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I
初めて小説を書きます。執筆とも言えない拙い作品ではありますが、どうぞあたたかな目で見てください。
ーークマを拾った。
少年は悩んだ。この子のことをどう親に説明しようか。
親を説得しないことには自分の家で一緒に暮らすことはできない。小学生である自分にその決定権は無いし、どこかに隠そうとも思ったがそのあてもない。
「お、ショータ。おかえり」
「え、?あ、ああ。ただいま」
家に入ってすぐに母親に声をかけられた。できるだけこっそりと入ったつもりだったがどうやら意味はなかったようだ。
母はどうやらちょうどトイレから出たタイミングだったっぽい。家の構造的に、玄関入ってすぐ横にトイレがあるのだ。
「ーーそのクマはどうしたの?」
バレないはずもなく、言い訳を考える時間もなく説明をする羽目になった。
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