第三話 ステータス決定
第三話 ステータス決定
教会に着くと神官様から『振り分けの儀』の説明がもう一度なされる。
教会の左の壁には神の奇跡と言われるステータス石版が5つあり、この石版に自分のステータスを映しながら、12歳で与えられる100ポイントを各ステータスに振り分けるのだ。振り分けが終わったら確定ボタンを押すことで、そのステータスが自分のものとして確定する。
教会の中には150人ほどの子供がすでに集まっており、説明が終わると5人ずつ呼ばれて、石版の前に立ち、ステータスの振り分けをはじめる。次の5人がその後ろに並び、順番を待っている。
どうやら、同じ地区の子供がまとまって呼ばれているようだ。
もしかしてと思っていたら、やはり僕と一緒に呼ばれたのは同じ地区の子供達で、フォーはとなりの石版だった。僕たちの後ろのグループも同じ地区のジャーイとワールとズールたちだった。ジャーイが僕の後ろに並んだ。なんだかちょっと嫌な感じがした。
僕たちは石版に左手を振れる。
名前 ラクー (12歳)
レベル 1
体力 12 ↑↓000
筋力 11 ↑↓000
知力 12 ↑↓000
魔力 12 ↑↓000
速力 11 ↑↓000
集中力 12 ↑↓000
器用さ 12 ↑↓000
運 12 ↑↓000
未配分値100 確定ボタン
普段からフォーと一緒に本を読んだりお手伝いをしていたこともあり、筋力と速さ以外は12歳児の限界と言われる12ポイントになっている。
ステータスの後ろの矢印に触れて、100ポイントの数値を割り振り、確定表示に触れると確定する。
バランス型を目指す僕は全項目に12~13ポイントを割り振る予定だ。
そんなとき、僕の脳内に朝のフォーとの会話がよみがえる。
『もし運に極振りしたらどうなると思う?』
「運か……」
僕はつぶやくと、運のあとの上向き矢印を長押しする。
確かに幸運が舞い込み続ければ楽しいかも知れないなどと考えていたらいつの間にか次のようになっていた。
名前 ラクー (12歳)
レベル 1
体力 12 ↑↓000
筋力 11 ↑↓000
知力 12 ↑↓000
魔力 12 ↑↓000
速力 11 ↑↓000
集中力 12 ↑↓000
器用さ 12 ↑↓000
運 12 ↑↓100
未配分値000 確定ボタン
「やっぱり無いな……」
僕がそうつぶやいて運の下向き矢印を押そうと右手を伸ばしたときだった。
ドンッ
背中に衝撃が走り、思わず僕は右手のひらを画面についてしまう。
そこに確定ボタンがあった。
そうして冒頭の場面である。
僕のステータスは確定した。
名前 ラクー (12歳)
レベル 1
体力 12
筋力 11
知力 12
魔力 12
速力 11
集中力 12
器用さ 12
運 112
未配分値000 確定済み




