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おはようが言えるということ

八雲家の朝の風景です。


ゆっ く り し て いっ て ね!

トントントン…

まな板に包丁が当たる音だ。俺は目が覚めると手早く布団をたたみ、音のする方へ向かった。

「おはよう、藍」

「ん、おはよう、早いな」

『おはよう』このこの言葉を言いたくて早く起きたなんて言えないな…

「いや、そんなことないよ…おぉ、めちゃくちゃうまそうだな!!」

「フフフ、ありがとう。あぁ、そうだ紫さまを起こしてきてくれないか?」

「分かった!」

















改めて思ったことなんだがこの家かなり広いな…とここだな…

「紫ー起きてるかー?藍がご飯だっt…」

襖を開けるとそこには着替え途中の紫が居た…

「k…キャアァァァァァ!!」

ここで俺の意識は一旦閉じる事になる…













「紫さまも本気で殴ること無いでしょうに…」

「いや、藍悪いのは俺だよ。確認しないで入ってしまったんだ、すまないな、紫」

「も、もう良いわよ…そんなことより食べましょう?せっかくの料理が冷めちゃうわ」

「そうですね、食べましょうか」

「「「いただきます!」」」

先ずは味噌汁、う、うまい…油揚げを入れたシンプルな感じだが鰹出汁の風味が絶妙だ…

こ、このお新香もうまい!まるで春の香りがしてきそうな感じだ…

最後に白米…一粒ひと粒ふっくらしていてツヤもあり噛めば噛むほど甘味が染み出てくる!

「どうだろうか?口にあっただろうか…?」

藍が心配そうに覗きこんでいる。

「いや、旨いよ!旨すぎるって!こんな旨い朝食始めてだよ!!」

「そ、そうか!それは良かった…」

「そりゃそうよ!なんてったってこの私八雲紫の式、八雲藍が作ったご飯よ?不味い訳がないわ!!」

「紫さまもたまには作って下さいよ」

「だが断る!」

俺はこの幸せな時間(とご飯)を噛み締めた。

当たり前のことを有り難く感じるって中々難しいですよね…

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