エピローグ2 帝王の場合
チャットあり。
俺たちベンチメンバーを迎えた人たちは俺たちの姿が見えた瞬間、壮大な拍手で迎えてくれた。誰もが喜んでくれている。涙ぐんでいる人もいた。
そんな喜びを届けられて嬉しかった。だから俺たちはさっさと一列に並んで感謝の言葉を伝える。
「皆様の応援のおかげで無事に甲子園への切符を掴みました!常日頃の応援、そして今日も僕たちを勇気付けてくれる声援、ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!」」」
試合のたびに挨拶をしているからか、すっかり葉山キャプテンも挨拶が慣れている。僕って正直似合わないけど。俺たちも葉山キャプテンが頭を下げる動作に合わせて頭を下げる。
俺たちのお辞儀に合わせてもう一度、大きな拍手を浴びせられた。
「お前らならやってくれると信じてたぞー!」
「ナイスゲーム!」
「甲子園もこのまま快進撃続けようぜ!」
お辞儀をした後は荷物を一旦置いて観客の皆さんと今日の試合について歓談の時間になった。三年生たちは同級生と喜びを分かち合ったり、OBの人たちに褒められたり父兄におめでとうと言われたりしているようだ。
俺と三間は一年生に囲まれる。
「宮下!ナイスピッチング!」
「最後は降ろされて小林先輩に任せるしかなかったけどな。灘はやっぱ凄い」
「お前、本当に灘と相性悪いんだな……」
柊に褒められて高宮には呆れられる。今日は結果だけを見れば三イニングと三分の一で一失点だけど、四球もヒットも多かった。正直運が良かったとしか言いようがない。
灘はなあ。最初の対決でジャイロで打ち取れたからイケると思ったけど、最後の打席でジャイロに頼ったのは悪かった。まさかたった一打席で修正してくるとは。ストレートが三種類あるから今日は大丈夫だろうと思ったのに。
いや、中学の時からよく投げていた一番ストレートと三番ストレートは打たれているし見慣れているんだろうから、ストレートはジャイロだけ修正すれば良かったのか。それを中原先輩に伝え忘れた俺のミスだな。
灘に見せてなかった変化球はシンカー系だけ。ただそのシンカー系は今日調子が悪かった。高速スライダーも一年前よりは進化してるからウィニングショットに使えたかもしれないな。
次の対戦の時にはもっと灘を警戒しないとダメだ。
「三間もナイバッチ!初回と四打席目はやったな!」
「おう!三番は緊張したんやけど、なんとかなったわ」
「やっぱ三番って緊張するもん?」
「気が楽な面もあるんやで?凡退しても次が倉敷先輩やからな。ノビノビ打てる。五番だと追撃ミスったら打線が舐められるやん?でも打席が多く回ってくるからプレッシャーもあんねん」
「三間も人の子だったんだな……」
「仲島ァ!そりゃどういう意味や!」
それまで調子よく話していたのに、仲島の一言で怒り心頭だった。
打撃超楽しい。打てて幸せ。強い相手サイコー。そんなメンタルじゃなかったんだな。俺も勘違いしてた。俺によく突っかかってくるからてっきり打撃大好き星人なのかと。
そんなプレッシャーを感じていてもしっかり結果を残してるんだから凄いよな。
「打撃と言えば智紀くんも。しっかり同点打打ってたね」
「ああ。しっかり合わせられて良かったよ。満塁だったしあの場面は同点にしたかった」
千駄ヶ谷に打撃のことを褒められた。ほぼほぼ無意識だったけどあの打席は本当に貢献できて良かった。あそこで凡退してたら流れが一気に向こうに行きかねなかった。
「やっぱり阿久津くんが相手だったっていうのが大きい?」
「大きいかもな。アイツのスライダーは結構見てきたし、中学の因縁もあったから打ちたかった」
「ああ。最後の試合、彼に負けたんだっけ?」
「そうそう。それになんというか……アイツと投げるのは楽しかった。一番対戦してる投手だからかもしれないけど、アイツは俺と違いすぎてある意味憧れてるんだろうなあ。そういうのもあって負けたくなかった」
「ライバルってこと?」
「投手としてはそうだな」
ライバル。確かにその言葉はしっくりくる。
これからも同じ地区の投手として何回も対戦するだろう。本当なら戦う相手は灘のように打者であるべきなんだろうけど、投手として見るならアイツが一番近い。
スライダーに拘る阿久津。ストレートだけに拘れなかった俺。タイプが違いすぎるからこそある意味憧れの感情を抱いているんだろう。
極論を言えば、究極のストレートがあるならそれだけでもアウトを二十七個取れるだろう。だが、俺はそれではチームが負けると思って他の変化球に頼った。しかも一種類だけじゃなくいくつも。
言ってしまえば俺は節操がない。キャッチャーとしては幅が増えるからありがたいと聞くけど、俺はストレートだけで三振が奪える投手になりたかった。
俺は今のところ諦めているけど、阿久津は今も拘っている。それが羨ましいんだ。
「宮下。まさか阿久津のようになるとか言わないよな……?俺は断固反対だぞ」
「今更なれるわけない。もう少しストレートとチェンジアップは磨きたいと思ったけど、あんな特化型の変態になってたまるか」
「それは良かった」
「智紀くんからしても阿久津くんは変態なんだ……」
高宮が本気の目でやめてくれと訴えかけてきたが、あんなスライダーキチになるわけがない。今では俺の身体に三つの変化球も根付いているからこれをまっさらな状態にしてストレートだけを磨くつもりはない。伸ばすとしたらストレートになるかもってだけだ。
「ストレートはともかく、あのチェンジアップはこれ以上どうするんだよ?」
「落差欲しくないか?」
「……あれでもっと落ちれば鬼に金棒だけど。そうしたらコントロール更に難しくならないか?」
「確かに。難しいな」
今のチェンジアップは球速差と腕の振りが一切変わらないから空振りが奪えているけど、狙われたら長打になりやすいボールだ。だから変化も加われば最強のボールになるかなと思ったが、高宮の指摘でどうだろうと思ってしまった。
チェンジアップは今日もコントロールミスがあった。振ってくれないとボールになりやすいし、当たったら当たったでマズイボールではある。落差をつけたらもっと低めの制球が難しくなるだろうし、どう伸ばすかは本当に悩ましい問題だ。
「まあ、あと二年ゆっくり考えていいだろ。変化球の改造なんてちょっとやそっとでできる話じゃない」
「それはそうだ。去年なんて受験と並行して自分の時間がかなりあったからできたことだし。大会が挟まると変化球を弄るなんてそう簡単にできるはずがない」
「やるとしたらオフだろうな。付き合うよ」
「その時は任せた」
変化球を弄ってフォームを崩したら大問題だから大会中に何かをやろうとは思わない。そう考えると去年の俺はシンカーなんて劇物によく手を出したよな。U-15が迫ってたのに。
そんな感じで同級生と話していると応援団の中から千紗姉と美沙が出てきた。
二人が出てきたことに合わせて俺は二人を抱きしめてしまう。
その行動に女子の悲鳴のような黄色い声と、同級生のいつものやつかーという生暖かい目線をもらった。
「ちょっと智紀、いきなり⁉︎」
「兄さんがこんな観衆の前で大胆になるなんて珍しい……」
「それだけ嬉しいんだよ。甲子園が決まったんだから」
右腕側に千紗姉を、左腕側に美沙を抱きしめる。喜沙姉は変装していたとしても顔バレしたらマズイからこんなことはしないけど、この二人ならいいだろう。芸能人でもなんでもないただの姉妹なんだから。
二人も人前だからか顔を赤くしつつも、抱き返してくれた。
「うん。智紀、甲子園おめでとう。ナイスピッチング」
「一年生でこんなに活躍しちゃう兄さんは、わたしの自慢だよ」
「千紗姉や美沙、それに喜沙姉と母さんのおかげだよ。ずっと支えてくれてありがとう」
「大袈裟ねえ。アンタ、これが最後の大会でもないのに」
「なら兄さんにはわたしが入学した後に甲子園に連れて行ってもらおうかな」
「ああ。約束するよ」
本当に感謝を伝えきれない。家族がいなかったら野球を続けられなかった。ここまで頑張れなかったかもしれない。俺が野球をやるたびに褒めてくれて、結果を残したら喜んでくれて、ダメだった時も慰めてくれて。
そんな皆にこの感謝を伝えるには甲子園に出るくらいしかなかった。そして五回しかないチャンスの一回をきちんと形にしたんだ。
これが嬉しくなくてなんなのか。
千紗姉が恥ずかしくなったのか、空いている指で俺のほっぺを弄ってくる。
「ウリウリ〜。こんなこと言ってるくせにアンタ、甲子園のベンチメンバーに入れなかったらどうすんのよ?」
「え?そんなことあるの?」
「ああ、美沙には言ってなかったか……。予選はベンチメンバーが二十人だけど甲子園は十八人になるんだよ。切られるとしたら一年生の俺と三間が怪しい」
「兄さんの活躍見たいから頑張って」
「それを決めるのは監督だよ」
多分大丈夫かなとは思ってるけど。俺と三間はそれなりにスタメンで使ってもらえた。だから残れるとは思う。じゃあ誰が抜けるんだって話になるんだけど、そこはわからない。
監督次第だ。
年功序列にするのかどうか。どうなるんだろう。今の背番号が十八だからって安心はできない。
甲子園もベンチメンバーが二十人だったら良かったのに。なんで二十人じゃダメなんだか。この激戦を勝ち残ったメンバーを二人、どこのチームも削らなくちゃいけない理由がわからない。
二人から身体を離すと、マズイことに気付いた。美沙の服が俺のユニフォームに着いた土のせいで若干汚れてしまったことだ。
「あ、美沙。悪い……。土着けて」
「ううん、これくらい大丈夫。兄さんも感極まっちゃうことがあるんだね」
「そりゃああるさ」
「あたしは⁉︎」
「だって千紗姉のそれユニフォームじゃん。美沙のは私服だし」
「洗えるからそんなに心配しなくていいよ。そんなに手間じゃないし」
「いや、それもあるけど。俺、汗臭かっただろ?」
「気にならなかったけどなあ。ねえ、千紗姉さん」
「へ⁉︎あ、うん!別に臭くなかったわよ⁉︎」
「そう?」
そんなことはないと思うんだけど。かなり汗かいてるし。っていうか千紗姉慌てすぎだろ。顔真っ赤にしてるし。もう少し平然としてる美沙を見習ってくれよ。姉だろう。
「今日二人は夕飯、そのまま寮で祝勝会でしょ?楽しんできてね」
「ああ、悪いな。喜沙姉は仕事だろ。母さんは?」
「帰ってきてくれるって。だからわたしのことは心配しなくていいよ」
「わかった。ありがとう、美沙」
そう、これから学校に帰った後はそのまま祝勝会だ。美味しいご飯がたくさん用意されているのだとか。それに俺と千紗姉は参加するから美沙を寂しがらせるんじゃないかと心配したが、母さんが夜の仕事もなく帰ってくるらしい。
喜沙姉はこれから仕事だ。『熱闘甲子園』関係らしい。こっちにも顔を出さないままもう仕事に向かったらしい。閉会式も見ていないようだ。
二人はこれ以上はマズイと思ったのか退散していく。その後は加奈子さんと木下さんが来たが、二人に釣られるように他の女子たちも来てしまった。泣いてる人もいておめでとう爆撃を食らって動けなくなってしまった。顔もわからない人にひたすら涙ながらおめでとうと言われて詰め寄られるのは怖すぎる。
そんな俺を助けてくれたのは神宮球場の職員さんだった。もうすぐ閉めるから解散するようにと呼びかけてくれて、それで俺はようやく解放された。
バスの近くまでキャーキャー言われるとは思わなかった。アイシングをしたりしながらだったからなんとか巻けたけど、本当にウチの学校の女子は怖い。
甲子園が決まったから、悪化しないだろうかと不安になりながらも学園に帰っていった。
チャット 三姉妹の秘密の花園
トモちゃんおめでとう:祝!トモちゃん甲子園決定!
マネージャーめんどい:イエーイ!おめでとう智紀!
一年早く生まれてたら:おめでとう、お兄ちゃん。
マネージャーめんどい:まあ、そんな智紀は今寮でご飯食べてるけど。
一年早く生まれてたら:喜沙お姉ちゃん、お仕事は?
トモちゃんおめでとう:今休憩中。撮影は終わったから次は打ち合わせだけどお夕飯休憩だからそれなりに暇なの。
マネージャーめんどい:今寮でお昼の中継を録画したやつ見てるんだけど、あたしも美沙もカメラに切り抜かれていたわね。グラウンド整備中だからスタンドに目線を向けただけでしょうけど。
一年早く生まれてたら:それわたしもお母さんと一緒に見てる。まだその場面に行ってないけど、撮られてたんだ。
マネージャーめんどい:まあ、野球部員のあたしらに囲まれてる私服の美沙がいたら目立つわよ。美沙って可愛いし。
一年早く生まれてたら:今お母さんの携帯にメールが来たみたいなんだけど、ネットの掲示板が騒がしいみたい。緑川さんとか事務所のマネージャーの皆さんが調べたみたいで。
トモちゃんおめでとう:ええ〜?またぁ?
一年早く生まれてたら:あ、お兄ちゃん関連じゃなくて。わたしと千紗お姉ちゃんのことみたい。お姉ちゃんは野球部のマネージャーだろうけど、わたしは誰だろうって。特定しようとしてるみたい?
トモちゃんおめでとう:一大事じゃない!
マネージャーめんどい:うわぁ、めんどくさ。
一年早く生まれてたら:ネットってバカにできないね。お兄ちゃんに抱きしめられた写真がアップされてて、関係者だって推測されてる。
マネージャーめんどい:ハァ⁉︎写真をアップ⁉︎そんなバカいたの⁉︎
トモちゃんおめでとう:トモちゃんに抱きしめられたって何⁉︎
一年早く生まれてたら:喜沙お姉ちゃんが心配するのはそっちだよね……。千紗お姉ちゃんも一緒に抱きしめられてる写真だよ。
マネージャーめんどい:ああああ!美沙、バラしたわね⁉︎
トモちゃんおめでとう:ずるいズルイ!二人だけそんなご褒美もらっちゃって!そんなご褒美があったなら写真流出くらい我慢しなさい!
マネージャーめんどい:いくらお姉だってそれは理不尽ってもんでしょ……。
一年早く生まれてたら:もうお母さんが写真の削除依頼出してるし、肖像権侵害で訴えるかもって言ってるよ。それに千紗お姉ちゃん、遅かれ早かれ喜沙お姉ちゃんには知られるんだから無駄な足掻きしない。
マネージャーめんどい:それもそっか。
トモちゃんおめでとう:私も何かご褒美もらえるかな⁉︎
マネージャーめんどい:流石に不公平だから後で智紀にお姉を労うように言っておくわよ。
トモちゃんおめでとう:ありがとう!千紗ちゃん大好き!これでお仕事も頑張れるわ!
一年早く生まれてたら:わたしたちのことは置いておいて。お兄ちゃんって本当に有望視されてるんだね。テレビの人も絶賛してるし、ネットでも大人気だよ。
マネージャーめんどい:投げても一年生としては規格外なのに、打てるからね。しかも大事な場面で。
トモちゃんおめでとう:あーあ。これでまたトモちゃんファン増えちゃうなあ。
一年早く生まれてたら:それはしょうがないよ。お兄ちゃんだもん。
マネージャーめんどい:まあね。ウチの学校の感じだと三間君の人気も出てきたから智紀一強じゃない流れになってきたわね。これはイイカンジ。一年生で狙われてるのは今の所この二人。
一年早く生まれてたら:ミーハー気取りの厄介ファン程度ならどうとでもなるんだけど。帝王の場合そうじゃないもんね……。
マネージャーめんどい:まあ、告白とかするんじゃない?倉敷先輩とか葉山先輩はそれこそ昔から告白されてるらしいし。
トモちゃんおめでとう:そこら辺の女にトモちゃんが靡くとは思わないけど……。
マネージャーめんどい:智紀女の子に囲まれて結構うんざりしてたし、大丈夫じゃない?
一年早く生まれてたら:有象無象はね。問題は身近な人。お兄ちゃん、身内だと思った瞬間にだだ甘になるから……。
マネージャーめんどい:あ、智紀が梨沙子さんと電話するからって出てった。メールじゃない……?
一年早く生まれてたら:言ってるそばから!電話番号交換してたんだ⁉︎
トモちゃんおめでとう:梨沙子ちゃんはねえ、自分の気持ちに気付いてないファン目線なのよね。本人的には。
マネージャーめんどい:智紀もなんか評価的には迷惑かけた相手なのよね。いや、アンタが迷惑被ってるんだけど……?
一年早く生まれてたら:ファン公言されて、お兄ちゃんは蔑ろにしないでしょ……。しかも梨沙子さんは身元がはっきりしてる人だし、あんな放送を見ちゃったら悪く思えないだろうし……。
トモちゃんおめでとう:自覚したら怖いけど、まだ自覚してないから経過観察期間ということでいいんじゃないかしら?
一年早く生まれてたら:まあ、それでいいけど。それにこっちから口にしてお兄ちゃんを刺激したり嫌われたら嫌だし。
マネージャーめんどい:それもそうね。梨沙子さんなんて忙しいし、電話やメールはできるだろうけど表立って会えないわよね。立場的に。だからそこまで目くじらを立てる必要もなさそうだけど……。
一年早く生まれてたら:他の女子からしたら連絡先を知っていて電話も断られない時点でかなりのアドバンテージなんだけどね?
マネージャーめんどい:それはそうだわ。一年生マネージャー二人ともまだ連絡先交換してなかったみたいだから梨沙子さんに驚愕してるわね。
トモちゃんおめでとう:連絡先も知らなくて、部活がないと会えない子は哀れねえ。あ、私明日トモちゃんに生で会えそう!しかも仕事で!
マネージャーめんどい:はぁ⁉︎
一年早く生まれてたら:あ、『熱闘甲子園』?
トモちゃんおめでとう:そう。優勝校へのインタビュー。東京の二校と千葉、埼玉、神奈川は映像撮りに行くことになってるの。それと私が関わってる野球雑誌も一緒に取材するっぽいから明日は帝王にお邪魔するわね?
マネージャーめんどい:まあ、数日はそうなるだろうと思ってたけど。去年もそうだったし。
一年早く生まれてたら:まだ暴走しないでね?姉弟発覚はまだ早いから。
トモちゃんおめでとう:えー?お母さんに甲子園決まったらバラしていいって言われてるよ?
マネージャーめんどい:一年じゃまだ早くない……?
一年早く生まれてたら:お母さんに今確認したら、OKだって。ああ、お兄ちゃんが色々な意味で全国デビューしちゃう……。
トモちゃんおめでとう:これで堂々とトモちゃんのこと惚気られるのね!梨沙子ちゃんに負けないくらいの惚気しちゃおうかしら⁉︎
マネージャーめんどい:お姉、ちょっとは自重して!自分の知名度考えなさい!
次から六章になります。
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