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平成貧乏物語(TMK帝国主義が日本を,世界をダメにする!(自伝的エッセー)  作者: ハルヤマ春彦
NHKは最近、上質で公平な報道が増えた。一方NHK職員の平均給与は年間1700万で、民間の給与の年間平均は420万だ。約4倍だ。詳細は第11部分を参照のこと。
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京都大学教授・佐伯啓志先生の軽薄な言葉使いを糺す

京都大学教授・思想家の佐伯啓志先生の軽薄な言葉使いを糺す

余談になるが、ちょいと気になる本がある。京都大学の佐伯啓思先生の著作の「西田幾多郎」に例の百田尚樹の「永遠の0」に同調しているようだからである。同著の104〜112ページにある。第五章の「特攻精神と自死について」のところだ。この百田の小説の主人公で宮部という男の人物像を説明している箇所だ。以下の通り。(多くの若者達を死に追いやった宮部は、最後に自ら特攻を志願して死地へ赴く。妻と子の元へ帰るという約束を自ら放棄した。戦後多くの人はこれを誤った非人道的、非合理的な狂気の作戦で、戦前の軍国主義あるいは超国家主義の最悪の顕現ということにした。…自ら志願して、犠牲になった若者達については、軍国主義の犠牲者だったということにした。実は、彼等も内心は生きたかったのだが、社会の雰囲気に騙されていたのだとか、当時の軍隊の中では、志願しないわけにはいかなかった、志願兵とはいえ強い同調圧力がかかり事実上の強制であった。などという話ができあがりました。こんな理屈は何の意味もない、むしろ死者に対する侮辱にほかならない。…にもかかわらず、彼等は絶望しつつも、すがすがしさを装って決然と出陣したのです。そのことだけが大事なことなのです。…フランスの日本学者モーリス・バンゲを引用。あらかた、同様の内容。省く。「犠牲的な死の意図的な選択」というのが、この場合の実存の形でした。この諦めと覚悟こそ、武士という階級だけでなく、日本人が自己の救済と、この世に生きる姿勢をバランスさせるために保持してきた伝統的精神だったのです。)と同教授は述べておられる。私は先生の学者らしい格調高い文章には敬意を払いますが、深読みし過ぎでは?どこが「実存」なのですか。現実に対する厳しさに欠ける思想を(もてあそ)んでいる典型的な大学人だ。前述の私の叔父など多数の帰還者は、「この諦めと覚悟」のない情けない存在になりかねない。敗戦を経験して、70年が経た今日、私の叔父などの心境が正常であり、健全だったということだ。この芸能人作家に同調している先生の信条を疑う。

先生の所謂「実存」と「諦めと覚悟」を主張する前に、TMKの優柔不断な判断が、終戦を遅らせてしまった。特攻隊員の悲劇をはじめ、広島・長崎・沖縄・本土での多くの犠牲者をだしてしまった。開戦の日から僅か半年も経たないミッドウェー開戦で勝敗はけっしていたのだ。いやその前から、山本五十六司令長官の調査で、日本軍の軍事力はアメリカの軍事力に遥かに、劣る事実が判明していたのだ。同長官の意見を無視して、否、それどころか、反対した当の山本五十六長官自身に参謀本部は真珠湾攻撃を指示したのだ。

この映画をみて、間違った愛国心に煽ら(あおら)れている若者も増えていると聞く。このような考えはTMKとSYの正体を複雑にして、ますます、見えにくくしていく。TMKにとっては、好都合な学者ということになる。先生に「こんな理屈は何の意味もない、むしろ死者や帰還した特攻隊員に対する侮辱にほかならない。すがすがしさを装って、決然と出陣したのではない。」と切に反論したい。何故なら、京都大学の偉大なる思想家(?)であるというだけで、世間に与える、特に、若い人達に対する先生の影響力は計り知れないものがあるからです。また、佐伯教授は私がこの戦争について述べた事実を、多分、十分すぎる程に理解したうえで、主張しているので、事態をさらに複雑にしている。もう、こういう議論はうんざりだ。

私の郷里の海岸では、戦後4・5年経っても、松林に不時着した特攻の戦闘機の残骸が多数、宙吊りになっていた。この光景は子供心に不快で、不安な気持ちと同時に戦争が終わったのだという安堵感にも似た記憶がある。永遠に忘れることのない光景だった。

この戦争はTMK・参謀本部によるSY方式で、天皇への偽りの情報操作によって、引き起こされたのだ。国民と天皇を冒涜(ぼうとく)した戦争だった。天皇も(たぶら)かされたのだ。

もう一度、TMK帝国主義・SYの用語解説とその危険性と愚かさについて

TMKの話に戻す。この中心にいるのは、経済的特権階級(T)だ。この三者TMKの連携プレイによって、古来より何千年もの間、大多数の民衆は苦しめられてきたのだ。また彼等TMKのヨイショ組(政府関係の委員会等―Kのシンパ「同調者」)が、TMKにゴマすることにより、世の中を攪乱(かくらん)し、(たぶら)かしているのだ。本来シンプルな構造を故意に複雑極まりないシステムにすることで、真実を隠ぺいし、収奪(しゅうだつ)が始まったのだ。

冒頭の用語解説でも述べたが、国民を(たぶら)かし真実を隠ぺいする表現方法はこうだ。最初は、それはそうだ(S)。しばらくしてから、国民大衆の様子を(うかが)いながら、やはり、止むを得ない(Y)と。そこで、私は、彼等の誤魔化し、(たぶら)かしの手法をSYの手法と呼んでいる。またこの(S)は、それはそうだという意味のほかに、最初はいかにも謙虚で、控えめな態度を装うこともいう。

例の芸能人作家もこのSYの手法を大いに、駆使(くし)して一般大衆を(たぶら)かしている。言ってみれば、(たぶら)かし作家なのだ。読みて手の多くを更に、低俗にしていく。それに比例して、政治の世界も低俗化していき、それに見合った政治屋さん達が跋扈(ばっこ)することになる。その結果は言わずもがなだ。アグレッシブな(タカ派)政治家が政権中枢に居座ることになる。

この種の政治屋さん達は二世三世議員が多い。彼等は政治をビジネスとして、とらえているので、それ自身金満家であり、その表情も金満家そのものだ。小選挙区制のもとで、不動で安定した地位をえている。そして、冒頭に述べたギュスターブ・ル・ボンのいう「群衆心理」を知り尽くしているので、覚醒しない、愚民化した民衆が永遠に彼等を支持することになる。

TMK帝国主義によるキナ臭い戦争の予兆がする

話は、変わるが、賢い読者であればもう、お気付きでしょう。日本とEUを巻き込んだアメリカ主導のゲーム感覚の戦争が待ち受けている。ハイテクを駆使した攻撃用無人機等で、一滴の血も流すことなく地球の裏側の敵をピンポイント攻撃出来る時代になったのだ。いや、もう既に、ウクライナの東部で激しい銃撃戦が始まっている。一方、気付いてみれば、日本も世界中も原発だらけということになる。世界は人間も自然も荒廃し、救いようのない地球になってしまう。私が飛躍し過ぎだろうか。妄想だろうか。そうならないことを願っている。

このSYの誤魔化しの手法は、最初から結論は出ており、シナリオができあがっているのだ。如何にも、真剣且つ、慎重に検討したと、言わんばかりに振る舞い、大根役者並みの、下手な演技をやっているだけだ。国民をこれ程、愚弄(ぐろう)した、破廉恥行為を平気でやれる人達なのだ。心臓に醜い毛が繁茂しているのだろう。

その心臓とやらを解剖して構造を覗いてみたいものだ。腐敗した匂いがプンプン漂っているに違いない。

皆さんも、このTMKとSYを常用語として愛用してください。TMKとSYですよ!覚えやすいでしょ!ネットで拡散しよう!

ちょっと、ふざけているようだけど、私としては、本当に、真剣なのだ。大袈裟(おおげさ)にいえば、私の生き死に関わる問題でもあるのだ。私だけの問題ではなく、全人類的問題なのだ。

再び政府お抱えの芸能人作家の正体

これは、私の推量だが、このヨイショ作家は書店に直接いって、営業マンまがいの活動をしていると聞く。営業活動は結構なことだ。ご苦労さんと言ってやりたい。私も30年間自営業をし、営業も経験しているので、気持ちは分かるが、この種の営業がベストセラーになる行為として、はたして、馴染(なじ)むものだろうか。その結果、書店員が選ぶ本屋大賞とやらに、常に、上位にランクされている。さらに、肝心なことは、この作家はTMKにヨイショしているので、サラリーマンである書店員は、本屋のトップ・つまり特権階級(T)の指示に、仕方なく、従っているだけではないのか?この作家はTMKの仕組みを巧みに利用しているのでは?その証拠に私は新宿にある大きな書店の店員に聞いてみた。その人曰く「個人的には、○○さんは好みでないが、会社の方針です。」と言ってくれた。やはりと、納得したものだ。

SY方式を演じる者のレベルもさまざま

徐々に解き明かしていきますが、SYを演じる役者も大根役者から巧妙かつ狡猾(こうかつ)な役者まで、様々だ。当然、主役は巧妙かつ狡猾(こうかつ)なTMKや、そのヨイショ組だ。

この好例がアメリカにあった。アメリカ型経済の破たん劇だ。2005年のドキュメンタリー映画「エンロン」で、TMKの登場人物が一目で分かるものだった。アメリカ7位の巨大企業が起こした史上最悪の詐欺事件だ。主要な登場人物は同企業の会長ケネス・レイ・同CEOジェフ・リー・スキリング等のCEO達・元アメリカ大統領ブッシュ(息子の方)・元カリフォルニア州知事で能天気なTMKヨイショ組の俳優シュワルツネッガーなど多数。

大根役者はTMKのシンパで能天気なシュワルツェネッガーであり、巧妙かつ狡猾な役者は、ケネス・レイとスキリングなどと、エンロンのCEO達と元大統領のブッシュだ。(息子の方)逮捕されたのは、エンロン企業のCEO達だった。カリフォルニア州の電力事業を規制緩和することで、この電力事業を投資の対象にした不正詐欺事件だ。公共性を帯びる電力事業を対象にした投資にも驚いたが、このレイ会長はブッシュに多額の献金をしたり、州知事のシュワルツェネッガーを食事などに招待したりして、規制緩和を促した。同州の高架線が火災で炎上する事故があったが、このエンロンのCEO達は「燃えろ!燃えろ!もっと燃えろ!」と叫んでいた。電気代が上がり、投資の代償が大きくなるからだ。投資の対象は多数の業種に及んだ。またこの会社のCEO達はストリッパーを会社に呼んで、社内で、ストリップショーを、やらせたりした。金とセックスしか、興味のない人間として、一番下等な動物に値する(やから)だった。

もう一度政権ヨイショ作家の正体

話をヨイショ作家(作家とも言えない単なる特権階級絡みの宣伝マンだ)に戻すと、彼等は全く芸術作品とは縁遠いものを書き散らしている。アニメ感覚で繊細な心理描写に欠けるのだ。アニメの類の作品ということであればそれでもよいが、読者を誤った判断をさせることによって、平和をかき乱す危険な作品になりかねないのだ。

戦時中、文芸春秋を創刊した作家の菊池寛が永井荷風に「軍に(にら)まれますよ。戦時下にあった小説を書くように。」と促したそうだ。勿論、文壇仲間として、荷風のために、善意で言ったことだと思うが、荷風は戦時下でも、自分の主張を曲げず、いずれ戦争が終わったら、その時に発表しようと、名作を書き続けた。荷風はこの戦争の行方を理解していたのだ。結果的に、荷風が賢明だったことは、歴史が証明したとおりだ。また、ノーベル文学賞の候補になった谷崎純一郎も戦時下で「細雪」を書き溜めていたとのこと。

これ等のヨイショ組に、晩年の林芙美子女史のように、真面目な作家になって欲しいと願うのだが。有頂天の()只中(ただなか)にいるようだから、気配りにかけているので、まず無理だろう。


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