないし進んで行くか!」


こうして俺は、迷宮を攻略し、進んで行った。


―――さて、何が待っているのか楽しみだ。

瞬のステータスについては、第1章の終わりに、出させていただきます。

あと、1話で、第1章を完結させるつもりです。


いつも読んでいただきありがとうございます。誤字脱字もあるかもしれませんので、もしあれば、ぜひご報告をよろしくお願いいたします。

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