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平成貧乏物語(TMK帝国主義が日本を,世界をダメにする!(自伝的エッセー)  作者: ハルヤマ春彦
NHKは最近、上質で公平な報道が増えた。一方NHK職員の平均給与は年間1700万で、民間の給与の年間平均は420万だ。約4倍だ。詳細は第11部分を参照のこと。
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西郷さんの登場



西郷さんの登場

西郷さんが、この現実をみて、おったまげることだろう。西郷さんについては、後でも述べるが、マルクスと大体、同時代の人だ。西郷さんの存在は現代的意義がある。1800年代のドイツと日本と、ずいぶ、距離感があり、ヘンテコな組み合わせだが、面白い。マルクスはヨーロッパ的理論で、西郷さんは東洋的儒教の精神だ。西郷さんも例にもれず、江戸時代末期に薩摩藩独自の郷中(ごじゅう)教育で育った。詳しくは省くが、薩摩藩に400年続く教育制度だ。青少年を勉学・武芸・山坂(やまさか)達者(たっしゃ)(今でいう体育・スポーツ)等を通じて、先輩が後輩を指導することによって強い武士をつくろうとする組織だった。

島津(しまづ)(なり)(あきら)というお殿様が偉かったのだ。西郷さんを見出した人だ。TMKの中でも稀にみる例外だ。この郷中(ごじゅう)教育のお陰で、明治維新になって、鹿児島は資質の高い錚々(そうそう)たる人物を輩出したのだ。また、全国的には士農工商という身分制度があったにも拘わらず、誰でも、日本全国、どこでも、寺子屋で学べたのだ。

そのため識字率(しきじりつ)は世界一だったとのこと。これだけは、TMKを兼ねた徳川幕府を高く評価してもよい。もっとも、それは、幕府にとっても、好都合な政策だったのだ。つまり、不平を封じるための安上がりの教育機関だったのだ。それが、皮肉にも、幕府を倒す、温床にもなったのだ。

(ちな)みに、この識字率が高かったことで、明治維新後の急速な発展も、世界に例を見ないほどに、効率を上げたのだ。

西郷さんについては、マリア・ルース号事件(ここでは、この事件の説明は省く。)の解決にあたり、征韓論に関して、大分、誤解を受けているようだ。征韓論で大久保たち一行の西洋使節団組に敗れて、下野したことは、有名だ。一行が外遊中に留守を預かったのは、西郷さんや板垣退助・副島種臣等だ。


西郷さんと板垣退助

この征韓論に関し、西郷さんは、自身で朝鮮に使節として赴くことを主張したのだ。一方、板垣退助は武力で派兵することを、主張した。明治10年、西南戦争で西郷さんが自決したのち、下野していた板垣退助らにより自由民権運動が起きた際、西郷さんは征韓論の首魁(しゅかい)にさせられたのだ。それは西郷さん亡きあとだ。なんと、板垣退助よ!貴方が武力で制覇(せいは)しようとしたのではないのか。怒りを禁じ得ない。征韓論での武力(ぶりょく)制覇(せいは)を主張した過去が貴方の(板垣)自由民権運動の障害になったのか?死人に口なしだ。死んでからも、可哀そうに、西郷さんは利用されたのだ。貴方(板垣)のあの名言「板垣死すとも、自由は死せず」が少々、色褪(いろあ)せたものに思えてくる。勿論、暴漢に襲われて、重症をおう程に、頑張った貴方は尊敬しますよ!西郷さんは、後に名誉回復して、上野に銅像が建立されることになったのだが。西郷さんは私利私欲をすて、子孫にさえ、財産を残さなかった。命さえ民のため、捧げ、死の危機を何度も乗り越えて、最後は、西南戦争で、戦った同志に命を預けて、この世を去った。これだけでも、西郷さんを凌ぐ政治家はいないくらい、古今東西、稀に見る傑物だったのだ。私は、少なくとも、政治上の改革を本気でやるというのであれば、理論も大事だが、それ以上に、情熱の人を好む。


西郷さんと大久保利通

余談だが、大久保の墓は青山墓地の中央に鎮座している。ちょっとした鳥居があり、同墓地では、歴代の総理大臣の墓もあるが、これ等の墓は、大久保の墓に比べると、貧弱にみえる。

いかにも、死しても、この青山墓地の主と言わんばかりの造りをしているが、訪れるものは稀だ。私は5年程前に、大久保の墓に行ってみた。蜘蛛の巣がはり、草ぼうぼうで誰も長い間、参拝している気配がなかった。官僚及び国民大衆の階層社会ヒエラルキーを築いた張本人だ。

一方西郷さんは鹿児島市の南洲神社で西南戦争で亡くなった同志たちに囲まれて、桜島を眺める高台の墓地で、安らかに、眠についている。参拝する人は絶えない。


ここで、西郷さんと大久保の人物評価を含む政治談義をしようと思わないが(書籍多数。参照してください。)、大まかに言えば、西郷さんは革命家であり、人情の人だった。大久保は革命家というより、革命後の再建に適した実務家肌の人だったという。従って、両者相まって、革命の目的を達成できたのだと。しかし、よく言われることだが、明治維新が革命だったかどうかは、疑問だ。(ちな)み、日本では、古来より、真の意味での革命は存在しなかったのでは?何故なら、時代時代で、TMKが入れ替わっただけだ。


真に叱るということ

話が飛んだが、この叱るということは、戦争を体験しない戦後生まれの政治の指導者たちにも当てはめられるようだ。つまり、戦前の戦争を体験した人々が声を大にして、彼等を叱りつけることをしないどころか、いつの間にか、自分達が経験した戦争の体験を話さなくなり、腑抜(ふぬ)けの老人と化しているのだ。カラオケ等で、気の抜けた生ぬるいコーラみたいな、歌いやすいだけの低俗な唄に興じているのだ。勿論、例外もありで、戦争の悲惨さを訴え続けている人もいる。

さらに、事態を悪化させているのは、我が身がかわいいのだろう。これらの稚拙(ちせつ)な政治屋さんたちに積極的に賛同していることだ。全くもって、救いがたい人たちだ。世も末かと、言いたいところだが、ここで、諦めてしまっては、元も子もなくなる。心ある人々よ、がんばろうよ!ゴアさんに学ぼう!勿論日本でも、勇気のある人びとが腐った政治屋さん達の厳しい番人になっている。心強いことだ。第二第三の勇者が若い人の中からドンドン出てきてほしい。いやもう既に、誕生しつつあるようだ。


元総理小泉さんのこと

それにしても、ゴアさんはアメリカの副大統領を8年間やられた方だ。本来ならTMKのメンバーの一員だ。これも稀な例か。元総理の小泉さんにも頑張ってもらいたいが、同氏は、何といっても、TMKの本家で、ブッシュの友人であり、格差社会の元凶を生み出した新自由主義を掲げた人だ。いまになって、「脱原発だ」と意気込んでいるが、本気度がいまいち、見えてこない。小泉さん曰く。総理のときは、原発の危険について、気づかなかったと。

原発を導入したのは、自民党であり、チェルノビリやスリーマイル島の原発事故、更に、東海村の原発事故は小泉さんが総理になる以前に発生していた。政治家としての厳しい認識が欠けていたのだ。その番頭役でヨイショ経済学者は私が言うまでもない人だった。今でも、ずうずうしく、テレビにでている。いつの間にか、この御仁、大企業の会長に治まっているようだ。納得!しかし小泉さん!「脱原発」は大いによいことだから、その範囲で応援

しますよ。本気になって、格差社会にも取り組んでください!そうしたら、貴方の大袈裟(おおげさ)なパフォーマンスも生きてくるのだ。福島の事故を経験しながら、無神経に、更に、再稼働ばかりか、外国へ原発を輸出しようとしている御仁(ごじん)より、貴方の方が遥かに、人間的です。そしてTMKの例外ということになります!熊本のお殿様とともに闘ってください。お願いします。念の為に、原発をネタに、息子の進次郎氏の二代目総理を狙ってのパフォーマンスでないことを願う。

小泉さんを支えたヤクザなヨイショ学者集団・就中・竹中平蔵について

ついでに一言。このヨイショ学者の集団(学派と言いたくないほどヤクザな連中)を新自由主義経済と(のたま)うそうだが、日本やアメリカのこれ等野蛮な集団は、水俣で苦しむ人々を「誰にも強制されないで、偶々(たまたま)水俣に住み、自分の意志で、水銀に侵された魚を食べたのだから、自己責任を負うべきだ」と。とんでもないヤクザな学者集団だ。これは、経済学部門でノーベル賞候補になった宇沢広文教授の指摘されたことだ。先生は平成26年9月18日に86歳で亡くなられた。これらのヤクザな学者たちはウォール街でマネーゲームに勤しむ輩の存在を正当化しているのだ。マネーゲームで、巨額の富を手に入れるシステムを一刻も早く、廃止すべき時にきている。

この話は前述した特攻の話とよく似たところがある。つまり、「偶々(たまたま)、その時代に日本という国に生まれたのだから、敵艦に突っ込んでいくのも已むおえないと。」自己責任か?

ちょっと、飛躍し過ぎかな?いやいや、そういいかねない愚者(ぐしゃ)もいるのだ。TMK帝国主義に従順な輩だ。もう一人、特筆すべき小賢しい人物がいる。竹中平蔵だ。小泉内閣で新自由主義経済と称するヤクザな思想(宇沢先生の言)を振りかざした人だ。現在はいつの間にか、チャッカリ、パソナグループの会長におさまっている。パソナは中間収奪を生業にしている派遣会社の大手だ。この御仁、派遣法の改悪に(いそ)しんでいる。彼曰く、「非正規社員になりたい人の70パーセントは自ら望んでなったと。25パーセントの人達は已むおえずなったと。」それはそれでよい。肝心なことは、この25パーセントの人達は一家の大黒柱となる人たちなのだ。大雑把に、いえば、この25パーセントの人達が深刻な社会問題なのだ。望んで非正規社員になった人達の問題にすりかえて、論点をぼかし、25パーセントの人達の生き方を犠牲にしていることが問題なのだ。こういう輩はいつも問題をすり替えて、派遣会社に都合の良いように派遣法を改悪して、労働者から一見合法的にみえるが、卑劣な手段で労働の収奪がはじまるのだ。この御仁はまた、政府の委員などもやっているのだ。利益相(りえきそう)反行為(はんこうい)をいとも簡単に侵しているのだ。更に、ややこしいのは、慶應義塾で経済学者として、教鞭まで()っているのだ。最近の大学は有名大学ほど非常識な輩が闊歩(かっぽ)するようになってきた。世も末かと、不愉快になるばかりだ。

余談になるが、政治家や評論家の政治討論会を見ていると、各政党のマニフェストが議題にあがる。何かとと言えば、「マニフェストにある。よく見て、議論しているのか」と、逆切れして、議論している者がいる。しっかりと実行しているか、実行しようとしていればよいが、まったく、絵に描いた餅的なものまで、マニフェストに書いていると、うそぶいている者がいる。どうせ、やる気のないことは、マニフェストにかかないことだ。


デジタル社会の危険性

実体験しない者たちは現実を正確に判断する状況を不透明にし、曇らせてしまう。汗を流さないデジタル世代の落し子達が、情報を自分達の都合の良いように駆使して、作為的に作り出されたデータで、世界を動かせると勘違いしている。

このような低俗な者たちの思想からは、世間を混乱させるばかりで、この地球上が、(けが)れてしまうばかりだ。バーチャルで、デジタル化した人々が急速に増えつつある。子供から中高年まで。デジタル化した貴重なものの有効活用を誤った人達だ。デジタル技術はあくまでも手段だ。人間自らが創りだすことを、なおざりにする風潮がある。

デジタル社会もいいものだ。使いようによって、優れた芸術や社会も生み出されるのだ。もっと現実を正視して欲しい。

多くの人々が既に、気付いていることだが、電車のなかでの異様な光景。電車に乗ったら先ず、多くの人達・約8・9割の老若男女がスマフォとの(にら)めっこだ。ここで、大事なことは中高年も入っていることだ。多くの人々が気付いていることだが、と言っても、この多くが、当事者なので、何といって、いいのやら。中には有効活用を目的にスマフォを見ている人もいる。そして、情報のリテラシーを高めている人もいる。ゲームなどの娯楽を楽しんでいる人もいる。未だ会ったこともない人々とのメールを楽しんでいる人。この未知の人とのメールの交換は50パーセントと聞く。それは、基本的に自由だ。限られた電車のなかでの時間の使い方は勝手だ。ただその表情をみていると、どこか気の抜けた表情をしていて、どうも楽しさを共有したい雰囲気でない。これは失敬。怒られそうだが。スマフォの事業者(特権階級であるT)やTMKの思う壺だ。これでは、従来通りのTMKの思想を改善できない。政治的に無関心層が増殖していく。世の中は全く変わらないと、絶望的になる。ただ、逆に、スマフォで世の中も変えられるので、辛抱強く、期待することにする。

正しい情報をスマフォのネット上で拡散しよう。


スリランカの元大統領・ジャヤワルデネ氏がソビエトから日本と日本人を救った

「憎しみは愛情だけしか救えない。憎しみと憎しみのぶつかり合いは破壊しか生まない」といったセイロン(現スリランカ)の元大統領ジャヤワルデネ氏が、1951年のサンフランシスコ講和会議で述べた名演説だ。演説が終わると、総立ちになって、感動した各国の代表が拍手喝采で会議場は歓喜に満ちていたと云う。

ソ連の日本4分割論を見事に退けた。小さな島国スリランカの大統領とその人々が国際社会に日本の独立を認めさせたのだ。小さな島国スリランカの初代大統領とスリランカの人々に日本人として、感謝しなければならない。日本が現在、70年もの間、平和を維持できているのも、同国のお陰である。誇張した話ではない。日本でのソ連の赤化政策から、我々日本人を救ったのだ。今日のキナ臭い国際紛争を解決する一つの貴重なヒントになるであろう。それにしても、ロシアは未だに北方四島を返還していない。


核がならず者達に絶対に渡らないように徹底すること

 勿論、戦争を体験しない世代でも想像力のある真摯な人達は、戦争が愚かな者達の軽はずみな言動によって偶発的に起こることも理解している。

 特に、怖いのは、核が、ならず者たちに渡ってしまったら、大変だ。世も終わりだ。地球上での人類の生存を絶望的なものにしかねない


TMKは相変わらず過去の歴史を学ばない

しかし、まだまだ、このような危機感を感じている人は少ない。危機感を感じた人々が増え、結集して欲しい。嵐の前の静けさだ。何時の時代も懲りない、学ばない面々が跋扈(ばっこ)し、我々多くの人々が騙され、とてつもない、犠牲を払って、悲しみに沈む。人類の歴史は愚かさの繰り返しか。

「もう、いいかげんにしろ!」と怒鳴りつけてやりたい。昔から、こういう人種に限って、強いものに尻尾を振り、弱い者を(ののし)るのだ。先頭にたって、敵陣に切り込む勇気のない奴に限って、けたたましく、戦場から遠く遠く、離れた後方で、愛国心を(あお)(やから)だ。

(ひそか)に、ジワジワと多くの愚民を生産し、増殖させつつある。浅薄な知識を振りかざして、誰もが、にわか評論家になれる大衆社会になった。ずる賢い魑魅(ちみ)魍魎(もうりょう)どもが、これら大衆を危険な尖兵(せんぺい)に仕立て上げ、世の中を暗い闇で(おお)い尽くす。

ただただ、絶対的特権階級(T)のために。白痴化とまでいかなくても、大衆社会は自分達の敵・味方の分別すら判別出来ないでいる。故意に、カオスの坩堝(るつぼ)に放り込まれた大衆が健全な社会を実現できる日は何時くるのやら?民主主義政治は時間がかかるといわれるが。もう、時間等残されていない。キナ臭い第三次世界大戦の予感すら感じる。


未だに第二次世界大戦及び福島原発事故の責任を誰も取ろうとしない日本という国

その前に、それどころか、驚くべきことに、未だに第二次大戦の敗戦の責任と今回の福島の原発事故の責任は誰にあったのか、明確にされていない。誰も責任を取らないし、徹底的に責任追及しない雰囲気になっている。結局、何時も、その元凶がTMK故に、TMKに(たぶら)からされているのだ。本来の主導権を握るべき大衆が覚醒(かくせい)しないことには、問題解決にはならない。 

リーマンショックのようなマネーゲームを許す社会に終止符を!マネーゲームを犯罪として、立法化しなければならない。とは言っても、このまねーゲームを仕掛けているのは、欧米のTMKと聞く。救いようがない。世界のテロ集団も勿論許せないが、先ずこれらの不道徳な集団を野放しにしないこと、格差社会(個人間・国家間)を(ただ)すことから始めなさい。自らを(ただ)せずして、日本・世界は救えない。


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