気だるさ
夏は何故こんなにも暑いのだろうか。日によっては、ムシムシとした暑さ、時にはカラッとした暑さ。もううんざりである。この夏という、夏休みがなければ誰も愛さない季節が到来したのは俺にとっては今年で18回目となる。人生100年時代と今は言うが、あと82回もこの夏を体験しなければならないと思うと気が参る。いやね、夏に何かしら出会いとか面白いイベント事があればいいのだが今の所何も無い。プールで好きな人に出会うとか、夏祭りのくじでいいのが当たるとか(あんなのゴミしか貰ったことない)旅行先で運命的な出会いがあるとかならいい。だが、なんにもない。この世界はそう簡単に物事が上手く進まないらしい。
「昼飯できたよー」
お母さんの声が1階から聞こえてくる。続けて弟の「今日はなにー?」まで聞こえてくる。こうも暇だと耳に集中力を高めるぐらいしかやることが無い。外では近くの野球場の音が聞こえる。アーーーーーーーと始まったのか終わったのか知らないが夏だなとは感じる。重い体を無理やり起こし、下に向かう。部屋のドアを開けると、今までクーラーの効いた部屋にいたせいか廊下がとても地獄に感じる。これも夏の良くないところだ。まぁ、冬も同じようなものなのだがな。
昼飯の素麺を食べ終え、また自室に戻ろうとした時お母さんが「明日の準備は出来たの?」と聞いてきた。その時はすっかり忘れていたができてないと言うと怒られるのが目に見えたので適当に答えた。明日は何があるのかというと、父方の実家に7泊8日泊まるのだ。父方の実家は、山の中にあり、インターネット回線もあまり良くなく、WiFiなんかもってのほか。ゲームっ子の俺と弟からしてはとてつもなく退屈な日々を過ごす事となる。この旅行のせいで毎年夏が嫌いになってると言っても過言では無い。適当に、服やらなんやらをバックに詰める。虫除けスプレーも忘れずに。今年はあの山奥で何を過ごそうか、去年は親戚と木登り、一昨年は山登り、その前は、、、もう覚えていない。だか、一つだけ言えるのは何かしらに登ったということだけだ。準備を適当に終わらせた俺は友達とゲームを遊び、夜ご飯を食べ、風呂に入り、歯を磨き、明日は早いらしいのでもう寝る事にした。あーあ、またこんな適当に夏を過ごしていいのだろうか。こんな事をするために俺は必死に大学のレポートを提出したり、補修にならないために試験を赤点ギリギリで合格したのだろうか。そんな事を思って、寝ようとしていた時ふと頭に何かがよぎった。よぎったのだが、それが何なのか分からなかった。それが良い予感なのか、悪い予感なのか俺には分からなかった。だが、確信して言える。この夏何かが起きる、と。
今日の昼からここまで長々と頭の中で独り言をしていた俺だが、夏の暑さにとうとうやられたとかと考えながら、眠った。
今年の夏やっぱりおかしいですよね?なう(2025/07/03 14:18:25)なんですけども6月とか梅雨ありました?