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第七話 最近見かけなくなったスライム達
第七話 最近見かけなくなったスライム達
僕たちのステータスでは弱いモンスターにも勝てないので、今までは見かけたら逃げの一択だった。
ところが、普通は通学路で遭遇する弱いモンスターにも一度も会わない。
ジャーイたちいじめっ子グループに会う回数も日に日に減っている。
そしてその原因は季節が進んで初夏となった頃に判明した。
たまにジャーイたちが僕らを待ち伏せして嫌がらせをしてくる場所がある。
未舗装の小道に林の木々が迫っているところだ。
あと1~2分でそこにつくと言うとき、隠れていたはずのジャーイたちが茂みから飛び出してきた。
「うわーーー、今日はキラービーだーーー」
「なんでだよ、昨日はファストゴブリン、その前はポイズンスライム」
「毎日毎日違う種類のモンスターに、こうも続けて襲われるなんて納得いかないーーー」
ズール、ワール、ジャーイの叫びが、近かったせいもありはっきりと聞き取れた。
「そうか、あいつら毎日モンスターに襲われていたんだな」
「あんなところで待ち伏せみたいなまねするから、自業自得ね」
俺とフォーは最近帰り道が平和だった理由を察した。
どうやら俺らの幸運がジャーイたちに不運を運んできたようだ。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ」
「合掌……」
俺たちはジャーイ一行の無事を神や仏に祈った。




