第五話 悪ガキトリオ
第五話 悪ガキトリオ
僕達が話しながら家路についていると、またあいつらが絡んできた。
「やーいい、ステータスがゴミクズのラクー。
いつまでもフォーとイチャイチャすんなよな。
あっ、フォーは俺の女にしてやるからステータスゴミでも大丈夫だぞ。
ラクーお前みたいなゴミクズはこうしてやる」
そう言うとジャーイは朝とは比べものにならないようなものすごいスピードで小石を投げてくる。
どうやら筋力に極振りしたようだ。
あんなものに当たったら今の僕達なら一発で体力0になって行動不能、打ちどことが悪ければ死にかねない。
しかし、ジャーイの投げた石は明後日の方向に飛んでいく。
「危ないじゃないかジャーイ。
神官様も言っていただろ。
強化されたステータスを悪いことに使っちゃダメだって」
僕は注意するがジャーイ達は聞く気が無いようだ。
「うるせー!ラクーのくせに生意気だぞ!!
お前達、やってしまえ!!」
ジャーイの命令で、取り巻き二人も投石を開始する。
ジャーイほどではないがズールやワールの投げる石もかなりの威力だ。
一発もらえばタダでは済まない。
「あなたたち止めなさい」
フォーの制止も聞かず僕達に向けて投げられる石の雨。
しかし何故か一発も当たらない。
将に、当たらなければどうと言うことはないという状況なのだ。
1分経って奴らが投げた石が50を超えた頃に、ついにジャーイも異変に気づく。
「何で当たらないんだ!ラクーのくせに生意気だぞ!!」
そう言うとジャーイは少し大きめの石を思いっきり投げた。
大きな石は呆然とする僕の頭上を通り越し、たまたま後ろに生えていた『ゴムビの木』の大木にぶち当たる。
ゴムビの木はとっても弾力性のある木で、加工して靴底などにも使われている便利な木だ。
ゴムビの大木に当たった大きめの石は真っ直ぐに跳ね返り、ジャーイの額を直撃した。
大きなたんこぶを出してその場に倒れるジャーイを見て、取り巻きのズールとワールは逃げ出す。
こうして僕たちは運良くいじめっ子の襲撃を躱すことが出来た。
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