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世界は理不尽だけど最高だ  作者: 高旗空
第一章 なんか壮大な事を頼まれました
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現在瞬は、49層にたどり着いていた。


「あと、1層で50層に到着するが、やっぱり最終層の前であって、まだ魔物に一体も遭遇していないな」


瞬の言葉どうり今は、魔物に一体も遭遇していない。しかしそれが、逆に、より迷宮の不気味さを引き立てていた。


「まあ、気にしても仕方ないし50層の階段をさっさと見付けておこう」


そう言って、進んで行くと、明らかに不気味なオーラを放つ扉の目の前に着いた。


「なんだこれ?まさかもうボス部屋か?……しかしフィオリアは、この迷宮を50層構成になっていると言っていたが、何故だ?」


暫く考えたが、結局よくわからないという結論に至った。


「まあ、考えても仕方ないし行ってみるか。考えるな感じろって言葉も、確かあったし」


そんな誰かへの言い訳じみたことを言いながら決意を固める。


扉へ触れると、扉は、独りでに開いて行った。


瞬は、剣を抜くと"気配感知"と"魔力感知"をフルに発動させて部屋へと、入って行く。


ある程度入ると、扉が閉まり、部屋の周りの壁に付いていた大粒の発光石が、同時に光った。


あまりに急に光ったので、目を閉じてしまう。すると、前方から何かが飛んできたのを、気配感知で、瞬時に察知し、左へ、大きい跳ぶ。


ようやく目を開くと俺が居たと思われる場所には、大きなクレーターが出来ていた。


クレーターの左を見ると、そこには、これを作ったであろう魔物がいた。


その姿を表すならば、一言―――"不気味"である。醜悪を滲ませ、血走った目をする、二つ《・・》の顔。腕は四本あり、下半身が、立方体をくっつけたようで、浮遊している。 その姿はまるで大昔に作られた大理石の彫刻のようで、あった。


クレーターに一本の腕をかざし、魔力痕が在ることから、どうやら魔法を使って来たようだ。―――しっかし危なかったクレーターを見る限りでは、半径が五メートル程あるので、どうやら一撃貰うだけで、致命傷になりそうだ。


「とりあえずさっきの一撃の仕返しだ!"黒一文字"!」


剣から出た漆黒の斬撃は、相手に向かって進んで行く。するとそれに気付いた魔物が、横に回避する。


―――しかしそれは、悪手だ。すると斬撃を避けたはずの魔物の腕が一つ宙に舞った。


これが"黒一文字"の真骨頂で、放った者の180度前方、半径20メートルに、ある物を全て斬ると言う所である。


「「ぎぃやあああぁぁぁ」」


と、腕を一本失った魔物が悲鳴を上げるするとこちらを睨むと口を開く。


「「殺す絶対に殺す!バラバラにして、引き裂いてやる!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すゴロズ!ゴロじてやるぅう!!!!」


魔物は、怨祖のように、言葉を放つと、滅茶苦茶に魔法を放って来た。


「話したから、理性があると、思ったのに、結局このザマかよ!」


おれは、絨毯攻撃のような、攻撃を、回避しながら、魔物にせまり、剣の能力を発動させて斬りつ、また回避する。


すると予想通り魔法による攻撃が、止まった。


「ハァハァ、なんで魔力がもう切れたんだ!貴様なにをしたぁぁぁあああ!!!!」


「何をしたって言われて素直に教えるわけねぇだろ!」


そう言いながら、魔物に近づいていく。ついでにいうと、さっきのは、この剣の能力の一つの"斬り分ける"という能力を使って、魔物の魔力を斬り飛ばしたのである。


そしてまた魔物に近づくと、また一太刀いれる。しかし剣が、魔物に触れると、爆発を起こし、俺を吹き飛ばす。


「なん……なんだ……いまのは」


もろに食らってしまう。油断していた。恐らく今のが魔物の能力で、触れたら爆発するという能力だろう。何とか骨が折れていないのは、レベルの恩恵だろう。


「「キャハハハハハ!引っ掛かった引っ掛かったー!」」


見るとニタニタした顔で、二つの顔が、笑っていた。


「なに、勝ち誇っているんだよ。まだ手は、ある」


「「強がりだー強がりだー」」


「なら、そう言っていろ!――双銃ノ武装!」


剣が消え、腰に白姫と黒姫が顕現する。


「これで、どうだ!」


そう言って、この前のように、炎の魔力と雷の魔力を込め、引き金を引く。―――狙うは、首と首の、付け根。そこに核となる部分があるので、狙い撃つ。


二発の弾はそれぞれ尾を引きながら、付け根へと、吸い込まれていく。


「「う、そ、だ」」


そう言って魔物は、この一撃で沈んで行った。


「よく考えると、初めからこうしていれば、良かった」


そうして魔物の方を振り向くと、魔物は光に包まれており、その前に同じく光に包まれていく双子の男の子がいた。


「何者だ」


「大丈夫だよ、僕達は敵では、ない。簡単に言うと、僕達は、邪神によって魔物にされた精霊だよ」


「なに!精霊だと、なぜそのような者がこんなことに!」


「すまない、もう時間がなくて、詳しいことは言えない。そして、厚かましい願いだけど、これを、精霊王に渡して欲しい。すまないが彼に僕達の話を聞いてくれ」


そう言って彼は、二つの、指輪を渡してきた。


「まあ、いいだろう。だが条件に名前を教えてくれ。ついでに、俺は、シュン イナバだ」


「面白い人だね。僕達の名前は、"ジェミニ"だよ。さて、そろそろ逝くよ。お願い頼んだよ」


「……大丈夫だ。安心して逝ってくれ」


「あっそうだ最後に」


「「解放してくれてありがとうシュン!」」


最後にそう言ってジェミニ兄弟は、逝っていった。


「そうか。……安心しろ俺は、約束を破らない主義なんでな」


そう言って瞬は、50層の、階段に向かって歩いていった。


彼らから託された指輪は、輝いていた。


今回は少し最後が切なくなってしまいましたが、このことについては、第二章で、語ることにする予定です。


いよいよ次回は、ボスバトルです!



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