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とある喫茶店の日常  作者: 黒守李音
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意外な話

始めはマスター視点からです。

こんにちは、マスターこと成宮裕司です。

今日は、とある常連さんとの物語です。


この常連さんの名前は神崎凌かんざきりょうさんといいまして、とある企業のお偉いさんだそうです。お忙しいはずなのですがよくいらっしゃる方です。仕事大丈夫なんでしょうかね?


おっと少々話がずれましたね。失礼。



つい数日前彼が来店しまして、いつものようにカウンター席にお座りになりましてコーヒーをお頼みになられました。

いつもは色々な面白いお話を聞かせていただけるのですが、その時は違いました。

お話を聞くとどうやら仕事の方で色々ありまして愚痴りにいらっしゃったようです。お偉いさんも大変ですね。


ではその時のお話をいたしましょうー



「というわけで、だ。マスター愚痴らせてくれ。」

「唐突ですねぇ、神崎さん。(汗)」 

 神崎と呼ばれたスーツ姿の男はコーヒーを二口ほど飲んでから真剣な顔をしながら話し始めた。

「俺は今新しい商品の開発をしているんだが、これが問題でな。」

 ため息交じりの声にマスターはコップを拭いていた手を止めた。

「と、いいますと?」

「とある部下が俺や他の奴が出す案を却下してくるんだ・・・。」

「おやおや、それはそれは。」

「却下してくる割にはいい案なんて出してこねぇから社内の空気が悪くてな・・・。」


カウンターに突っ伏しながら小さな声でぶつぶつと言葉を発する神崎はそうとうまいっているようだった。


しばらくほっといた後、マスターはふと思いついたように神崎に語りかけた。

「ところで、神崎さん。その商品の題は何なんですか?」

突っ伏していた顔を上げながらその問に神崎は答えた。


「くまちゃんだ。」


きりっとした顔で平然と発する神崎にマスターは目を見開いて呆れ半分、驚き半分といった声をだした。

「くまちゃん、ですか・・・。」

「くまちゃんだ。」

2人の間に微妙な空気が流れはじめる。

「あなた、確かインテリア系の部署でしたよね・・・?」

「そうだが?」

「どうしてこうなったとツッコミたい気分です。」

やれやれといった風にマスターが肩をすくめながら言う。


その時、店内に設置してある時計から6時を告げるメロディが流れ始めた。


「おや、時がたつのは早いですねぇ。」

「そりゃ、俺がぶつぶつと愚痴ってたからな・・・。とりあえずそろそろ帰るぜ。これ、コーヒー代な。」

そういって神崎はカウンターに金を置いて手を振りながら出て行った。


「一体くまちゃんとインテリアに何の関係があるのか問いたいところですが、まぁいいでしょう・・・。」


そういいながらマスターは空になったコップを洗うのだった。



と、まぁ一番最初にお話しする内容としてはあれではありますが中々私の中で印象に残った話でしてね。つい。


さて、次の物語の時はこの店で働いている子たちにも語り部になっていただくとしましょう。

ではまた、お会いしましょう。





眠気と戦いながら書いていたらよくわからない文章に・・・

まぁ、スーツ着たおっさんが見た目に合わない事言ってると意外な感じしますよね。

くまちゃん・・・

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