63
シャルトルの町はオルレアンの町に向かう時に通る街道の中で、最後になる大きな町だ。
ここを過ぎれば、あとは何も無いと言っていい。
ここはパリのような大都市からも近いため、人々もそれなりに多く住んでいて、街並みも美しい。町を統治する領主も、変わっていなければ親イングランドの貴族であり、交渉も簡単だろうと泣き虫が言っていた。
だが……。
「無理ぃ! 無理無理ぃぃ! 町に入れるわけにはいかないぃぃ!」
どんな神の加護か、特に俺が何もしなくとも、ここまで問題は起きずに来れたが、どうやらそれも終わったらしい。
「天使であろうがっ! 悪魔であろうがっ! そんなっ! お、お、恐ろしい者を町に入れるわけにはいかないっ! 駄目だ、絶対に駄目だぁッ!」
「とにかく話を……」
「駄目っェ! 駄目駄目ぇぇ! 入れない! 駄目だあ!」
血走った目をして、俺の方を指さして怒鳴っているのは、はて、どんな名前だったか、覚えるつもりも無いので聞き流していたが、どこやらの何とかという新イングランドの貴族だ。
かなりの数の護衛を連れて、町の外までやって来て、ずっと喚いている。
町を治める者は別人には変わっていなかったが、どうやらその御仁はイングランドに対して随分と言いたい事が溜まっていたらしい。泣き虫の、とにかく町に入れて欲しいという願いを拒絶して、イングランドやベッドフォード公を名指しで弾劾を続けていた。
いつまでたっても進展が無さそうなので俺が前に出ると、何歩も後ずさりながら、今度は俺に向かって言いたい事を言い始めた。
「ベッドフォード公は何を考えて……」だの「死霊を連れて来た……」だの「終末を信じる輩の暴動をようやく止めたのに……」だの「悪魔教徒どもを追い出してこれからの町は……」だの「そもそもジャンヌ・ダルクを処刑したのも自分らには責任が無いのに……」だの。
最後は「とにかく駄目ぇ」で一区切り、で、以下、順不同で繰り返し。
交渉相手を俺から泣き虫に変えても、同じような話が繰り返されていく。
暴力にまでは進展しないものの、険悪な雰囲気は時間と共に高まっていく。
町の貴族の俺を見る目は恐怖に歪んで、繰り返し喚く言葉は酷くうわずっている。もはや奇声に近い。イングランドの使者としてやってきた泣き虫やゴウベルたちに対しても、会話が、ぎりぎりで不可能、といった具合だ。
「ずいぶんと嫌われているな、骨の道化師よ」
俺に近づいて小声で話しかけてくるゴウベル。
なんだ、そのニヤけた面は。頬をひっぱたいてやろうか。
いや無秩序に振るう暴力はもう卒業だ。何事にも暴力で解決しようとするのはやめだ。そもそも暴力で解決できる問題など、この世にどれほどあるというのか。いや、あるか、あるな。普通にある。暴力でどうにでもなることは、多々ある。が、知らん。これからは学者のように知的にいくのだ。知性と冷静でもって物事を見ていかないといけない。世界の真理を探究する者としての在り様とは、そういうもの。おそらくだが。
聖女であろうとしたリュミエラの姿が脳裏に焼き付いている。
「最悪、そこらで野宿か……」
宿の心配をして周りを見回すゴウベル。
夕暮れを通り越して、薄闇に包まれ始めた街道に佇むイングランド兵たちの顔は疲れ切っている。
これまで一緒に行動してきて、ほんの僅かばかりの信頼も置くようになったが、それも、意味の無いものになった。ここで終わりにしよう。いくらかの迷いを断ち切って、決断を下す。
「ここでお別れだな。ベッドフォード公からの依頼は達成だ」
「なんだとっ!? まだオルレアンには着いていないぞ」
「この町を越えたら何も無いぞ。ベッドフォード公にしてみれば、イングランドは俺と行動を共にしたことがあるという事実だけがあれば良かったのではないか?」
「む」
政治の駆け引きのための一手。
その事実でもって、どうやってイングランドに有利な交渉を始めるのかは、俺の頭ではすぐには思いつかないが。
「ベッドフォード公が具体的に何を俺にさせたかったのかは知らん、が、これまで付き合ってやっただけで十分だろう。依頼は完全に達成された。ベッドフォード公に大学の件、忘れるなと言っておいてくれ」
協力する代わりに、騒動を起こさずイングランドの大学に出入りすることのできる権利を貰う。そういう約束。
「待て待て、まだ行くな。せめてシャルトルの町に俺たちが入るまで待て。ほら、得意の、アレ、やってみせてくれ。兜を脱いで髑髏を見せて怒鳴る、いつもの例のアレ、あの会話の出来ん男にやって黙らせろ」
馬鹿なゴウベルが俺を引き留めようとして馬鹿なことを言い出す。
「いつもの例のアレ、とか。アレをいつもやっている様に言うな。馬鹿が」
念話を込めて怒鳴るアレを、定番の芸扱いしおって。やったとしても一度か二度だろうが。
怒鳴るのも無しだ。知性派で行くのだ、これからの俺は。
「それに、無意味だ。黙らせて、その後どうするというのだ。あの男たちは俺を恐れている。これ以上恐れさせてどうする」
より嫌われるだけだ。
俺を恐れる男たちを見て、町の方を見る。
思い出されるのはパリの町。
俺の出現が町の人々に、世界に、何をもたらすのか。よく知りもせず、あまりにも物事を軽く考えていた頃の俺の強引な行動によって、酷く混乱し、壊滅にまで行った町を。
「鼠の件、しっかりと伝える様に。猫殺しをすると世界が滅ぶぞ、と。悪魔の使い扱いされている状況で俺が言うのは逆効果になってしまうからな。……貴様らとは、お互い生きていれば、またどこかで会うかも知れんが、それまで達者でな。ではさらばだ」
無理をすることもない。望まれていないのならば、立ち去るのみ。俺の方に用事も無いしな。
言いたい事だけを言い、返事を待たず馬に乗り込み、駆ける。
取り残された者たちから「生きてるってなんだぁ!? 笑う所かコラ!」「ちょ」「待ってください」などと言った声が上がり、続いて泣き虫の「ああああ」といった悲鳴まで聞こえてきたが、知らん。
泣き虫あたりは、俺から目を離すなとベッドフォード公に言われていたらしいが、それは向こうの事情だ。
優秀な俺の馬も疲れていはいるが、まだまだ余裕があり、走れる。他の奴らの馬は、疲れきっていて今日はもう走れないだろう。
後ろを確認してみるが、やはり追ってくる者はいない。
一人きりになるのは、久しぶりの感覚だ。体が軽い。昨日、がっつりと寝たからだろうか。まだ眠くなる気配は無い。
目指すは南。
オルレアンで捕まっているという再誕の聖女。そいつを見に行く。
見て、それでどうするかなど考えていない。ただの無責任な見物人の気分ではあるが、それも悪くないだろう。身軽で自由であることが、今の俺に与えられた特権というものだ。
馬上にて一身に風を受け、ローブがはためく。
雲に隠されて月は見えないが、心地よい夜になりそうだ。
孤独もまた、楽しい。
おっと、浮かれていては、いけない。不幸でなければ、いけない。
俺の姿は、一見して全身鎧を着た人間と変わりない。兜を脱いだりしなければ混乱も少ないだろうし、透明になるローブもある。町や建物に潜入するのに、これほど便利な道具は無い。絶対に盗まれないようにせねば。
他人がいる状況で眠りこけてしまった失態を思い出し、身もだえしながら、進む。
よし、俺は不幸だ。
◇
「限界だったか……」
馬の奴、ずっと軽快に飛ばしていたが、やはり真っ当な生き物。走りづめで流石に限界が来たらしい。
徐々に速度を落とし、馬から降りて、横を共に歩く。
ふと前方を見る。
遠くに壁が見えた。オルレアンの町を守る壁だ。
「おお、ルーアンからオルレアンまで一日、いや半日で来れたぞ。すごいやつだ。褒めてやる」
それこそ、伝令の為に調教された馬を乗り換えつつ走らせるならば、もっともっと距離は出せるが、一頭の馬が潰れもせずに走れる距離として考えるなら、これは相当なものだ。黒猫がこいつに着けた黒い蹄鉄の力だろうか。
「ひょっとして、貴様も半分くらい、こちらに来ているのではないか? 黒猫に何かされておらんか?」
こちらというのは、俺や黒猫の側ということ。つまり、何やらわからん生物。真っ当でない者たちの仲間。
馬を労い、撫でてやりながら聞くが、当然、馬からの返答は無い。乱れた呼吸で疲れていることを俺に伝えようとしてくるのみ。
「仲間……か……くだらん……」
ひょっとして、俺は、今、寂しいのでは無いだろうか、などと思ってしまい。そんな弱気な考えを頭から追い出す。
あのままイングランドの連中と行動を共にし続けていたら、俺の未来はどうなっていったのだろう。
奴らと居る時間は、苦痛でもなかった。あるいは選択肢として、それは十分に考えられた。
イングランド。
前の人生での敵。
憎んだ相手。
聖女ジャンヌを処刑した罪人どもで、滅ぼすべき悪人どもの集まり……復讐の対象。
ジャンヌの件で、俺自身もまた、彼女を見殺しにした罪人であったと黒猫によって暴かれた時のことは、俺の心に苦い思いと共に残っている。永遠に残ることになった心の傷。罪の意識。だが、それによって冷静に物事を見ることが出来るようになったのだと思う。
胃のあたりをさすりながら、不健康な顔色で俺を睨みつけてくるベッドフォード公を思い出す。
そこにあったのは、身内の為に、必死なだけの、ただの人。
抜き払い、振り上げようとした剣に行き先は無く……
一度、憎しみの心から解き放たれ、冷静になり、何者にも縛られない身軽な立場のままで、そいつらの中に飛び込んでみれば、そこに居たのは人だ。ただの人でしかなかった。それぞれの世界を持ち、それぞれの考えを持ち、行動している、真っ当に生きている人でしかない。単純な悪人などは、そうそう居ないものなのだと、知った。
以前の俺は本当に狭い世界に住んでいたらしい。視野が狭いと馬鹿にされるのも理解できるようになった。これも黒猫の言う通りか。……なんだか無性に腹が立つ。おのれ。
黒猫曰く、世界は無数に存在する。だと。本当に意味がわからない。
こことは違った世界……例えばイングランドの奴らと、ずっと行動を共にしている世界、なんていうのも、その中にはあるというのか? 俺の未来は、どうなっている。
それは一人一人が持っている虚構の世界とは違う意味での世界、だろうか。皆が実在として生きている、実在の世界……選択肢の数だけ分岐していく別の世界……
難し過ぎないか? もはや何がわからないのかがわからなくなってきた。
とにかく……
「俺は俺の判断で一人になる事を選択して、今、ここにいるのだ」
どれほど世界があろうが、俺の世界はこの世界のみ。以上。思考終わり。
これ以上考えていると、先ほどの貴族よろしく奇声を発してしまう。
疲れ切ってしまった馬の足取りは重いが、俺の引導に大人しく従って着いてくる。
「させる必要も無い無理をさせてしまったか……済まない」
これではいざという時に走らせることが出来ないではないか。
これは俺の失態だ。
俺自身が肉体的な疲労から無縁になっただけで、馬の体調が考えられなくなってしまうなど、はぁ、また一つ、人には言えない失態を重ねてしまった。
……こちら側、などという発想が、もうすでに恥ずかしいな。
俺と黒猫しか居ない世界、などと。
馬の奴を俺と同じ世界にまで引きずり込んで、どうしようというのだ。俺の前からいなくなった黒猫の代わりとでも言いたいのか。馬鹿馬鹿しい。いいかげんにしろ。
俺や黒猫のような存在ならば、探せば他にもいるかもしれないではないか。世界は広いのだろう? 世界の隅々まで探せば、意外と多く存在している、ということだってある。
あいにく、前の生では、神秘の存在には強く会いたいと願いつつも出会うことがなかったが、それも視野を広くして慎重に探してみれば、意外と近くにいた、とか。
俺は不幸だが寂しくはない。
今の世界に俺のような奴は俺だけだが、それがどうした。イングランドの奴らから離れたことにも後悔は無い。過去ではなく、これからのことを考えろ。
「さて、どうする……ん?」
門が空いている。
慎重に近づいて様子を窺う。
かつて、堅牢を誇ったオルレアンの町の門が、開いたままになっている。城壁の上には砲撃用の装備もあるはずだが、人の気配がしない。明かりも無く、門番もいない。
「悪魔教徒どもは、どこにいる?」
この町を占領しているのではなかったか?
小声でつぶやく声を拾う者もいない。
死の町と化したパリで受けた、あの日の衝撃を思い起こして、足が竦む。
「この町はすでに悪魔教徒どもに蹂躙され尽くして滅びたとでもいうのか?」
いくらか大きくして発した声にも返答は無い。
馬の手綱を引いて門をくぐる。
いくらか進むと、道端に人の死体が折り重なり、積み上がっているのを見つける。弔われることもない、死体たち。
小規模だが、それはパリの町の、再現を見るようだった。
ああ、痛ましい。胸が苦しくなる。
狭い視野の兜の中、急速に息が苦しくなっていく。
兜を脱ぎ捨て、誰だ、こんなことをしでかした奴は、と、大声で叫んでやりたい。
俺じゃない、はずだ。だが、これも俺が原因、なのか……ちっ、どうなっていやがる、世界め。
俺に出来ることを考えろ。この町の現状で、俺に何が出来る? 悪魔教徒どもは、どこだ?
助けを呼ぶ、誰かの叫び声が、遠くに聞こえた。
即座に声のした方に走ろうとするも、手綱を握る手に強い抵抗が生まれて立ち止まる。
馬が嫌がって走ろうとしない。
「どうした?」
どうしたも何も無い。無理をさせ過ぎたようだ。
歩くことも止めて、完全にその場に立ち止まってしまい、二度と動こうとしない馬を前にして、一拍、二泊、逡巡をする。
「置いていくしかないか……」
一度馬から離れる決断をする。
「馬よ。ここにいろ。絶対にどこにも行くんじゃないぞ? 誰にもついていくんじゃないぞ? いいな?」
馬に声を掛け、握っていた手綱を離し、声のした方へ走る。
盗まれてしまうことが心配だが、動こうとしないのでは仕方がない。
心配ではあるが、馬は高級品、主の居ない馬を運良く捕まえて売ることが出来たなら、かなりの金になる。だから、そうそう殺されることもないだろう。飢えた者に捕まって食料にされるのでもなければ、だ。
盗まれたとしても、生きてさえいれば探して取り戻すことも出来るだろう。見つけて取り戻す。それぐらいの愛着は持っている。こいつはこいつで、もはや名馬と言って差し支えの無い奴だし、見つけるのは簡単だろう。特徴のある蹄鉄もしていることだしな。
解き放たれた一本の黒い矢のようになって、暗い町の中を突き進む。
オルレアンの町には何度も来た事があるから、いくらか土地勘がある。石造りの見覚えのある建物を過ぎ、やがてその場に辿り着いた。
泣き叫ぶ女が、屈強な男によって引きずられている。
男は五人。下品な笑い声をあげながら娘を引きずる奴に、同じように下品に笑って見ている四人の男。娘は嫌がって、泣きながら助けを求めている。近くに人はいない。
「うひひひ、うひひひ、たのちい、たのちいねえ?」
「神様! 助けて神様ぁ!」
「神様でなくて悪いが、助けてやろう」
「!?」
その場に居た奴らから見れば、突然何も無い所から全身鎧の人間が現れたように見えたかもしれない。地面を削り、土埃を上げながら、速度を殺し、男たちの前で止まると、その場に居た全員が目と口を大きく開けて、俺を見る。
「な、なんだ!?」
「どっから現れやがった!?」
呆然として声を失っていた男たちだが、しばらくして自失から回復した男たちは俺に向かって口々に声を上げる。同じように茫然自失していた娘も同時に。
「……た、助けて!」
「よし、助けてやるから、待っていろ、先ずは……」
「助けるだとぉ!?」
「こいつは俺たちが見つけたから俺たちの得物だろうがっ! 横取りするってのか、オイぃ!?」
「獲物? 横取り? 何を言っているのか知らんが、まぁ、待て、落ち着いて聞け……」
「んっだらァ! こっからいい所なんだから邪魔すんじゃねえ! ぶっ殺すぞアアン!?」
「△△が!」
「お前の××を○○してやってピーしてやらぁ!」
その後もいくつかの罵詈雑言を男たちによって浴びせられたが、問題なし。
今の俺の中に渦巻く感情は、男たちに対する単純な怒りではない。それは、娘に対する同情心でもなく……
しばらく待って、暴言が途切れるのを待ち、男どもに向かって声を掛ける。
「言いたいことは言えたか? じゃあ次は俺の番だな? 先ずは感謝の言葉を述べさせてくれ。お前ら、ありがとう」
「は?」
男たち、娘も、俺の言葉を受けて再び固まる。
「な、なに? 感謝? 俺たちに? は?」
全く理解できていない様子の男に言葉を重ねて説明してやる。
「こう、な、陰鬱とした気分が、晴れやかな気分に変わる時って、あるだろう? お前たちを見つけた時の俺の気分は、それだ」
「ん? んん?」
「わからんのか? 悪人……お前たちは、まごうこと無き悪人だな? どこの誰が見ても悪人だ。嫌がる娘に暴行を加えようとしていたのだろう? どこに出しても恥ずかしくない立派な悪人だな? よし、ここまでで何か反論はあるか?」
「は? 何? 何が言いたいんだ?」
怒りに染まっていた男たちが、気味が悪いモノを見るような表情に変わっていく。
「悪人で良いな? ならば感謝だ。わかるか? わかるだろう?」
「わからんぞ……頭がおかしいのか?」
男たちがざわざわとしだす。
伝わらないか。まぁ仕方のないことだ。言葉を通じて繋がっているとはいえ、人と人はわかり合えないものなのだ。
兎にも角にも、俺は。
「何も考えず、気兼ねなくぶっ倒せるような、そんなわかりやすい悪人に飢えていたのだ。俺は。わかるだろう? そういう気持ち」
両手を広げて前に出して、すべてを受け入れてやるような姿勢をとる。
は、悪人を好ましいと思ったのは、生まれて初めてかもしれない。
男たちは顔を引きつらせて一歩引くような態度を取るが、それも気にしない。今の俺は、おおらかであり、冷静であり、知的であり、飢えた者だ。
「獲物は」
俺に表情があれば、その狂相に恐れ慄いていたことだろう。ああ、どうせ兜があって見えないのか。
「お前らだ」
悪、滅ぶべし。
暴力の向かう先は、そうでなくてはいけない。
弱き者の助けを求める声を受けて、善人の立場に立ち、悪人に振るう暴力は、さぞ楽しいものになるだろう。
な? わかるだろう? そういう気持ち。




