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転生王女の国家大改造 ~無敵な国を作りましょう~  作者: 窮鼠
大魔導士エイボンと過去
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105 対中央諸国連合②

遅れて申し訳ありませんでした。中々時間が取れずにここまでかかりました。

「一体アレは何なんだ‼何故鳥でも無いのに飛べる」


「いや、それ以前に羽ばたいてすらなかったぞ。魔道具か?いや、あんなに自由に飛べる魔道具等聞いた事も無い」


「魔法王国が密かに研究してる飛行機と言う物では?」


「馬鹿を言うな。アレはエンジンなる代物と燃料なる液体を作れない事は常識だぞ…しかし、これほどとは…やはり王女は…」


 何やら周りが騒がしい。まあ、飛行機自体存在しないし仕方ないね。

 でも一国の首脳とその周りの人間が動揺するのを他国に見られるのは問題だと思うよ?ほらアーランドの人なんて誰も驚いてないし、国民すら普通の事とスルーしてるのに。


「別に姫様のやる事に驚く馬鹿は居ねえしな。心臓が保たなくなるし…」


「シー、言うなよ姫様に聞こえるだろう。泣かれたら殺されるぞ…結社の連中に…」


 何か城に行く途中で国民がひそひそと話してたが、私には聞き取れなかった。

 どうやら他国の人が王都の外に私を見に来てたらしく、皆で城まで移動中。私は前に改造した浮遊馬車でお父様とお兄様と一緒に乗ってる。アリシアさんはこっちに来る前に騎士の服に着替えてたし、今は馬に乗ってる。乗れたんだ…私は乗れないのに…


「掴みはばっちりだな。他国の奴等も驚いてる」


 お父様がグーっと親指を立てた。良いのかな、あれも一応機密なんだけど。


「見ただけで同じものを作れる者は居ないだろう。我々の技術力…と言うかアリスの技術を軽く見せるだけで此方に付いた方が得だと思わせる事も出来るからな。ジルビッドの連中何か国営の魔道具店で魔道具を買い漁ってたぞ」


 ジルビットとは商業都市国家の名前だね。議会制の国だけど、議員に成れるのは商会を経営してる人だけで、国のトップも売り上げで決まるらしい。

 逆に警戒されてるんだけど。まあそれで帝国側に付くなら同盟国として相応しくないし、裏切りの可能性もあるからどうぞご勝手にと言うのがアーランド側の方針だ。更に飛行機を見せなくても、元々警戒されてるので今更らしい。

 確かに圧倒的な兵力差のある帝国と国境が繋がってるのに領土盗られた事は無いからね。そりゃ外国からしたら恐ろしいね。実際帝国は交渉と称して領土を切り取るわ、反逆とか条約違反とか言い掛かりで他国を攻め滅ぼすし。

 これもまともに統治しないのが原因だと思う。まともに統治しないから国内の食料生産率も落ちるし、治安が悪いから有能な商人も逃走する。

 国内の不満は外国のせい。それだけなら兎も角、侵攻し放題だし、誰も止めれないから尚たちが悪い。今はアーランドが帝国に恭順しないから軍事費がかさんで経済に金を回せないんだっけ?アーランドから戦争仕掛けた事なんて一度も無いのにね。


「買う程の物置いてたっけ?あそこ行ったことない」


「他国から見ると、かなり安いらしいな。まあアリスティアの考案した魔法は何故か付与成功率が高いからな」


「ああそれね。術式に付与用の補助術式組とコピーガード組み込んでるから」


「そうなのか?俺の所にはそんな報告は入って無かったが…付与した後に解析出来ないのは聞いてたが」


 そりゃ解析されたら折角効率化した術式盗まれるじゃん。頑張って普通の半分ほどまで効率化してるのに。

 更に補助術式に関しては練習用だ。私だって最初から出来た訳じゃ無いから。

 これも魔玉の扱いの悪さが原因だ。下手に魔法を付与すると魔玉が壊れたり暴走したりで面倒なのだ。魔道具が高額なのもこれが原因だと睨んでる。付与する技術が年々退化してないか?いや、魔法使い特有の秘匿主義のせいだろう。適度に隠すなら兎も角誰にも教えないし、一部の身内や弟子にのみ継承させる現在のやり方に限界が出てるのだろう。

 話をしてると携帯が震えだした。私はポケットから取り出すと、携帯が赤く点滅していた。これは侵入者警報だ。当然お父様の携帯も同様の反応が出てる。


「この時にか」


「…お母様の部屋と会議室。多分お母様はついででこの会談の妨害が目的」


「主よ、ミケが変な奴を捕まえたようだ」


 発見と同時にお母様の部屋で捕まったお馬鹿さんが居るようだ。

 まあお母様の部屋は現在猫ハウスと化してるからね。わんこーずの中に魔猫型も20匹程居る。しかも全部が特殊能力を持った新種か変異種だ。

 それが子猫になってお母様の部屋に常駐してるので、お父様レベルの強者でもお母様を傷つけるのは難しい。後、ミケは虎サイズの三毛猫だ。幻影等を見破る魔眼と壁とか天井を普通に歩ける能力を持ってるのだが……天井で寝てたら顔の所の天板を外して侵入しようとしたらしい。気配も無く寝てるミケ。行き成りアップの顔を見た侵入者は速攻捕縛され、猫達に外に持ち出されてサッカーボール代わりにされてるらしい。

 残りは未だに見つかって無い。何故かと言うとかなり高位の幻術を纏ってるようだ。この場でトラップを使って捕獲する事も出来るんだよな…壁の一部にこっそりゴーレム埋め込んだ事があるし、城は日々改造してる。罠とかいっぱいのお城だ。お父様と共用になる執務室には地下へのエレベーターもこっそり設置したし。


「私が捕まえる」


「ちょ!」


 馬車の窓枠を掴むとそのままくるんと回り屋根に乗る。そして飛翔魔法を使って城に先回りする。途中「ドレスアップ」を使い戦闘モードに変わる。竜杖もグラディウスも交差するように背負ってる。


「姫様!」


「侵入者。ついてきて」


「な、直ちに兵を集めろ陛下がお戻りになるまでに全ての部屋を捜索しろ」


「問題ない。居場所は分かってる」


「ならば我々が」


「気になる事があるから私が行く」


 もしかしたらあれの答えが分かるかもしれない。このタイミングで城に侵入したと言う事はかなり念入りに準備してた筈だ。実際侵入されるまで気が付かなかったし、人では見つからなかった。単に私が警備装置を導入してる事が相手に伝わって無かっただけだ。

 私は困惑する騎士達を置いて会議室に向かう。一瞬の間を置いて騎士達も後に続くようだ。

 そして会議室の扉の前に居る兵士に侵入者の事を伝えるとそのまま突入する。しかし誰も居ない。


「誰も…居ないだと」


「捜索しろ。必ずこの部屋に居るはずだ」


 騎士達がテーブルの下などを探すも誰も居ない。しかし私は違和感を感じた。直ぐに眼に魔力を流して目を起動させる。


「動くと撃つよ」


 直ぐに見つけた。私の眼でも見え難い…しかし、その見え難さは誰かが存在する証明だ。私は迷わずに銃を抜き、『そこ』に向ける。そこには誰も居ない。しかし、騎士達は私を信頼して剣を抜くと包囲するようにそこに向けた。だが、それは騎士が包囲する前に動こう…して私に撃たれた。


「がああああああ!」


 突如魔法が消え、足を抱えて転げまわる男が現れた。騎士達が直ぐに無効化して縛り上げる。しかし。


「死ね王女‼」


 背後からナイフをつきだして走って来る男が現れた。だけど2人居るのは分かってる。慌てて私の前に出ようとする騎士を手で押さえて前に出る。そして足で軽く床を叩いたと同時に私の前に煌めく刃。


「姫様‼」


「問題ない」


 刃は私の顔の数センチ前で止まってる。襲撃者が止めた訳じゃ無い。襲撃者も何故?と言う顔をしている。体はプルプルと震えてるので全力で私を刺そうとしてるのだろう。


「な、何故」


「私が何も対策して無い訳があると思う?何も対策しないで、何も出来ないレベルで貴方の前にわざわざ出てくるとでも思ったの?足元が疎か」


 襲撃者は視線を下に向けると凍り付いた。この部屋は魔道具の明かりが点いてる。そしてその明かりは私の影を明確に映していた。そしてそこから魔獣の足が襲撃者の影を踏んでいたのだ。


「セカンド出てきて。ファーストはそのまま」


 私の影からシャドウウルフが出て来る。ゆらゆらと影のような獣。この子達は油断できない。戦闘力だけでもわんこーずの中で上位、かつ単体で小さ目から中ぐらいの町を亡ぼせる獣だ。

 当然災害指定の魔獣で発見次第駆除される。この子達の前では城壁は無意味なのだ。夜になり、闇に包まれれば何処にでも移動できるし、昼間は物の影に入り込んで見つける事すら困難な魔獣。

 その魔獣に影を踏まれたが最後。命は獣の意志一つだ。体の自由を奪われるし、そのまま自分の影を操られて潰される事もある。影は本体と同じ行動を取るからね。この魔獣はそれの逆を行える危険な魔獣なのだ。


「な!」


 獣は細長く伸びて襲撃者の体に巻き付く。この子は実体が有ったり無かったり自在に変わる。物理は一切効かない。魔法か魔力の籠った武器じゃないと倒せないのだ。しかも影を踏まれたら何も出来ない。


「面白い魔道具持ってるね。私知ってるよ、それお母様を傷つけたゴブリンモドキが持ってた奴でしょ?何時か出て来るとは思ってたけど待たせすぎ。それに、この城の警備用魔道具には効かないしね」


「誘い込まれたか…」


 最初のスタンピードの時に矢を放ったのは異形のゴブリンだった。私は小さかったので検証出来なかったが人間の特徴も持ってたらしい。

 その後は特に何も無く、今まで出て来る事も無かったので、偶然魔道具をゴブリンの亜種が拾ったのだろうと判断された物をこの襲撃者は持っていた。形は違う。だけど、込められた魔法も術式も同じ物だ。

 私の発言に騎士達が殺気立つ。そう遂に捕まえた敵の尻尾だ。拷問でも何でもして相手の事を聞き出せる事が出来る相手は今やアーランドの手の内にある。

 さて、誰があんなふざけた真似をしたのかじっくり吐いて貰わないとね。私は家族を傷つける連中は亡ぼすと決めてるからね。


「そうだね。もし、アレが偶然じゃ無ければまた来るとは思ってた。来なければそれでも良いよ。どうせこの魔道具じゃ私のペットの鼻は誤魔化せないしね。大人しく隠れてれば良かったのに、どうせ気づかれないとたかをくくって来たんでしょう?」


 この魔道具はかなり優秀だが、匂いは誤魔化せない…いや襲撃者自身が高度に匂いを誤魔化してるようだけど、魔獣の鼻までは誤魔化し切れなかったと言う事だろう。実際ここまで侵入されるとは思ってなかったし。


「連れて行け!全ての情報を吐き出させろ」


「ッハ!」


 哀れ襲撃者はそのまま『特別』な牢屋に連れて行かれたのだった。因みに私はそう言う場所には入れない。女子供が見る物じゃ無いと誰も許可をくれないのだ。

 私は窓を開けると、丁度真下で大きいにゃんこが襲撃者を転がせて遊んでた。あっちも回収しないと。


「もう少し警備を厳重にしないとね…思いついた‼お母様の部屋の周囲に牢屋直通の転移魔法を仕掛けとこう」


「良い案ですね。しかし、我々が飛ばされないようにしていただければありがたいのですが…」


「そこら辺も考えとくから、そう言うように話を通してね」


「畏まりました。仲間と相談し、警備ルートなどの再構築を行います。今後はこのような事が絶対に起こらせないと確約いたします」


 残ってた騎士の一人が走って外に出て行った。どうやら彼等のプライドに傷を付けたのだろう。実際失態だ。今後は更に対策をしなければならないだろうね。

結社は王都の若い連中デスヨ…イイヒトデスヨ…カレラシンセツ。

 暫くすれば出てきます。

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