第六話 幸運は続くよどこまでも
ギャグ回のつもり
第六話 幸運は続くよどこまでも
しかし、異変はこれだけではなかった。
小さな渓流を越えると近道なので、いつも通っている渓流の石を踏み石にして対岸に渡ろうとしたとき、苔むした踏み石に滑って、小川のせせらぎに落っこちてしまった。
不幸中の幸いか、怪我はない。
「いくら運のステータスが112でも不運なことも起こるみたいだね」
僕はそう言いながら小川から立ち上がると、落ちた弾みに握りしめた石のかけらを見て愕然とする。踏み石にしていた人の頭より少し大きいくらいの石の一部だ。
「フォー、これって……」
「ええ、金色ね……」
僕たちは慌ててうちに帰ると、僕の家の両親とフォーの家の両親を畑から引っ張り出し、踏み石にしていた岩のところまで連れてくる。
踏み石は金塊だった。とても筋力11か12の子供2人で持てる重さではなかったので、一家総出で運搬する。
重さは300キロ以上あった。さすがは金だ。とても重い。
後日、フォーの家と一緒に大きな街まで売りに行ったところ、金は値上がりしていたらしく1グラあたり30000イェンで売れた。重さの単位は1000グラで1キロだ。
300×1000×30000=9000000000イェン
漢字で書くと九十億イェン……
フォーのところと一軒あたり45億イェン……
一生働かなくても食べていけそうだ。
しかも幸運はそれだけではなかった。
春になって学校に通い始めてからも、僕たちはラッキーなことが続いている。
いじめっ子のいじめは全て空振りに終わり、テストは何故か山が当たりまくる。
昨日など、僕に木刀で殴りかかってきたジャーイが、目の前ので石ころに蹴躓き、そのまま坂を転がり落ちて、畑の脇にあった肥だめにポッチャンした。
うんこまみれである。
あまりの臭さに取り巻きのズールとワールも手助けしようとはしない。それどころか肥だめでアップアップしているジャーイを置いて逃げ出した。
なんとか肥だめの縁までたどり着いたジャーイだが、うんこで滑るせいか肥だめから抜け出せない。
もちろん僕たちも助ける気は無いが、そのまま力尽きられて肥だめの露と消えられても寝覚めが悪いので、ジャーイのところのかあちゃんに教えてあげた。
翌日、でかいたんこぶをこしらえて学校に来たジャーイを見て、ジャーイのかあちゃんの雷が落ちたことを直感した。しかも、なんだかまだ臭い。ジャーイはこの日一日おとなしかった。
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