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序章

 一生、家に縛られたままかと思っていた。

 何かを望んだことすら、忘れかけていた。



 久しぶりに自分の意志で望みを伝え、桂木律(かつらぎりつ)は受け入れてくれた。 


 「そこまで言うということは、家に不安があるのだな?」


 「は、はい……」


 (みお)は震えながらも顔は下げずに、桂木律を真っ直ぐ見つめた。

 彼は少しの間考え込んでいたが、ふと側に控えている初老の使用人に顔を向ける。 


 「ならば――藤村、部屋を用意してやれ」


 「り、律様!?」


 藤村と呼ばれた使用人は明らかに焦りを見せた。

桂木律は彼を少し横目で見ただけで、話を続ける。


「最低限の礼儀と覚悟は備えているようだ。雑用係でも居場所を求める者を、門前払いするつもりはない」


 藤村は理解が追いつかないのかポカンと口を開けたまま突っ立っている。


 澪は自分の胸がドクドクと高鳴るのを感じていた。

3話まで投稿。

その後、定期更新になります。

よろしくお願いします。

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